北海道放浪紀行(2)道央編(7月14日〜18日)


  序章

 いよいよ富良野に到着したぴょん太は、着いた翌日に十勝岳登山に挑む。このとき2000メートル級の山は初めてだった。北海道で標高1500〜2000の厳しい環境の中で育つ数々の高山植物と雄大な富良野の展望は、いまでも忘れられない。また、いつかきっと…。

 ☆7月14日

メンバー:ぴょん太

天気:晴れ時々曇り

走行距離:35キロ(平均燃費---)/トータル:8783キロ(日本一周中継続)

 ついに十勝岳に登る時がやって来た。中富良野森林公園キャンプ場を7時に出発する。コンビニで朝食と非常食(パン)を購入し、水はペットボトルに入れていく。天気の方は、山の天気は変わりやすいので油断はできないが、まずまず良いようだ。中富良野から上富良野ラベンダー公園の前を抜けて、十勝岳方面へ向かう。十勝岳温泉の近くに登山者用の駐車場があるので、そこで登山届を出して、登り始めたのが8時。事前に野村(のむ)さんに、丁度高山植物が咲いているので富良野岳も登ると良いと聞いていたので、早速富良野岳へ登る。登り始めること一時間で、雪解け水の沢があった。この水は残念ながら、硫黄分を多く含んでいるので飲むことはできない(エキノも怖いが…)。そして、雪渓…。生まれて初めて雪渓を歩く。うーん、とても冷たい。7月でもこんなに雪が残っているんだぁ。っと、ちょっと感動!!

 登山初心者にとっては、目の前に広がる風景、植物、動物、みんな新鮮で目を奪われてばかりだ。特に高山植物は、7月から八月が見頃ということで、この時期に登れたことは、とてもラッキーだった。そして、11時に富良野岳山頂に到着し、休憩をする。自分は、持ってきたパンを食べながら、冷たい水で喉をうるおす。っと、どこからかカレーのいい匂いが…(見るとレトルトながらカレーとご飯で昼食を食べているカップルが)。はぁ、う、美味そう!!今度は自分もちゃんとバーナーとか持ってこようと心に誓うぴょん太であった。話を元に戻す。

 ここ(富良野岳から)のルートは、富良野岳→上富良野岳→十勝岳→白金温泉である。その後、上富良野岳を目指して、出発し、14時に上富良野岳に到着。ここでちょっと怖い話を聞いた。なんでも自分がこれから向かおうとしている、十勝岳→白金温泉の沢で熊が出没したということ、また、十勝岳周辺の火口から硫黄ガスが出ているという。うーん、このままでは、十勝岳に登ることはできても、そこから下山することはできない。どうしたものか…。でも、どうしても登りたいし…。そこで急遽予定を変更し、ここ上富良野岳から十勝岳まで縦走し、来たルートを戻って、この上富良野岳から十勝岳温泉まで戻ることにした。これなら熊が出没したという白金温泉の沢を歩かなくても済むし、いざとなったら山小屋へも避難できる。そうときまったら早速出発だ。

 そして、十勝岳の急峻な登りを一歩一歩のぼり、時には火山性のガスに喉をやられながら、砂礫に足を取られながらも、ついに15時30分。2077メートル、十勝岳山頂に登頂成功!!冷たい風が強く吹き、体が飛ばされそうになる。でも、ここまで苦労した甲斐があり、眺めは最高だった。そして、来た道をひたすら戻り、十勝岳温泉の駐車場に着いたのは、18時。辺りは、もう暗くなっていた。こうして、ぴょん太の初登山は無事に終わったのだった。

十勝岳に登り始めて一時間ぐらい。まだ、このときは元気な表情だが…。
雪渓が残る富良野岳。とっても冷たい。
エゾキンバイソウ。地元の人に教えてもらう。とても綺麗な花。
富良野岳山頂(1902メートル)。う、うーん、休憩しているととても寒い。まわりでカレー(レトルト)を作っている人がいた、とても美味そうだった。
まるで、「天空の城ラピュタ」?のようだ。雲の上にぽっかり浮かんでいるみたい。
ヨツバシオガマ。なんだかへんてこな形。これがいっぱい咲いている。
エゾノツガザクラ。とっても、とっても小さくてかわいい。これもたくさん群生している。
富良野岳から十勝岳へ縦走するコースから見た富良野の雄大な景色。さすが北海道!!
一面がお花畑。主にエゾノツガザクラか?他にもいろいろ咲いている。
十勝岳に行く途中で振り返ってみると、富良野岳が良く見える。あそこから歩いてきた。良く歩いたなと思う。
念願の十勝岳山頂(2077メートル)。さすが十勝岳!!景色も雄大だ。
帰りに、山小屋の近くで見つけた、キバナシャクナゲ。あちこちの岩場に群生している。
さらば十勝岳。また登るぞ!!(実際10月に入ってからもう一度登ることになる)

 ☆7月15日

メンバー:ぴょん太

天気:晴れのち曇り

走行距離:152キロ(平均燃費31.0)/トータル:8935キロ(日本一周中継続)

