

中国の詩人陶淵明(とうえんめい)は西暦365年から427年の人。
日本のその頃は古墳時代であり、倭国の時代です。
やはり、中国文明は進んでいます。
ご存知でしょうか。彼の残した有名な詩『歸去來辭』(ききょらいのじ)。
帰りなんいざ、田園まさに蕪(あ)れなんとす、何ぞ帰らざる、という書き出しです。
さあ、(県令の職を辞し)帰ろう。田園はいまにも荒れようとしている。
どうして帰らないでいられようか。
シチュエーションが私と同じなのです。
私もこの三月、役人、今の言葉でいえば公務員ですが、退職いたしました。
田んぼや畑が持っています。
彼と違うのは、私は公務員生活を満喫し、その生活を後悔していないことです。
彼は富や栄達を望まず、役人生活は自分にとって誤りであったと悟り役人を辞めます。
辞めてから田園の中で質素に暮らしました。
その生活を楽しみ、自分自身に素直に生きたのです。
火事、貧困、病気などの災禍に遭いますが、人生を達観し、あるがままの自分
を見つめながら人生を楽しみました。
翻って私はまったくの俗物ですが、彼のように生きたいと望む心はあります。
ですから欲す(ほっす)ということで帰去来という題名をつけたい、と思ったのです。
退職という言葉から次の生活を人は第二の人生と連想します。
私は新しい人生と考えます。
そこで、仕事も心機一転して新たに始めました。
新しい人生を踏み出した私。
皆さんが元気になるような物語を信州浅間山のふもとからお届けしたいと思います。
2008年4月 草山
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