「噂をすれば影」のような日常的なものから、運命の出会いや宇宙の神秘まで、
世の中には不思議な偶然の一致が溢れています!偶然の一致、
シンクロシティとは何なのでしょう?その秘密を解き明かします!

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第一話 偶然の不思議

シンクロニシティとは何でしょう?
実は、シンクロニシティは貴方の身の回りにも溢れているのです・・・


第二話 解明されていない謎

シンクロニシティを科学的に分析してみましょう。
科学ではまだ解明されていないナゾが浮かび上がってきました。


第三話 シンクロニシティの秘密

偶然の一致の秘密は、宇宙の神秘にも通じていました・・・!
驚くべき秘密を明らかにします!


第四話 占いとシンクロニシティ

様々な種類のある「占い」ですが、実はどれもシンクロニシティの原理を利用して占っているのです!占いの歴史と秘密のご紹介です!

第五話 シンクロニシティを起すには

シンクロニシティを日常に起こりやすくする方法と、そこから分かる、シンクロニシティのさらに驚くべき秘密についてです・・・!

第六話 シンクロニシティの分類

シンクロニシティには、色々な種類の不思議な実話があります。
それを、たくさんの人が研究し、様々に分類しています。

第七話 夢とシンクロニシティ

シンクロシティの不思議な話の中には、夢と現実の不思議な偶然が沢山出てきます。
潜在意識と夢、シンクロニシティの関係を詳しく見ていきます。


最終話 超能力・シンクロニシティの可能性

シンクロニシティの不思議な現象は、人間の潜在能力の可能性を示してくれます。
それは「超能力」と呼ばれているものかもしれません・・・!





第一話 偶然の不思議

世の中には科学では説明のつかない不思議な偶然がたくさんあります。

私たちが現在生きているこの地球ですが、この地球が今のように沢山の生命が住める星であること自体、実は科学では説明がつかないのです。

惑星の位置、大きさ、生命の誕生、生物の進化など 今のような環境になる確率を計算しますと、その数字は限りなく0に近いものになります。

科学的な計算では現在のような地球は「存在していない」という答えが出てしまうのです。

でも、現在地球は存在しています。途方もない偶然の重なり合いです。

 
日常生活でも、不思議な偶然はたくさんあります。経験はないでしょうか?

例えば、噂をしていた人物が現れた。遠い旅先で知人にあう。必要としていた物を貰う。考えていたことを隣りの人物が話し出す。自分で買ったり、人から貰ったりして、同じ物が集まってくる・・等。
 
数えだしたら切りがありません。

けれど、こんな日常の些細な偶然から、歴史的事件の偶然、勘や予知などの直感、超能力的なもの、また上記の地球が存在する偶然も実は同じ種類の秘密から成り立っているものなのです。
 

スイスの心理学者カール・グスタフ・ユング(1875年〜1961年)は世界に溢れるこの「意味のある偶然」に注目して、世界で初めてシンクロニシティの論文を発表しました。

「シンクロニシティ」はユングがつくった言葉で、直訳すると「共時性原理」、“意味のある偶然の一致”のことです。

当メールマガジンでは、ユングの「共時性原理」の説をもとに話を進めていきたいと思います。

まずは、ユングのシンクロ二シティの体験、その他日常で起きた偶然の一致の小話をご紹介します。


☆シンクロ二シティの例に使われるほど有名な話で、ユングが若い女性患者と話していた時に起こったシンクロニシティです。

(『共時性について』エラノス叢書2 「時の現象学2」所収 平凡社 より)

