目下脱走中→


●2010●
番外:ライブ編

 9月6-7日 晴れ/曇り 体調・普通  

山下達郎『TATSURO YAMASHITA Performance 2010』
      9月6日 新潟県民会館
 
デビュー35周年を彩る達郎の全国ツアーが新潟にやってきた。俺にとってはシュガーベイブ以来35年ぶりに見る山下達郎だった。思った通りの、いやそれ以上の素晴らしいコンサートだった。手垢にまみれない逞しいロック魂を感じさせてくれた。
 メンバーは山下達郎(vo,g)、小笠原拓海(ds)、伊藤広規(b)、難波弘之(kbs)、柴田俊文(kbs)、佐橋佳幸(g)、土岐英史(sax)、国分友里恵、佐々木久美、三谷泰弘(bgvo)。伊藤、難波、土岐の3人は80年代からのライヴ仲間だ。16ビートを基調としたタイトなサウンドと各プレイヤーのソロをふんだんに盛り込んだ無駄のない円熟の演奏、そして達郎はテレキャスのカッティングで演奏をリードし、その歌声はどの楽器よりも優れた楽器として会場に響き渡る。あらためて、達郎の歌声はたんに歌声というより、楽器として超一級品だということを思い知った。あのひとりドゥーワップによるアカペラの歌声には感動し圧倒された。
 MCで35年間をふり返り「シュガーベイブでコンサートに出始めた頃は、周りはノセノセのバンドばかりで、上田正樹&サウストゥサウス、ウエストロード・ブルース・バンド、めんたんぴん、久保田麻琴と夕焼け楽団とか。そんな中で僕らのバンドは「軟弱」とか言われまったくウケなかったし、出したLPもまったく売れなかった。先頃レコード・コレクター誌の「日本のロック/フォーク・アルバム・ベスト100」で、なんと3位に選ばれていてビックリだけどまったく実感がない...」というような話しをして、また「僕はロックといっても、ポップでリズムの強い音楽を目指していた。しかしそんな音楽への賛同者はあまりに少なく、誰とも連むこともなく、いつも疎外感を持ち孤高を友としてきた(ちょっと脚色w)。唯一、妻(竹内まりや)のプロデューサーとしての仕事が外部との窓口となり、それは救いであり、妻には感謝している。」と言うようなことを語る山下達郎に深く感じ入った。疎外感を持つことは表現者としては大事なことだ。安易に社会に溶解しない硬い魂を持つことは大事なことだ。
 俺は19歳の時、日比谷野音で22歳の山下達郎がフロントに立つシュガーベイブの音楽に触れ、凄くかっこいいと思った。その新しさに惹かれ、そして影響された。さっそくテレキャスターを買った(笑)。田舎モンの俺にとって、山下達郎のセンスに満ちた東京ロックはキラキラと眩しかった。歳の近さにアニキのような親しみも感じていた。そんなアニキと35年ぶりに再会し、その歌声と演奏に興奮した。俺のロックも、まだまだやっていけると、背中を押された新潟の夜だった。


 5月25-26日 曇り/雨/曇り 体調・普通  

 25日は午後から休みを取り東京へ。浜田真理子さんのライブの前に、神楽坂でライブをやる"ふちがみとふなと" さんを訪問。時間がないのでひと目だけと会いに伺った。渕上さんと挨拶を交わし船戸さんは?と聞いたら近所のパブへ行ってるとかで(笑)会えませんでしたなあ。
浜田真理子
 『mariko live 恋暦〜love song特集』
5月25日渋谷クラブクアトロ
 
