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Alcoholics Anonymous®
アルコホーリクス・アノニマス® は、経験と力と希望を分かち合って共通する問題を解決し、ほかの人たちもアルコホリズムから回復するように手助けしたいという共同体である。
AAのメンバーになるために必要なことはただ一つ、飲酒をやめたいという願いだけである。会費もないし、料金を払う必要もない。私たちは自分たちの献金だけで自立している。
AAはどのような宗教、宗派、政党、組織、団体にも縛られていない。また、どのような論争や運動にも参加せず、支持も反対もしない。
私たちの本来の目的は、飲まないで生きていくことであり、ほかのアルコホーリクも飲まない生き方を達成するように手助けすることである。
ミーティングのときに使いますので、必ず持ってきてください。
私たちのほとんどは、自分が本物のアルコホーリックだとは認めたがらなかった。自分の肉体や精神が、まわりにいる人たちとは違うなどということを、よろこんで認める人間がいるわけはない。だから私たちが、ふつうの人のように飲めるかもしれないと、役にもたたない実験をしてきたからといって、驚くことはない。何とかなるだろうという考え、いつかは飲むのを楽しむことができるようになるという大きな妄想が、病気の酒飲みに取りついている。このおそろしい妄想を、たくさんの病的酒飲みは死の門口に立つまで、そうでなければ狂ってしまうまで、手放せないでいる。
私たちは自分がアルコホーリクであることを心の底から認めなくてはならないことを知った。これこそが回復の第一歩である。自分はふつうの酒飲みと同じだという、あるいは今にそうなるかもしれないという妄想を、まず徹底的に打ち砕かなくてはならないのだ。
私たちアルコホーリクは、飲酒をコントロールする力をなくした。本物のアルコホーリクは、決して飲酒に対するコントロールを取り戻すことはない。私たちも、自分はコントロールを取り戻したと思ったことがあった。けれど、そのちょっとした、あまり長くない中休みのあとには、必ずもっとひどい状態がやってきて、せつない、なぜだかわからない落ちこみに苦しまなければならなかった。私たちのようなアルコホーリクは、進行性の病気にかかっているのだということを、私たち全員が一人残らず信じている。少し長い目で見れば、私たちは悪くなることはあっても、決してよくなることはなかったのである。
私たちは足をなくした人間にたとえることができる。なくした足が生えてこないのと同じように、私たちのようなアルコホーリクを普通に飲めるようにする方法はない。私たちは思いつく限りの治療法はみんな試してみた。少しはよくなったように思ったこともあったが、そのあとは必ずもっとひどくなった。アルコホリズムをよく知る医師たちの一致した意見では、アルコホーリクが普通に飲めるようになることはないという。科学はいつかそれをやり遂げるかもしれないが、まだ実現していない。
私たちが何を言っても、大勢の人たちが、自分は本物のアルコホーリクだとは信じない。そうして思いつくかぎりの方法で自分をだまし、実験をやって、自分がアルコホーリクでないことを証明しようとする。飲むことにコントロールをなくしている人が、回れ右をして紳士のように飲むようになったら、私たちは彼に脱帽しよう。確かに私たちも、辛すぎるくらい辛い努力を、たっぷりと、長い間くり返したのだ。
私たちがやったことをいくつか書いてみよう。ビールだけに限る、飲む杯数を決める、一人では決して飲まない、昼間は飲まない、家でだけ飲む、家に酒を置かない、仕事の時間中は飲まない、パーティでだけ飲む、スコッチからブランディに切り替える、ナチュラルワインしか飲まない、仕事中に酒に手を出したらクビになることを承知する、旅行をしてみる、旅行は控える、(宣誓の儀式をするかしないかは別にして)永遠に飲まないと誓う、運動の量を増やす、心に感動を呼ぶような本を読む、健康施設や療養所に行く、精神病院に入ることを受け入れる ― 等々、例をあげればきりがない。
私たちはあなたがアルコホーリクだと宣告したいわけではない。だがあなたは自分で簡単に診断が下せる。これから近くのバーに行って、節酒を試して見る。何杯か飲んだら、きっぱり止める。いっぺんではなく何度かくり返してみる。もしあなたが自分に正直なら、結論が出るまでにそう長くはかからないはずである。自分の状態をはっきりとつかむ役に立つのだから、あなたが経験する不安やイライラには値打ちがあると言える。証明のしようはないが、飲み始めの早いうちだったら、私たちのほとんどは酒を止められたろうと思う。だが困ったことに、時間があるうちに心底止めたいと思うアルコホーリクはほとんどいない。
