葦書房

デジタル新聞葦 18号(5)
The digital newspaper Ashi 18(5) 2009/7/22

 

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18号(5)
NHKの変質 7/22

 

(5) NHKの変質 7/22 7/23↓

麻生総理はやっと衆議院を解散しましたが、麻生総理が7/21解散を決断した理由について前回18号-4で書いた内容は、やや正確を欠くのではないかと反省しています。派手に話題を呼びそうな臓器移植法案を先に審議し、最も緊急を要する派遣法改正法案を後回しにしたこと自体、同改正法案が廃案になるタイミングも狙っていたことを示していますが、それだけではなかったことも明白です。公明党と創価学会との政教一致による違憲問題が、国会で論議されたり、マスコミで大きな話題にならぬ内に解散したというのが事の真相ではなかったかと思われます。

前回取り上げるのを忘れていましたが、「週刊文春」に、公明党が聖
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教新聞に2億数千万円ものお金を渡していたとの記事が出た直後に、麻生総理は解散予告をしています。解散予告がなければ、この記事の内容は国会でも問題になる可能性はあったはずです。聖教新聞は創価学会そのものであり、公明党による聖教新聞への資金提供とは、すなわち創価学会への資金提供にほかなりません。政教一致を禁じた憲法違反であることは明らかですが、公明党も聖教新聞への資金提供は認めています。公明党から創価学会に流れる資金の総額はもっと巨額のはずですが、今回明らかになった額だけでも2億数千万円。

民主党の議員の場合は、運動員に10万ぐらいだったと思いますが、やや多めのアルバイト料を払っただけで、公職選挙法違反で摘発され、当選した直後に彼は議員辞職を余儀なくされました。そして次点の公明党の松あきら氏が繰り上げ当選しています。余りにも不可解なのでこれまでも何度も取上げていますが、前回の衆議院選挙の神奈川選挙区での出来事です。警察や検察の捜査が、時には、非常に恣意的かつ政治的になされうるという典型例です。

この例に照らすならば、公明党議員は全員選挙法違反で摘発され、全員議員辞職せざるをえないはず。しかし未だかつて、公明党議員は一人として選挙法違反で摘発されたことはありません。日本は法治国家なのかと、あらためて問わずにはおれません。これほど明白な違憲組織、違法組織が何の咎めもなく、政党として存在することが許されるのでしょうか。許されるのだとすれば、日本には憲法も法律も無用だといわざるをえません。

創価学会の危険性は、ありとあらゆる領域を侵蝕するところにあります。公明党が与党入りしてからは、創価学会の侵蝕領域は飛躍的に拡大し、その侵蝕度合いも飛躍的に深くなっています。

今から7、8年前の、わたしが東京にいた頃のことです。当時わたしは高田馬場でエディター・ショップ(有)という出版社を開業して、自分で書いた2書『柄谷行人論と『文化ファシズムを出版し、営業をしておりました。『柄谷行人論』はアメリカのエール大学など数校、カナダの大学も合わせると、4、5件海外からの注文がありました。『文化ファシズム』出版後は、拙著に対して正しい理解を得るために、両書セットでなければ売ることはできないとの条件をつけたところ、それ以降は海外からの注文は途絶えました。

二冊目の『文化ファシズム』を出した後ですので、2002年の暑い頃のことでした。事務所近くにある食堂に昼食を食べに入ったところ、店内に大きな音でラジオが流れていました。その放送は我が耳を疑うほどに猥褻な内容でした。民法ラジオでしたが、仮に夜であってもここまで猥褻な内容を公共の電波を使って流すはずはないと思われるような話を、真ッ昼間から流しています。その店には値段の安さにつられて、それまでも何回か入ったことはありましたが、ラジオが鳴っていたのかどうかの記憶もありませんでした。以前はラジオは流していなかったのか、以前からラジオは鳴っていたが、ごくありふれた内容なので記憶には残らなかった。このどちらかですが、この日の猥褻番組は、驚きの余りに、今も記憶に鮮明です。