約2年ぶりの浜田さんだった。クアトロくらいな会場で、そして赤いミニのワンピースという衣装のせいもあってか、(トークも上手くなったし)とても身近な和やかな雰囲気でした。ビールも飲めたしね(笑)。前から4列目中央という久しぶりの接近戦(笑)なのに、半分位は目を瞑って聴いてたかな。もったいない?たしかにね、だけど彼女の歌には、目を瞑り耳を澄まして浸りたくなる何かがある。せっかく本人が目の前で歌ってるんだから、きちんと見ていればよさそうなもんだけど....やはり瞑って聴いてしまう。そんな中、しっかり見つめながら、ちょっとにやけながら聴いた曲が「愛して愛して愛しちゃったのよ」。このハマクラさんの名曲をTwitterでリクエストしたのは俺なんだよ。歌い出しにびっくりしながら、嬉しく激しく感激してしまったよ。
 浜田真理子の歌唱の凄さは、あらためて言うまでもないけど、万感の思いを、思いの丈を、そのまま歌で吐き出すのではなく、絶妙な抑制を効かす、その歌唱が素晴らしい。声帯がリラックスしてるから歌声も自然で、これもなかなかの歌唱テクニックだと思えるし。やはり希有なシンガーなんだよね。もっともっと有名になって欲しいんだけどなあ。
 以下はブログに掲載されていた昨夜のソング・リスト。
【第一部】
1.あなたへ(作詞・作曲:浜田真理子)
2.恋ごころ(作詞・作曲:浜田真理子)
3.抱擁(作詞・荒川利夫:作曲・山岡俊弘)
4.愛して愛して愛しちゃったのよ(作詞・作曲:浜口庫之助)
〜Time after time(作詞・Sammy Cahn:作曲・Jule Styne)
5.Song never sung (作詞・作曲:浜田真理子)
6.この恋をすてたら (作詞・作曲:浜田真理子)
7.Love song(作詞・作曲:浜田真理子)
【第二部】
1.秘めごと(作詞・作曲:浜田真理子)
2.かもめはかもめ(作詞・作曲:中島みゆき)
3.500マイル(作詞・作曲:Hedy West)〜朝日楼(作詞・作曲:浅川マキ)
4.早く抱いて(作詞・作曲:下田逸郎)
5.Since I fell for you(作詞・作曲:W.B.Johnson)
〜胸が痛い(作詞・康珍化:作曲・羽田一郎)
6.骨董屋 (作詞・作曲:浜田真理子)
7.流転(作詞・作曲:浜田真理子)
【アンコール】
1.恋(作詞・作曲:松山千春)
2.夕凪のとき (作詞・作曲:浅川マキ)
3.わたしたちのうた(作詞・作曲:浜田真理子)


 4月4-5日 曇り/雨/曇り  体調・普通  

watching the sky '10 4月4日 日比谷公園大音楽堂
 
ジョー・ヘンリー、ジェシー・ハリス、ハンバートハンバート、おおはた雄一
 アン・サリー、エミ・マイヤー

 時の人(俺にとっては)ジョー・ヘンリーが見たくての東京日帰りだった。ジェシー・ハリスもハンバートハンバートもファンだったし、おおはた雄一にもアン・サリーにも興味があったので、メンバー的にもぴったしの春フェスだった。最初に登場のエミ・マイヤーは日米ハーフの素敵なお嬢さん。ピアノ惹きながら歌うノラ・ジョーンズ風な音楽。オーガニックな爽やかさはアン・サリー。ボサノヴァがお似合いで上品でなにより歌声が素敵だった。おおはた雄一は古いギブソンを抱えて歌った。そのギターはブルースなどアメリカン・ルーツを吸収した見事な演奏で、ギターに比して曲は今風で歌声も売れそうな感じの声なので、なにかきっかけが在れば斉藤和義のようにブレークするかもね。さてハンバートハンバート、フォーク・ロックやトラッド風をオーガーニックな感じのサウンドに乗せて...と思っていたら、彼のエレキがラウドなサウンドを狙っていて少し驚いた。が、彼女の爽やかな歌声は相変わらず魅力的で彼の低音コーラスと絡むとやはりこれがハンバートハンバート。大好きなアルバム『道はつづく』から1曲もなくて残念。ジェシー・ハリスはパーカッションひとりを伴いエレキギター弾き語りでの演奏だった。やはりこのひとは本場から来た " 良質 " なシンガー・ソングライターだった。歌もギターも巧いし曲のクオリティーも高い、あのノラ・ジョーンズ御用達だからね。そしてトリで登場したジョー・ヘンリー。バックにはアルバムでお馴染みデヴィッド・ピルチのコンバスとパトリック・ウォーレンのキーボードというトリオでの演奏。ジョーはいかにも古そうなギブソンを弾きながら時にピアノを弾きながら歌う。アルバムのサウンドに比べてシンプルな演奏だったのに、ジョーのあの深くほろ苦い歌の世界はそのまま表現されていた。つまり彼の声と楽曲という音楽の骨格が、いかに完成されたものであるかがよく判り、その凄さに感動した。これこそロックやジャズやブルースやカントリーなどポピュラー・ミュージックの本場アメリカの実力者による音楽だと納得。ジョー・ヘンリーとジェシー・ハリスを聴きながら思ったのは、申し訳ないが彼等の前に歌った日本勢がみんな趣味の音楽に感じられた、そのことだった。上手いけど弱いなって感じかな。