(アルコホーリクス・アノニマス 第三章 77~80頁より)原書のPDFファイル
私たちが選んだ道を同じように徹底してたどって、それでも回復できなかった人を、ほとんど知らない。確かに、この簡単なプログラムに自分をゆだねられない、あるいはゆだねたくない、自分に正直になることがどうしても不可能な体質の人はまれにいる。そういう不幸はその人の責任ではないので、生まれつきとでも言おうか。きびしい正直さが必要な生きかたをとらえ、その生きかたを伸ばし育てていくことができない、回復する率が平均までいかない人たちである。また情緒に障害があったり、精神が病んでいる人もいるが、自分に正直になる能力さえあれば、彼らもほとんど回復する。
私たちは、自分たちがいつもどんなふうだったか、そして何が起こって、今どうなっているのか、大よそのところをはっきりさせる。あなたが、私たちの持っているものをほしいと思い、それを手に入れるためなら何でもするという気持ちになったのなら、あなたはもう問題に取り組む準備ができたのだ。
私たちは、この道のあちこちで立ち止まっては、もっと易しい楽なやり方が見つかるかもしれないと考えた。だが見つからなかった。最初から思い切って、徹底してやるように、私たちは心からお願いしたい。私たちのなかには自分の古い考えにしがみつこうとしている仲間もいたが、完全にその考えを捨てないうちは結果は何も生まれなかった。
私たちが相手にしているのはアルコール ― 巧妙で、不可解で、強力なもの ― であることを、忘れないで欲しい。それは、助けなしには手に余るものなのだ。だがここに一つどんな力でも持っているものがある。それは神である。あなたが今、神を見つけ出しますように!
中途半端ではどこにも行き着けなかった。私たちは転機に立たされていた。私たちは思いきって神に保護と配慮を願った。
つぎに、私たちが踏んだステップを示す。回復のプログラムとして示されているものである。
「何ていう要求なんだ! とてもじゃないがやり通せるものではない!」と、私たちの多くが叫んだ。でもがっかりしないで欲しい。私たちの誰一人として、これらの原理を完全に実行できたという人はいないのだ。私たちは聖人ではない。大切なのは、私たちが霊的な路線に沿って成長したいと願っていることである。ここに掲げた原理は成長への道標べだ。私たちは霊的な完成をではなく、霊的な成長を求めているのである。
私たちの、アルコホーリクの説明、不可知論者についての章、回復前後の一人ひとりの経験から、次の三つの考えが明らかになる。
(a) 私たちはアルコホーリクであり、自分の人生が手に負えなくなったこと。
(b) おそらくどのような人間の力も、私たちのアルコホーリズムを解決できないこと。
(c) 神にはそれができ、求めるならばそうしてもらえること。
(アルコホーリクス・アノニマス 第五章116~119頁より)原書のPDFファイル
この行程を労を惜しまず念入りにやっていると、半分も終わらないうちに、あなたはびっくりすることになる。新しい自由、新しい幸福を知るようになっているのだ。過去を悔やむこともなければ、それにふたをしようともおもわない。心の落ち着きという言葉がわかるようになり、やがて平和を知る。私たちがどんなに落ちぶれていたにしても、自分の経験がどれほどひとの役に立つかがわかるようになる。自分は役立たずだという自己れんびんの感情が消え失せる。利己的なことに関心がなくなり、仲間のことのほうに関心がいくようになる。身勝手さは消えてしまう。私たちの人生に対する態度と展望がまるっきり変わる。人間に対する恐怖症や経済的不安もなくなる。かつては私たちを困らせた状況にも、直感的にどう対応したらいいのかがわかるようになる。自分ではできなかったことを、神がやってくださっていることを、私たちは突如として気づくようになるのだ。
これはとんでもない約束だろうか。そうは思わない。こういうことは私たちの間で実際に、ときには急速に、ときにはゆっくりと実現している。取り組みさえすれば必ず実現する。
(アルコホーリクス・アノニマス 第六章152~153頁より)原書のPDFファイル
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