この番組でさらに驚いたのは、若い女性アナウンサーが男性を相手
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に、まったく照れる風もなく、ごくごく自然に猥褻談義をしていることでした。もう10年ぐらいはテレビを見ていないので、テレビでも同様なのかどうかは不明です。また東京では自分ではラジオも聞いたことはありませんでしたので、ラジオ番組の猥褻化は当時すでに一般化していたのかどうかも不明ですが、アナウンサーの自然な様子からすると、放送界では猥褻番組は特殊なものではないらしいと推測せざるをえませんでした。あるいは東京だけの特殊な傾向なのかとも考えましたが、テレビやラジオには縁のない生活をしていましたので、判断はつきませんでした。

ところがこの驚きに遭遇してしばらくして、わたしは突如、福岡に戻り、葦書房の代表に就任することになり、このラジオのことなど思い出すヒマもないような日々を過ごすことになりました。それから1年ほど経った頃、新聞に目を通したり、ラジオを聞く余裕も生まれてきました。2004年頃だったと思いますが、ラジオを聞きはじめて間もなく、驚くべき番組を耳にしました。男女の出演者がお喋りをする民放のラジオ番組でしたが、女性アナウンサーが、相手の男性出演者に対して、「ディレクターがもっとシモネタをやれって合図してるよ」というではありませんか。この瞬間、すっかり忘れていた東京の食堂で耳にした猥褻ラジオ番組を思い出しましたが、福岡でも同じだったのかとの、大変な衝撃を受けました。

以来、ラジオを通して、日本ではメディアの猥褻化が拡がっていることに遭遇させられてきました。エロ・グロ・ナンセンスが、日本の放送メディアを覆い尽しつつあるのではないかとさえ思われます。精神の阿片ともいうべきエロ・グロ・ナンセンスの蔓延は、人々の感覚を麻痺させ、真面目に考える気力も意欲も削いでしまいます。悪政をつづける権力者にとっては格好の環境ですが、阿片戦争下のかつての中国の例を見るまでもなく、阿片の蔓延は同時に社会そのものの活力をも奪います。社会そのものが沈滞し、疲弊したのでは元も子もないというべきでしょうが、日本を解体しようと目論んでいる勢力にとっては、今ある日本が滅びることは年来の目標でした。

マスコミを使って、精神の阿片を日本中に蔓延させる。エロ・グロ・ナンセンスの噴射には、活字主体の新聞よりも、直接感覚を刺激し、考えるヒマも与えずにストレートに視聴者の感覚に伝わる、放送メディアがもっとも有効です。そこで、かつては考えられなかったような猥褻談義が、堂々と公共の電波で流されるという異常事態が出現するに至ったわけです。

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しかしこうした工作は、誰彼にでもできるものではありません。よほどの財力と政治力がなければ不可能です。そういえば、創価学会は広告媒体としては長年新聞中心でしたが、10年ほど前からテレビにも進出しはじめました。おそらくラジオへの進出も似たような時期だったのではないか。公明党が自民党と組んで政権与党入りした頃だったと思われますが、公明党が政権与党入りしたことと、創価学会の放送メディアへの進出とは軌を一にしているはずです。

彼らのメディア攻略は民放だけではなく、NHKも例外ではありません。NHKには民放にはない良質な番組の多いことも事実ですが、偶々わたしが聞く番組の中では、若者向け番組に問題が多い。中高年ではマスコミを使って洗脳しようとしても効を奏すどころか、逆に批判されるのがオチですが、若者ならば洗脳効果は高い。日本の次代を担う若者の精神に阿片を注入すれば、日本解体はほぼ完成します。

わたしがラジオを聞き始めてからまだ5年ほどですが、NHKのラジオ番組でもっとも驚いたことの一つに、子供向けの歌番組である「みんなのうた」で歌われる歌が、かつて我が家の子供たちが聞いていた頃の歌とは、まったく異質なものに変ってしまっていたことです。大人が聞く演歌やポップスなどとほとんど変らぬ歌ばかりです。「みんなのうた」は、子供向けの番組ではなくなったのかと思ましたが、お昼という時間帯からしても、聞くのは子供が多いのではないかと思います。また大人向けに作られた新作曲は「ユアソング」という夜のスポット番組で毎日流されています。