 3月26-27日 曇り/雨/晴れ/みぞれ  体調・普通  

 「忘れてはいけない!僕が好んだのは辺境の地の音楽家だ。かつてのニューポートのディランもファイブスポットのエリック・ドルフィーも、ワイト島のマイルスもジョン・ケージの生涯も。皆その疎外感を味わったはずだ。だから強く自分を信じて創作しよう。」高田漣のツイッターより
 さすが高田渡の息子(と言っちゃ本人に悪い)。これこそ表現する者の心意気だよね。 迎合せず、媚びず、ぶれず、挑戦し、変化し続け、そして我が道を行く。そんな風に人生も音楽もと理想は高く現実は...(笑)
BOB DYLAN AND HIS BAND (3月26日 Zepp Tokyo)


(写真「How to Follow Bob Dylan」より)

 前回2001年 以来のボブ・ディランだった。会場はお台場のゼップ・トーキョーでオール・スタンディングだ。案の定、前のノッポ二人連れのせいで隙間からボブを覗き見ってかんじのライヴになったけど、演奏が始まり音圧が押し寄せて来たとたん、覗き見とかそんなことどうでもよくなった。それ程ボブ・ディラン&ヒズ・バンドのブルージー・ロック・ショウは素晴らしかった。まるでアメリカ南部チトリン・サーキットをワンナイト・スタンドで廻るタフなロックン・ロール・バンドが東京に出現したかのようだった。ボブ・ディランといえば、未だ日本のマスコミは「風に吹かれて」と" フォークの神様 " のような紹介しかせず、だから世間一般でもそんな'60年代的な捉え方しかされていないと思う。ディランがフォークだったのなんてデビュー時のごく短い期間なのにね。そして21世紀のデイランが素晴らしく充実した活動をしていることも、マニアやロック・ファンのみぞ知るだ。まあいいけど。今回のデイランはなんと言ってもオルガン弾き!オルガンを弾きながら歌うか、スタンド・マイクで歌うか。ギターを弾いたのは1曲のみだった。しかしそのオルガン弾きが様になっていて驚いた。ギターを抱いて歌うディランしか見たことがなかったからね。オルガンを弾くバンマスとしてオルガンでバンドを煽り鼓舞するなんてまったく驚きだ。ブルージーにアレンジされた曲が多かったからなおさらオルガンが引き立っていた感じだった。もちろん歌もハーモニカもパワフルで、これで70歳かよ!と恐れ入る。チャーリー・セクストン始めバンドの重心の据わったタイトな演奏も見事だった。

Tokyo, Japan Zepp Tokyo March 26, 2010
1. Leopard-Skin Pill-Box Hat
2. Lay, Lady, Lay
3. Just Like Tom Thumb's Blues
4. Every Grain Of Sand
5. Summer Days
6. Sugar Baby
7. Tweedle Dee & Tweedle Dum
8. Make You Feel My Love
9. Honest With Me
10. Po' Boy
11. Highway 61 Revisited
12. I Feel A Change Comin' On
13. Thunder On The Mountain
14. Ballad Of A Thin Man
(encore)
15. Like A Rolling Stone
16. Jolene
17. Blowin' In The Wind

Band Members
Bob Dylan - guitar, keyboard, harp
Tony Garnier - bass
George Recile - drums
Stu Kimball - rhythm guitar
Charlie Sexton - lead guitar
Donnie Herron - banjo, electric mandolin, pedal steel, lap steel
(曲目・メンバー・リスト「How to Follow Bob Dylan」より)

●2009●

 11月9〜10+11日(加筆) 晴れ/曇り/雨  体調・普通  アマゾン.com 自粛中!