「ある日、窓を背にして彼女の前に座って、彼女の雄弁ぶりに聞き耳をたてていたのである。

その前夜に、彼女は、誰かに黄金のスカラベ(神聖昆虫)を贈られるという非常に印象深い夢をみたのであった。

彼女がまだこの夢を語り終えるか終えないうちに、何かが窓をたたいているかのような音がした。

振り返ってみてみると、かなり大きい昆虫が飛んできて、外から窓ガラスにぶつかり、どう見ても暗い部屋の中に入ろうとしているところであった。

筆者はすぐに窓を開けて、中に飛び込んできた虫を空中で捕らまえた。

それはスカラバエイデ、よく見かけるバカラコガネムシで、緑金色をしているので金色のスカラベに最も近いものであった。

『これがあなたのスカラベですよ』と言って、筆者は患者さんにコガネムシを手渡した。

この出来事のせいで、彼女の合理主義に待ちわびていた穴があき、彼女の理知的な抵抗の氷が砕けたのであった」

 
こんな不思議な出来事が身の回りで起きたなら、誰でも神秘的な感じを受けてしまいますね。

次の話は、これよりももっと日常的で馴染みやすいものです。


☆この話は私の知人の大学教授に起こった、ちょっと不思議なシンクロニシティです。

教授には北海道に2人の教え子がいました。2人とももう社会人です。

ある時教授は研究のために北海道に行くことになりました。
教え子に会いたいと思い連絡したところ、一人は約束をとることが出来ましたがもう一人は連絡がつきませんでした。

北海道に着き、約束の場所で待っていると、「先生!どうされたんですか!?お久しぶりですね!」という声が聞こえてきました。 

声の主を見ると、それは連絡が取れなかった方の教え子だったのです。
彼は仕事中で、営業のために外に出ているところでした。

そして約束をしていた教え子も来て、結局その夜は3人で食事をしたそうです。

会いたいと思っていた人が、約束の時間、約束の場所に現れるとは、非常にうれしい「意味のある偶然の一致」ですね。

ちなみにこの教授はこのような出来事によく遭遇するそうで、「人間というのは、不思議な事だが、会いたいと思っている人には会えるようになっているんだなぁ」と言います。

そして、こういう不思議な事を決して「偶然」とは言わないそうです。


☆もう一つ、日常的なシンクロニシティの実話を挙げてみたいと思います。この話は、シンクロニシティの研究をしていたアラン・ヴォーンによって紹介されている小話の中の一つです。

イギリスの北デボンに住んでいたモート夫人の身に起きたことです。
ある日、モート夫人は朝食中に、食べ物を口にいれたままうっかり電話に出てしまいました。

彼女は困惑して口ごもっていましたが、その電話は間違い電話でした。
けれど、電話の相手はモート夫人の何年も会っていない友人であり、モート夫人は相手の声から、それが誰であるか気付いていました。
 
しかし、その時は口の中が食べ物でいっぱいだったため、また何年も連絡をとっていなかった後ろめたさもあって彼女は気付かないふりをして電話を切ってしまいました。

その日の午後、モート夫人は別の地方にある美術館に電話をしました。
けれど番号を間違え、まったく違う所に間違い電話をかけてしまいました。

そして、見知らぬ相手と話した途端、お互いに相手が誰だか気づきました。
相手は、朝間違い電話をかけてきた女性だったのです。

そして、その女性は朝間違い電話をした時に、口がふさがっているらしい女性の声の主がモート夫人であることに気付いていたそうです。

またモート夫人がかけた美術館の電話番号は、友人の電話番号とはまるで違っていたそうです。


この話の舞台はまったくの日常ですが、あり得そうも無いような不思議な話です。皆様もこのような不思議を経験したことはおありですか?


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第二話 解明されていない謎

世間で何かとても不思議な出来事がが起きたとしても、大抵は“ただの偶然”で済まされてしまいます。

今の科学ではどうしてそんな事が起きるのか分からないからです。

今回は“科学的”な物の見方と、それに当てはまらない“偶然”について見ていきたいと思います・・・。
 
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一つ簡単な例を挙げて、偶然の一致を“分析”してみましょう。

★貴方はある問題について悩んでいて、しかもそれを誰にも話していません。

そこへ友人が訪ねてきます。
もちろん貴方の問題とは関係のない理由ですし、その問題の事も知りません。

貴方は友人と他の用件について話をしました。
そしてその後、ふと友人が貴方の問題をとく鍵となるようなことを語りました。


日常生活の中で時々起こるような偶然の一致です。
これをちょっと“科学的”な見方でみてみましょう。

“科学的”とは簡単に言うと「理由をたどること」です。
科学は「物事にはどんなことにも必ず原因がある」ことを前提としています。

まず、貴方と友人が始めて会った時のことも説明がつくでしょう。
誰かの紹介であったとか、職場で一緒になったとか。

そして、友人が貴方を訪ねてきたことにも理由があります。

友人が貴方の問題をとく鍵となるようなことをどこで知ったのかも説明がつくでしょう。

けれど友人は聞かれてもいない事を、何故、そのことについて悩んでいる貴方の前で話しだしたのでしょうか?