大人向けの新作曲が昼夜別々の番組で作られ流されているとしたら、音楽番組としては余りに偏頗です。大人や若者が聞く音楽は、レコード会社が競って、次々と新作を作っています。なぜNHKが視聴者から徴収した資金を使って、大量に演歌などの新作を作らなければならないのか。一方、幼児向けの歌は余り儲からないからないのか、民間業者はめったに作りません。公共放送であるNHKの使命は、民間ではできない仕事をするところにあるのではいなか。

何回か聞いた「ユアソング」も、なぜわざわざNHKが公金を投じてまで作る必要があるのか、まったく理解に苦しむような歌がほとんどです。「ユアソング」のような番組はかつてはなかったはずで、おそらく数年前に誕生したのではないかと思われます。

かつては考えられなかったようなNHKの変質は、NHKを使って、日本の音楽業界を牛耳ろうという勢力の工作が、功を奏した結果ではないかと思われます。NHKを使うと、どれほど下手な歌を作りつづけても番組は中止にはならず、延々と新作を作りつづけることが可能です。民間だと、売れなければ新作を作りつづけることは不可能です。

数年前からNHKでは、従来の歌謡番組の枠の拡大も含めて、歌謡番組
 

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が増えています。偶々車で走行中に耳にしたNHKラジオから流れていた演歌には、かつての歌謡曲や演歌とはまったく異質な不快感を感じさせられ、驚かされました。かつての演歌も色恋がテーマでしたが、同じく色恋がテーマとはいえ、この時耳にした演歌には、三流以下のエロ小説並みの不快感が充溢していました。その他にも、近年NHKで耳にした演歌の中には、純粋に歌として作られたものではないとしか思えぬような、聞くに耐えない歌が堂々と流されています。

おそらくかつての歌謡界には存在しなかったような人々が、歌謡界を席巻しはじめているのではないかと思われます。NHKで急増した歌謡番組の多くは、こうした音楽業界の変質に多大な貢献をしているはずです。

そういえば、数年前に、創価高校が高校野球で甲子園に出場した時に流された、同校の校歌を初めて聞いた時にはびっくり仰天しました。まるで演歌そのもの。しかも並の演歌とも異質な、およそどんな校歌にもありえぬような異様なものでした。当然、池田名誉会長の作った校歌であり、作詞、作曲も創価学会員なのでしょう。創価学会員は日々この校歌を耳にしながら成長するわけです。

NHKに急激に歌謡番組が増えたのも、創価学会の影響なのではないか。NHKの番組の偏向は、日本の戦争責任を巡る不当な偏向番組などではしばしば問題になりますが、一見、政治的な問題とは無縁に思える大衆娯楽番組においても、全く同根の偏向が進行しつつあります。こうしたNHKの番組偏向は、竹中兵蔵氏が総務大臣時代にNHKの大改革をぶちあげた頃から急速に進行したものと思われます。

NHKの変質は質の低下をも同時に意味しています。以前は自宅ではまったく入らなかったNHKFMが、最近は入るようになりました。偶々耳にしたNHKのFMシアターというラジオドラマを聞いていて、余りの下手さにはビックリ仰天しました。高校生でも、もう少しましなドラマを作るのではないかと思われるほどの幼稚さです。偶々この作品だけなのかと思い、その次の週にも聞きはじめましたが、さらに酷い作品だったので、途中でラジオを切ってしまいました。

いずれも若手が作ったと思われるドラマでしたが、作りが余りにも平板で、ドラマとしての奥行はゼロ。出演者の演技も演技以下。そもそもドラマを作るという意思そのものが、完全に欠落しているのではないかと思わずにはいられぬほどの超愚作で、幼稚きわまりない。NHKラジオには、ドキュメンタリーを作る人材はいないのか、2年ほど前からドキュメンタリー番組が消えています。フィクションのドラマ部門でも、まともな作り手がいない。ドキュメンタリーにしてもドラマにしても構成力が問われる仕事ですが、いずれにも人がいない。

