葦書房

葦レポート0-1号 04/12/9

広告募集!

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文中広告は広告掲載の見本です。




大崎周水写真集
































夢野久作著作集




















ネット広告への提言

近々、「葦レポート」(発刊について)を発行いたしますが、掲載広告を募集いたします。

これまで、ネット広告といえばバナー広告と相場は決まっておりますが、バナー広告は、媒体の特性などはまったく考慮されず、ただひたすらアクセス数だけですべての評価が決まってしまうという偏頗、単純な一面をもっています。広告である以上、アクセス数は評価の重要な要素ではあるものの、それだけで広告媒体が選別されてしまうならば、ネット広告の質的向上は望めないと思われます。

エディター・ショップで数ヶ月バナー広告を掲載しましたが、その経験からバナー広告はネット時代を象徴する新種の業態であることを痛感しました。ヤフーや楽天など有名サイトは別だと思いますが、広告を掲載するか否か、広告主によるサイトのチェックがすんで掲載が決まると、後はただひたすら自動カウンターが評価の材料となるはずの、数を刻みつづけるだけ。掲載料は出来高払いで、規定のアクセス数に達しなければ支払われない。つまりタダで掲載しつづけることになるという仕組みになっています。

















アクセス数だけで評価が決まるなら「サクラ」を使ってカウントをあげることも簡単です。さらに驚くのは、広告掲載サイトを経由してお客さんが実際に広告物件を広告主のサイトから買えば、広告効果があったと判断される仕組みになっており、ここが一番重視されています。これらのネット上の動きはすべて広告会社の履歴に記録される仕組みになっているらしい。しかし、広告を見て即、買いに走るというのは、スパーの目玉商品と書籍類ぐらいです。そうでなければ一般的には、広告を見て欲しいなあと思っても、即、買いに走る人は皆無のはず。人の消費行動は、それほど単純ではありません。

しかし即、いつでもどこからでも自由自在に行き来できるネット上のバーチャル空間は、そんな単純な錯覚を招くらしい。おそらく今も状況はそれほど変わっていないはずですが、この錯覚を支えているのは、万能のIT技術のみならず、ネット上のサイトへのアクセスはほとんどすべてが無料、タダだということも大きな要素になっているはずです。本業とは別にサイトを無料で公開しているので、タダで広告を掲載しても何の痛痒も感じないということです。むしろ、タダでもアクセサリー変わりになると、バナー広告を掲載している人もいるでしょう。

その結果、広告業もパソコンオペレターがいれば十分だということになるわけです。パソコンの登場は社会の様相を変えましたが、激変したのが出版界だろうと思います。編集者にもパソコンオペレターとしての技能が求められ、編集用パソコン操作を詳述した「編集の技法」が業界関係者やその周辺でベストセラーをつづけました。著者とのやりとも電子データの作り方を伝授、指導することが、編集者の主要な仕事として同書には指南されていました。、パソコン一台あればなんでもできるというIT技術の進歩により、従来では印刷所の仕事であったものが、出版社の編集者の仕事とみなされるようになったわけです。

こうした業種横断的な混合は他業種でも当然起こっているわけですが、その結果、業界全体が活性化する場合とそうでない場合があるのではないかと思います。簡単、便利なパソコンですが、パソコンオペレータがいれば本は出せる、広告業は成立するという状況はそれぞれの業界の質的な進化を阻害している面もあるのではないかと思います。ことにも広告を掲載すべき媒体の評価を、カウンターが自動的に集計する、アクセス数だけで評価するという単線的な評価軸だけでは、肝心の媒体の質的な向上は望めませんし、新聞や雑誌のような、多様な媒体は生まれないでしょう。いうまでもなく、新聞や雑誌では発行部数が少ないなら少ないなりに、広告媒体としても利用され、しかるべき広告料が支払われています。










紙製雑誌に匹敵するような(量的には無理でも質的に)WEB雑誌の発行を考えていることもありますが、それ以上に、WEBに発信するものがなぜタダでなければいけないのか、かねがね疑問に思っていたからです。パソコンを使うと鉛筆やボールペンのような消耗品すら使いませんので、経費はゼロだと思われますが、材料代や消耗品などは不要でも、一行の文章には単純にお金には換算できないような価値が含まれています。現在のネット上でそうした一文に出遭うことは簡単ではないかもしれませんが、紙かデジタルかという材質の違いだけで、価値のあるなしが所与のものとして前提されている状況は、そろそろ転換されるべきではないでしょうか。

WEBコンテンツといえば、映像だけが重視されがちですが、言葉や文章にも重きを置いたWEBコンテンツの誕生も、大いに促進されるべきではないでしょうか。折も折、日本の高校生の読解力が低下したとの国際比較の調査結果が発表されました。ゆとり教育推進のために国語の時間が減らされましたが、これもその要因の一つでしょう。教育問題については「葦レポート」であらためて取り上げたいと思いますが、新しいWEBコンテンツ誕生には、財政的基盤の確立なしには不可能です。

購読者の確保がまず何よりも優先すべき課題ですが、合わせて広告による収入も欠かせないものと考えています。言論の自由を確保するためには広告をとらないという雑誌もありますが、無広告の雑誌でもかなりの偏向を余儀なくされています。「葦の日誌(目次)」やこれから発表する「葦レポート(目次)」は、かなり厳しい告発的内容のものですので、広告掲載は難しい面もあるかもしれませんが、事実を明らかにして風通しをよくすることの方が、世のため人のためにもなるとの確信をもっております。今後ともこの姿勢には変わりはありません。その上での広告掲載の依頼です。

茂吉と九州


合わせて、カウンターまかせのネット広告のあり方にも一石を投じたいとの願望もあります。ありとあらゆるものが膨大な数字だけで評価されるという、ネット上の現状に対する異義申し立てであり、人が自分の五感を使って判断するという、人間の自然の能力の回復、復権です。人間の自然性とIT技術とを対立的にとらえるのではなく、この便利な技術を人間の自然性に近づけた形で利用する方法の一つとして、ネット広告にも新しい視点を取り込みたいということです。

ネットゆえに可能な無限に増殖するタイプの広告ではなく、「電子チラシ」として、一点特化型の電子広告を考えたのも同様の思いからです。無限に増殖するような、あまりにも情報量の多すぎる広告は、正直、疲れます。わたしが年をとっているせいもあるかと思いますが、人間の自然のもつ情報受容能力の耐力には限界があり、その耐力を無理矢理突き崩してしまうと、後々、芳しからぬ影響を招きかねないと思います。

技術的には未熟ゆえに、広告一つをとってもあれこれ考えてしまいますが、以上のような趣旨で、新しいWEBコンテンツ構築に向けて、未熟なりに可能なかぎり努力していきたいと考えております。広く、ご支援、ご協力を賜りたく存じます。ネットに関するわたしなりの提言も、「葦レポート(目次)」でもつづけていきたいと思います。どうかよろしくお願いいたします。

2004年12月9日

久本福子
Yoshiko Hisamoto

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