「貴方に聞かれたから、話した。」そのような明確な理由はありません。

“偶然”なんとなく気が向いたから、“偶然”ふと思い出したから。

 
この例ではなくても似たような出来事は沢山ありますね。

食べたいと思っていたものが食卓に並んだ。貴方が食べたいと思ったことも、料理する人がそれを選んだのにもそれぞれ理由があるのでしょうが、それが奇妙に一致することは“偶然”の一言で済ますほかありません。

普段は気に留めもせず、見過ごしがちですが、貴方の身の回りには今の科学では説明のつかないとこが溢れているのです。

この「意味のある偶然の一致」シンクロニシティとは何なのでしょう?


“意味のある偶然の一致がこの世にあるのなら、きっとこの世の中はこんな仕組みになっているからだろう”という仮説をユングは立てています。

“世の中のもの全ては 繋がっていて 互いに連動している”
 
世の中には、科学ではまだ発見されていない、ある種の繋がりがある・・・。

そう仮説を立てないと、確率以上に起きる“意味のある偶然の一致”は説明する事ができません。

何の繋がりも、理由も、原因もないのに、「意味のある」ことは起こりようがないからです。


この繋がりは、心理学の世界ではよく、氷山に例えられています。

海面から出ている氷山は、普段、私達の意識の表面にでている表層意識。
海面から出ている部分より、はるかに大きく、水中に没している部分が深層意識。無意識の部分です。

そして、海面からは別々の塊に見えた氷山は、海の底へ行くとじつは全てが繋がっていて一つのものなのです。

意識の奥底ではこの世のあらゆるものが繋がっている。
それがユングのシンクロニシティの仮説です。

次回は、それについてもう少し詳しく話を進めていきます。

 
☆この繋がりの証拠ともいえそうな、2つの不思議な話をご紹介いたします。

一つ目は「シェルドレイクの仮説」を確認するために行われた実験です。

 
皆さんも目にした事があるかと思いますが、目の錯覚を利用した面白絵を使った実験です。

一見したところ、白と黒の抽象的な模様にしか見えない絵が、視点を変えてみると帽子をかぶった女性が浮かび上がってくる、といった類のものです。

シェルドレイクの仮説とは、例えば、この面白絵の答えをある地域で公開するとします。

するとその地域内では、まだ答えを知らない人の正解をだす確率が上がり、

さらに、その答えが当たり前のように広範囲に浸透していくと、

地球上では、その答えをまだ知らない人も、当たり前のように答えられるようになるだろう、という仮説です。


この仮説を実証するために、イギリスのテレビ局テームス・テレビが公開実験を行いました。

まず、2枚の面白絵をあるグループに見せて、何の絵か答えてもらいます。

そして、テレビでこの2枚の面白絵を放送します。
絵の答えは、二枚のうち一枚だけを公開します。

そして、テレビ放送を見ていない他のグループに2枚の絵を見せます。(被験者は両方のグループとも同じ年代の人を対象にしています。)

すると、答えを見せていない方の絵は、テレビ放送の前に実験したグループと
同じような正解率だったのですが、

答えを公開した方の絵の正解率は2倍にもなっていました。


人間の“集合意識”を目の当たりにしたような結果です。

シンクロニシティや不思議なことに興味のない人も、心の奥底の自分では気付かない所から、集合意識の影響を受けているのです。

流行物が良く見えるという心理にも関係がありそうです。

また、今、外国語を習得するなら、きっと英語が一番習得しやすいのでは?と思ってしまいます。


☆もう一つは、自然界の“集合意識”とも言えそうな不思議な話です。

ダイナマイトなどに使用されるグリセリンの話です。

グリセリンは粘りけのある無色透明の液体で、摂氏17.8度以下で結晶化する性質を持っています。

ところが、これはある年のある日、ある瞬間から結晶するようになったのです。
それまでは、グリセリンは温めても冷やしても結晶化することはありませんでした。

信じられるでしょうか?しかし、これは紛れもない事実なのです。

その変化は突然のもので、19世紀、ウィーンからロンドンへ運送中だったグリセリンが突然結晶化したのです。人為的なものは何もありません。

そして、さらに驚くべきことに、まったく同時期にカナダのジャイアント・パウダー・カンパニーという化学会社でも、突然グリセリンが結晶化したのです。

その後は、結晶化したグリセリンを核にすれば、簡単に結晶化させることが出来るようになりました。

しかし、不思議な事に、いつのまにか結晶化したグリセリンを使わなくても、グリセリンは簡単に結晶化するようになってしまったのです。


この事はとても奇妙な現象に見えます。けれどこの現象は、現在でも新しい物質を結晶化させようとする時に頻繁に起きるのだそうです。

一度、結晶に成功した新しい物質は、それ以後は、簡単に結晶になってくれるのです。


この不思議な事実も、自然界に存在する“集合意識”の成せる技ではないでしょうか?