NHKにもまだベテランのプロデューサーや演出家はいるはずですが、彼ら自身がドラマを作る機会はないのか。あるいはベテランが若手を指導する場はないのか。さらには、NHKの人材採用に問題があるのではないか。どれほどの新人であろうが、かつてならNHKにしても民放にしても、これほど幼稚なラジオドラマしか作れぬ人物は、絶対に採用されなかったはず。日本中で人材が枯渇しているはずはなく、NHKの職員採用は、公正に行われていないのではないかと疑わずにはおれないほどの幼稚さです。

幼稚化とエロ・グロ・ナンセンスとは相関関係にあり、互いを相乗的に強める働きをしています。NHKも、この路線を走り始めているのではないか。

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放送は社会に与える影響は甚大です。特定の勢力の配下に置かれたならば、その影響は末代にまで及びます。創価学会は放送も含めてマスコミ対策の重要性をどの政党よりも熟知しており、マスコミへの浸透策にも力を入れてきました。その甲斐あって、NHKはもとより、新聞やテレビなどのマスコミは、創価学会に都合の悪いニュースはまったく報道しようとはしません。このまま、創価学会の日本支配を許してもいいのでしょうか。

7/23 追記  NHKの変質について、もう一点、具体例を追記いたします。夏の甲子園大会も間近に迫り、目下、日本各地で地方予選が行われていますが、今年の春の選抜大会からだったと思いますが、NHK第一放送では、地方予選の試合中継も始めています。以前は地方予選の中継そのものがなかったのか、NHK第二かNHK FMで放送していたのか不明ですが、前回から始まった第一での中継は朝の9時から夕方、試合が終わるまで、昼食タイムを除く全日ぶっ通しの放送です。その間、通常の番組は全て放送されないのはもとより、NHK第一では毎日必ず放送される、30分毎のスポットニュースまでもが削除され、高校野球福岡大会の中継の完全なる独占放送となっています。

プロ野球や相撲やサッカーなどの試合中継では、試合の切れ目に入りますので時間はややずれますが、スポットニュースは必ず放送しています。同じ高校野球でも本番の甲子園大会中継では、試合の切れ目を使ってスポットニュースは入っていたはずですが、福岡大会では、全日NHK第一を独占するだけではなく、スポットニュースまで削除しています。合計すると1時間分ぐらいのニュースが、放送されずに削除されているはず。スポットニュースは一回10分から5分ほどの短いものですが、結構お役立ちニュースも多く、わたしは車で走っている時は、このスポットニュースを聞くためにNHK第一をかけているほどです。

高校生が白球を追って熱闘を繰り広げる高校野球は、見る者の胸を熱くしますが、地方大会までをも公共放送を使って終日、独占的に放送することは、余りにも高校野球にのみ偏したものであり、公正さと公平さに欠けすぎていますし、異常だとさえ感じざるをえません。仮にNHKが中継するにしても、再放番組が多く、リスナーの数も第一よりもはるかに少ない第二とかFMでなぜ放送しないのか。NHKはリスナー数の多い、メインの第一で放送することで、地方大会のメジャー化を図ろうとしているのでしょうか。

まさに高校野球の興行化ですが、NHK自らがその旗ふり役を始めたとみるべきでしょう。歌謡番組や関連番組を激増させて、NHK自らが日本の歌謡界を牛耳ろうとしていることと、同じ動きです。このNHKの変質は、外部勢力によるNHKへの浸透、影響力の拡大強化が、急速に進んだ結果であることはいうまでもありません。

ただ地方大会の中継が全国どこでも行われているのかどうかは不明です。もし全国共通ならば、日本の公共放送は、長期に渡って、終日高校野球中継に独占されるという異常事態に陥ることになります。また福岡などの一部地域だけの特殊事情ならば、その地域は特定の外部勢力の影響が異常に強いことを意味しています。

 

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そういえば福岡では、NHKラジオを聞いている最中に、天気情報や地震情報や交通情報などが突如割り込み、延々と繰り返し放送される場面にしばしば遭遇します。もっとも聞きたいというそのタイミングでの割り込みです。地震情報も震度1ぐらいならば、さほどの緊急性はないとも思われますが、それでも突如割り込んできます。こうした場面が繰り返されると、放送妨害をしているのではないかとさえ思えてきます。

高校野球の福岡大会では、堂々とニュースが削除されています。

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久本福子
YOSHIKO HISAMOTO 

 

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