 昨日に引き続いて、美瑛富士にアタックする。登山した翌日は、休息日とするのが普通なのだが、天気も良かったので、つい勢いで登ってしまった。しかし、美瑛富士は、そんなに甘くない。8.3キロをほとんど岩の塊の道が続いていく。中富良野のキャンプ場を出たのが、5時。昨日の風が嘘のように穏やかだ。登山口は、白金野鳥の森近くの駐車場から美瑛富士に登る。とりあえず、入山届を済ませ、ディグリーで登れるところまで登り、そこからは歩いていく。最初の1キロほどは、緩やかな登りが続いる。しかし、2キロほど行くと、急激に道が変化し、岩がごろごろしている。途中で雪渓なども渡り、美瑛富士山頂に着いたのは、11時。ペーストしては、まあまあだ。帰りは、また来た道(岩場)を下るが、膝には相当な負担を生じる。下山時間15時。吹上露天の湯で、体を温めながらゆっくりする。とても気持ちが良い。帰ってからコインランドリーに行って洗濯。今日はとても疲れたので早めに寝ることにする。

なんだかコロボックルが出てきそうな雰囲気の道だ。
近くに見えるようで実は遠い、美瑛富士。
かなり先まで続いている、雪渓。アイゼンは必要ないが、油断していると時々滑り落ちそうになる。
エゾノハクサンイチゲの群生。とてもかわいらしい花をつけている。
美瑛富士に登頂成功。はあ〜、しんどかった。ここからの眺めは最高に良い。
美瑛富士から十勝岳を望む。来年は、是非縦走したい。

 ☆7月16日

メンバー:ぴょん太

天気:曇り時々雨

走行距離:30キロ(平均燃費---)/トータル:8965キロ(日本一周中継続)

 朝から雨が降っている。テント下にブルーシートを張っていたが、その隙間から雨水が入ってきたらしく、テントの中が少し浸水している。まあ、この程度なら問題ない。二日連続で山に登ったこともあり、体中が筋肉痛だ。特に膝がやばい。今日は、雨だし、一日ゆっくりしよう。以上終了!!

 ☆7月17日

メンバー:ぴょん太

天気:曇りのち晴れ

走行距離:90キロ(平均燃費32.0)/トータル:9025キロ(日本一周中継続)

 今日は、何とか雨も上がり、天気も回復してきた。今日バイクを整備して、中富良野を出発しようと思う。というのも昨日のむさんの「利尻は、今花が綺麗だ。是非登ってみてくれ」という話を聞いたからだ。今回北海道に来る前に、いやかなり前から、道北の独立峰である利尻山には登ってみたいと思っていた。屋久島YHで出会った小澤君も登っていたし、富良野岳、十勝岳、美瑛富士を登って、山のおもしろざを知ってしまったから…。早速、ディグリーのリアタイヤ交換をし、オイルも交換する。ここで、タイヤ交換中にタイヤレバーを紛失した(どこかに仕舞いこんでしまったと思っていた)のだが、このときはまさか、大変な目に遭うとは思っていなかった(後述)。

自宅から送ってもらったタイヤを自分で交換した。が、しかし…。

中富良野森林公園キャンプ場で出会った人々。みなそれぞれの旅を続けている。中央のランクルとは、留萌のARF(8月19日)バイクの日で再会する。また、右から二番目の女の子(とも)とは、7月28、29日富良野北海へそ祭りで再会することになる。
美瑛の北西の丘付近。右側がジャガイモ畑、左が小麦畑。日本ではないような気分になる。
じゃがいもの緑と麦の肌色が鮮やかに映えている。さすが、丘の町美瑛!!
旭川で撮った夕陽。雲の合間から覗く太陽が、とても綺麗だった。
6時ごろ、留萌のARFに向かう途中突然後輪がパンク。何かと思って、外して見るとなんと中にタイヤのレバー(小)が入っていた。そう、今日タイヤ交換をしたときに、紛失したと思っていた、レバーがなんとタイヤの中に入っていたのだ。この日はここで野宿。
日付は変わって18日朝、神威コタンの近くにあるダムの管理人さん、ここで電話をお借りした。なんとこの付近は、携帯が圏外なのだ(まさしく陸の孤島)。

 ☆7月18

メンバー:ぴょん太

天気:晴れ

走行距離:290キロ(平均燃費30.5)/トータル:9315キロ(日本一周中継続)

 今日は、一気に道北へ向かう。目指せ稚内!!現在13時、果たして無事たどり着けるのか?まあ、どうせキャンプ場なので、チェックインなんて無いしねえ。怖いのは、またパンクすることだね。でも、おかげでとても綺麗な夕陽を見ることができた。地元の人に後で聞いたが、この日は、年に2度あるかどうかの夕陽だったのだそうだ。人間万事塞翁が馬か?

時間がゆっくり流れているのを実感!!
沈んだ後も、しばらくは明るかった。

 

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