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第三話 シンクロニシティの秘密

私達が生活をしている日常では、不思議なことなど何もないように見えますが実はとても沢山の不思議な偶然の一致が溢れています。 

スイスの心理学者カール・グスタフ・ユングは、この世に“意味のある偶然の一致”があるのなら、きっと世界はこんな風に出来ているからだろう、という仮説をたてました。

 今回は、そのユングのたてた仮説、シンクロニシティの秘密に迫ります。

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ユングは「この世の中のもの全ては繋がっていて連動している」と言います。

この繋がりは目に見えるものではなく、普段は意識の底の底に沈んでいて、人間だけでなく、動物、植物、鉱物から、この世にあるもの全てを繋げているのです。

そして互いに影響を与えあい、互いに連動して動くもののようです。
世の中にある何かが動けば、他のものも影響を受けて動く、といった感じです。


その分かりやすい例に「占星術」があります。

占星術では「宇宙の遠くにある星の動き」と「地上の人間の動き」は連動しているとします。

そして未来の星の動きを計算することで、その動きと連動する、人間の行動を予測することが出来るといいます。

占星術を創った古代人は、星と世の中の動きを観察し続けてその実際の経験から、星と人間の関わりを解明していきました。

 
現代の科学では「星の動き」と、「人間の行動」との間には何の関係もないと言うでしょう。 
 
星の動きと、人間の行動が連動する理由もありませんし、占いも100%当たるものではないからです。

けれどその確率は“偶然に起きる確率”をはるかに超えるのものであり、そして何故そうなるか、科学では説明ができないのです。


占星術が100パーセント当たらない理由ですが、

占星術では、星の動きと、それに対応する人間の動きが全部解明されていないということもありますし、

また星の動きが及ぼす力は、あくまでも“影響”ですので、可能性や傾向が強くなっても、最終的に判断をして行動を起すのは人間の意思によるためにあります。

“そうなる可能性は高くなるけれど気持ちの持ちようによってはそうならない”偶然の一致はいつも100%起きる、なんてことはありません。

偶然の一致とは、
殆ど起きそうもないようなことが、確率以上に表れることなのですから。


占星術は「星の動き」と「人」の偶然の一致ですが、このような偶然の一致は世の中にある全てのものの間で起きています。

人間と宇宙(世界)の場合、よく使われるのが「ミクロコスモス」と「マクロコスモス」という表現です。
 
宇宙全体と一人の人間は対応していると言われます。
一人の人間には宇宙全体が縮小されているとも言われます。

分かりやすい例があります。

「足裏反射ゾーン」という言葉をご存知でしょうか?
要は足つぼマッサージです。

足の裏には体の各部分に対応するツボが集まっています。
体に悪いところがあると、それに対応するツボが激しく痛み、そこを揉みほぐすと体の悪い部分も良くなります。

直接的な例では「一人の人間」と、「その人間の一つの細胞」もそうです。
一個の細胞には、その人間の遺伝子情報がすべて詰め込まれているのですら。

足裏やDNA、占星術の例、それと同じようなことでこの世界は成り立っているらしい、という事です。

宇宙と惑星、惑星と人間、人間と人間、この世の最も大きなものから最も小さなものまで、全てが繋がっているらしいのです。


そして、偶然の一致を起している原因は、宇宙には「物事を結合させる」働きがあるためのようです。

「物事を調和させる」働きと言っても良いでしょう。

この働き(原理・法則)は

宇宙や自然に調和のとれた運行をさせる原理です。

人間の体の組織が調和して体を維持する働きです。

また、占星術が当たる原理、

仲間同士が調和した時うまくやっていける原理、

ウワサをした人物が現れる秘密です。

調和させ、私たちを結びつける働きが“偶然の一致”を起している秘密です。


ユングが大きな影響を受けたとみられる哲学者ライプニッツの言葉です。

「すべての人々が宇宙のなかで起きるすべてのことに反応する。そのため、すべてが見える人は、それぞれのなかに、いたる所で起きていること、そして、起きたことや起きるであろうことさえ読み取る」