RY COODER & NICK LOWE LIVE !!!
 11月9日 渋谷Bunkamura オーチャードホール
 米国のルーツ・ロック・マスターにしてスライド・ギター・キングのライ・クーダーと英国ロックの良心にしてパブ・ロック・マスターのニック・ロウが仲良くバディーを組んで日本まで来てくれた。集まったお客さんの年齢層は高く、おそらく70年代にロックな青春を送ったおじさん達おばさん達だ。ロックの深みを円やかに体現するライ&ニックそしてロックを深く愛した観客によって、この夜のオーチャードホールはみんなが幸せになれた温かい空間となった。

 ライ・クーダーのライブは'78年の初来日公演へ行って以来、お〜もうそんなに経ったのか。あの時はD-45をメインの弾き語りだったな。渋い職人技を見せつけられたのを想い出す。ニック・ロウは2003年のフジロックでこれも弾き語りを見ていたけどね。とにかくふたり共すでに60代、いったいどんな演奏を聴かせどんな姿を見せてくれるのか、始まるまで一抹の不安があった。スーパースター、クラプトンみたいな、どこから切っても金太郎飴のようなある意味超マンネリなライブ(ファンだから嫌いじゃないんだけど)でウケるほどヒット曲もないしなあ、などと...。

 そんな心配も最初の音が出た時から払拭された。先ず嬉しかったのがニック・ロウのかっこよさ!ベースを弾く姿がこんなにサマになるお人とは知らなんだよ(笑)。しかもプレイの安定感もたいしたもので、思えばニックさんてかつてはあのパブ・ロックの雄ブリンズリー・シュウォーツのベーシストだったんだから上手いのも当たり前。その上ヴォーカルに男の色気があってまた格別。曲作りに才人ぶりを発揮してきたニックさんならではの素晴らしい曲の数々も聴けたしね。いやあ〜ニック・ロウにはまいったねえ。

 そして俺の心の師匠ライ・クーダー、もちろん素晴らしい!凄い!面白い!。かっこの良さはニックだけど(笑)。とにかくそのギター・プレイはスライドもフィンガー・プレイも絶品だった。たまにヨレたりしたのは御大のご愛敬だよね(笑)。フレーズも凄いけど、そのサウンドに掛ける執念がハンパじゃない。ニュアンス豊かなピッキングから流れ出るギターのトーンに圧倒された。太く、艶やかに、時にダーティーに吠え、チャーミングに踊ってみせるギター・プレイができるのはライ・クーダーしかいないだろう。もう感激しっぱなしだったよ。曲目はライとニックが交互に歌いコーラスを付ける感じで進行、ライの歌では「Little Sister」「Across The Borderline」なんかが特に印象に残った。

 使用ギターはエレキが中心で、先ずは雑誌やライのアルバムの写真で見知っていたピックガードとヘッドが豹柄のフェンダー・ストラトキャスター。ピックアップにテスコとヴァルコのラップスティール用が付いたやつで、これがボトルネックのメイン・ギター。そしてこれも写真で知っていたフェンダー・カスタムショプ・バホセスト・テレキャスター。所謂バリトン・ギターですね。「Jesus On The Mainline」はこれを指弾きだったかな。あと日本が誇るグヤトーンのLG200Tでこれは主に指弾きでラウンジーなムードに最高な音色でした。「Vigelante Man」を奏でたのはなんと40年代頃のリッケンバッカー・ラップスティール。それを膝上でなくギターのように抱えて演奏。ぶっとく深くダーティーに響く音色と絶妙なスライド演奏で土肝を抜かれた。アコギは1曲だけMartin-OO18みたいなのをメキシカンな感じで弾いてたね。

