スィートフェンネル
【科名】セリ科・多年生
【学名】Foeniculum vulgare dulce
【原産】地中海沿岸
フェンネル

甘い香りと繊細な葉、魚のハーブ・・・

 甘い香りと鳥の羽毛のような繊細な葉を持つスイートフェンネルはセリ科の多年生で、主にリーフやシードを使うスイートフェンネルは魚料理に、欠かせないハーブのひとつです。古くはローマ時代に戦士が種を胃腸薬として、女性は肥満防止に葉や茎を食用していました。
 和名はウイキョウ。中国では、茴香=ホイシャンと呼び、鮮度の落ちた魚に香気を回復させるという意味をもちます。
 野菜として流通する、葉柄の基部が肥大したフェンネル(フローレンスフェンネル)は、スイートフェンネルの変種で、他に近縁種では葉の色が赤銅色のブロンズフェンネルがあります。
【栽培のポイント】

 セリ科特有の直根性のため移植は好みません。春か秋に直まきするか、苗床で育苗して定植します。フローレンスフェンネル、ブロンズフェンネルの育て方もほぼ同じで、日当たり、水はけがよく、有機質に富んだ場所で育てます。
 直まきの場合、種を2〜3粒ずつまき、間引きながら、株間は約50cm間隔くらいあけるとよいでしょう。なお、同じセリ科のディルやコリアンダーなどとは、交雑しやすいため、あまり近くでは栽培しないようにします。鉢植えの場合は、なるべく深めの鉢を選んであげましょう。
【利用法】

 リーフの収穫は冬を除いていつでも可能です。シードは開花後果実が褐色になったら花穂を刈り取り、乾燥させます。
 フレッシュリーフは魚料理にマリネで散らしたり、くるんで焼いたり、蒸したりするほか、サラダやスープに入れて味わいます。根は加熱して食用に。シードはクッキーやパンに入れて焼いたり、風味付けにスパイスとして、花はフラワーアレンジメントやピクルスとして野菜と一緒に漬け込みます。
 フェンネルのハーブティーは胃腸を強くし、消化を助け、肥満を防止するなどの効果があるといわれています。また、ハーバルバスは、鎮痛作用や血行促進効果があり、美しいお肌作りをサポートしてくれます。

フェンネルティー
  1. 花火のように広がる花を4〜5輪とシードひとつまみを耐熱グラスに入れ、熱湯を注ぎます。
  2. やがてクリーンな緑茶色に染まるフェンネルティーは、氷を入れてアイスティーとしてもおいしくいただけます。
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