人間には本来このような能力が備わっているとのことです。
仏教で言う“悟りの境地”や“超能力”もこういったことのようです。


話が随分現実離れした感じになって来てしまいましたね。

これからまだまだ不思議な話は続いていきますので、少し休憩をいれましょう。

例に出て来た占星術は「星の動き」と「人」の偶然の一致ですが、占いは、実はどれもシンクロニシティを応用したものなのです。
 
次回は、様々な占いがどのようなシンクロ二シティの原理で成り立っているのか見ていこうと思います。


☆占星術の例☆

1995年1月17日に起こった阪神大震災を占星術で予言し、雑誌上に掲載していた人がいます。

新聞や雑誌で多くのコラムを持つ人気占い師の銭天牛氏で、掲載されたのは 世界文化社の雑誌「家庭画法」1995年2月号です。

銭氏の説では「水星と金星が最大離隔にあるときに地震が起こりやすい」との事です。そして、銭氏は地震が気に掛かる、とのことで1月17日に起こるのでは?と誌面にはっきりと載せています。

「水星と金星が最大離隔・・・」は科学的にはなんの根拠もありません。
けれど、銭氏は1989年10月のアルジェリア地震も、「水星と金星が最大離隔」で予測を的中させているのです。
 
ただ、地震の場所については「日本海側」とはずしてしまったようです・・・。(阪神大震災)

100%ではない、けれど“ただの偶然”と片付けることも出来ない“意味のある偶然の一致”の不思議です・・・。

 
☆シンクロニシティの小話でとても面白いものを見つけました。本から引用させて頂きます。

(大上和博著 「シンクロニシティの謎」 青春出版社)

「 名前のシンクロニシティ

1987年3月、アメリカのクリスチャン・サイエンス・チャーチの牧師ロン・セラーズさんが家を売った時の話である。

セラーズさん一家は、ニューメキシコ州からテキサス州へと引っ越すことになったため、今まで住んでいた家を売ることにした。

売ると言ってからしばらくたったとき、とても気に入ったので購入したいという人が現れた。

その人は、ビリー・バイヤーズさんという人であった。

売った人はセラーズさん(英語で“売り手”)で買った人がバイヤーズさん(買い手)。この話はこれで終わらない。

セラーズさん一家はテキサス州のヒューストンへと引越し、そこで、新居となる家探しが始まったのだが、そのときにまた不思議な偶然が起きる。

当初は新居を購入しようとしたのだが、なぜかトラブル続き。

そこで、セラーズさんはとりあえず貸し家を探すと、簡単に決まった。

その貸し主はケイト・レッサーさんという人であった。

このレッサーというのは、「貸し主」という意味なのだ。」


何ともユニークなシンクロ二シティですね。
次は深刻な話なのですが、そのあまりの偶然に驚かされます。

「1994年3月24日、アメリカのドナルド・オパスという男が10階建てのビルから転落して死亡した。

男の死体を調べてみると、頭をショットガンで打ち抜かれていた。

どうやら、この傷が致命傷らしいとの結論が出た。

だが、周辺の事情を聞いていくうちに、さまざまな情報が次々と出てきた。

まず、男は書き置きを残していて、そこには「もう生きていたくない」という意味のことが書かれていた。

そして、男は屋上から飛びおりたらしいのだが、8階部分に窓拭き職人が安全のために張ったネットがあり、ここにひっかかった。

飛び降りたとしても、ふつうならこのネットのおかげで死亡するはずはないのだが、男は9階の窓を落下していくときに、ちょうど窓に向けて発砲されたショットガンの弾を頭に受けてしまい、これが致命傷となって死亡したということがわかってきた。