 バックでドラムを叩くのは息子のヨアヒム・クーダー。重心の低い見事なドラムだった。ライのシンコペートする独特なリズム・ニュアンスを的確に叩きだしてるあたりは、さすがライの息子だなあ。バック・コーラスの二人はヨアヒムの奥さんジュリエット・コマジュアとアレクサンドラ・リリー。
 その彼女達にヨアヒムそしてあとベースとギターの5人組みがオープニング・アクトで登場したジュリエット・コマジュア・バンド。ライのファミリー・バンドとしてツアーに同行してるのだろうが、これがなかなか良いバンドで、アルバムが出たら是非聴いてみたい。

 この夜のライ・クーダーとニック・ロウのライブ、近年のロック・コンサートのようなオール・スタンディングで全員揃って両手をうち振るようなものではなく、ゆったり腰掛けて音楽を堪能できるライブだった。観客の拍手はとても温かく、そしてラストの曲が終わるやいなや多くの観客によるスタンディングオベーションがライとニックに捧げられた。


 10月12-13日 晴れ/曇り/雨  体調・普通  アマゾン.com 自粛中!

京浜ロックフェスティバルヘ行ってきたのだ!
 
対岸の羽田からはひっきりなしに旅客機が飛び立ち、河口を行き交う作業船と目の前の東京湾。田舎者にはこの景色だけでもお土産になるねって感じ。この京浜ロックフェスの会場は川崎市の東扇島東公園。こんなノンビリとした心地良いアットホームな感じの野外フェスは初めて。フェスのプロデューサー久保田麻琴のノンビリズムが反映された感じかな。最前列のお客さんもみんなシート敷いて飲み食いしながら演奏を楽しんでいて、オールスタンディング&全員熱狂腕振りライブに疲れを感じる俺達おじさんロッカーには、なんとも優しいロック・フェスなのでした。
 出演は上の写真の人達の他には内田勘太郎、あがた森魚、オレンジ・カウンティー・ブラザーズ、キセル、音羽信with夕焼け楽団1/2といったどちらかと言えばオールド・ロッカーの落ち着いたステージが多かったですね。でも若手のグッドラックヘイワのようなピアノ&キーボード+ドラム&口笛という意表を衝く編成の二人組にはメウロコものの楽しさと新しさがあったし、キセルの涼しげな歌世界も味わいがあった。
 そもそも俺がこのフェスに惹かれたのは、もちろん出演メンバーなわけで、凄い偶然というか20代の頃に俺がやっていたバンド " サンセット・レビュー" がカバーした曲が、久保田麻琴&夕焼け楽団の「バイ・バイ・ベイビー」であったり、鈴木慶一の「髭とルージュとバルコニー」であったり、オレンジ・カウンティーの「リンダ・ベル」であったり、なんといっても俺の『チャンキー』は細野晴臣師から授かった(勝手にね)ものだし、ということで俺にとっては外せないメンツのロック・フェスだったんだよね。もちろん友部正人さんとは20年来の親しいお付き合いだし。

 
細野さんを生で聴くのは2度目なんだけど、とにかくこの御大はいるだけで凄い存在感。歌う名優って感じ。飄々として粋で和やかなんだけどちょっとコワイ(笑)。その音楽はサーカス一座に付いて町を廻るメディスン・ショーの一座って感じ。久保田麻琴も参加してハリー&マックの再現。ふたりが歌ったザ・バンドも緩くて味わい深かった。対抗して(笑)鈴木慶一はクレイジーホースの「もう話したくない」を歌ってくれたな。
 友部さんはこうした大きな会場だと断然メジャー感を発揮するから凄い。フジロックでも実証ずみだったけど、今回の東京ローカルホンクをバックに歌う姿はほんとディラン&ザ・バンドみたいでかっこよかったなあ。
 「隣の羽田からやってきたザ・スズキです」と赤いベレー帽の慶一君が言って始まったムーンラーダーズ1/2。博文君歌う「くれない埠頭」を聴きながら背景の河口の町を眺めた。この風景がライダーズの原点なのかと勝手にしんみり。陽が落ちて海風が冷たく感じられた頃にラストのあがた森魚が登場したんだけど、帰りの新幹線に間に合うように急いで会場を後にした。あがたさんゴメン、俺も心残りだったよ。