事態はさらに複雑な様相を見せる。

9階でショットガンを発砲した人物を調べると、老夫婦が夫婦喧嘩の最中だったことがわかった。

夫が妻に対してショットガンの銃口を向けて脅かしているうちに、ついひきがねを引いてしまい、それがちょうど窓の外に発砲することになってしまったというのだ。

しかも、老夫婦は、ショットガンに弾ははいっていないと思って喧嘩をしていたという。

だが、その日に限って、弾がこめられていたのは紛れもない事実だったのである。

そこで、なぜ弾がこめられていたのかを調べていくと、6週間前にその家の息子が弾をこめているところを目撃した人物が現れた。

その息子は、いつも両親が喧嘩になるとショットガンを持ち出すことを知っており、故意に弾をこめたのだということが判明した。

この息子は母親殺害を企んでいたのだ。

息子は最近、仕送りをこの母親によってストップされたことを恨んでいたということもわかった。

そして、この息子が誰かというと、なんとビルの屋上から飛び降りたオパスであった。

なんとも皮肉なめぐり合わせである。

彼は、母親の殺害を計画したことを悔やんで自殺しようと、屋上に上がっていったのだ。

そして、結果的に、自分がこめた弾によって命を落とすことになったのである。

オパスの死因は、結局、自殺として処理された。

なんともややこしい自殺騒動である。」


ここまで偶然が重なると、もはや運命としか言いようがない感じですね。
けれどシンクロニシティが起こるにしても、もっと良い事で起きてほしいものです。


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第四話 占いとシンクロニシティ

未来を知ることが出来ず、しかも先を心配する知能を与えられている人間にとって、「未来を知る」という事は、いつの時代も魅力的なことでした。

そして、未来を垣間見させてくれる占いは、不確かなものであっても途絶えることなく、人間の始原からあり続けています。

その種類は、多種多様で、すべて違っているようにも見えますが、実はそのすべてに、同じ一つの根拠があるのです。

それは、意味のある偶然の一致、シンクロニシティです。

今回の「シンクロニシティの秘密」では、占いの歴史と、それぞれの占いの秘密をご紹介していきます・・・。

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 * 1 前兆占い *

「日食が起きると悪しき事がある」「白鹿が現れると良い事がある」など、世界には大昔から、多くの前兆占いが存在しました。

この“前兆占い”こそ、占いの起源と言われています。

日本でも“下駄の鼻緒が切れると、良くないことが起きる”などの言い伝えがあり、世界の様々な前兆と同様に、「迷信」とされています。

けれど、前兆にはそれぞれに由来があり、中にはただ単に「迷信」とばかにはできない古代の知恵があります。

インドの前兆占いを集成した「ブリハット・サンヒター」には、前兆占いの根本の考え方とも言えそうな文章が出てきます。

「異変とは自然状態とは異なることである。人間の悪行によって罪が重なり、災いが生ずる。その天と中空と地の災いを予め知らせるのが異変である。」

シンクロニシティ的にいいますと、

“人間が自然の秩序を乱す行いばかりしていると、それに同調して天地も乱れてくる。さらにそのシンクロが広がり、世の中の小さなことにまでその異変が及んでくる。人間はその小さな異変を見て、世の中の乱れを知ることができる。”

世の中のものは全て繋がっているのなら、一部分に乱れができた場合、他の物にも影響があり、何かの“しるし”、前兆が現れるのかもしれません。


自然にあらわれる「前兆」、これが最も素朴な占いの形で、占いの根源です。

けれど、この前兆占いでは、自然に前兆があらわれるのを待つことしか、未来を知る手段がありません。

そこで古代人は、ただ待つのではなく、自分から未来を知る方法を探しました。


 * 2 亀卜(きぼく)*

亀卜(きぼく)とは、古代中国で行われていた占いで、亀の甲羅を焼いて、できた“ひび割れ”から未来を判断するものです。

シンクロニシティは、この世のどんなものにでも現れます。

自然に表れる前兆占いでは、範囲が広すぎて、何の前兆か特定するのが難しく、また、前兆が現れるまで待たねばなりませんでした。

そこで古代人は、シンクロのシティが出現できる物を使って、自分たちで“前兆”を得られるようにしたのです。

 
占い師は「知りたい事」と「亀の甲羅」を同調させて焼き、亀の甲羅に記された未来を読みました。

もちろん、占いの道具は、亀の甲羅でなくても構いません。
亀の甲羅が使われる前は、骨も使われていましたし、古代メソポタミアでは、動物の臓物で占っていました。


前兆占いでは、前兆が起きるのを待たねばならかったのが、亀卜では、知りたい時に、未来が占えるように進化しました。

けれど、亀卜にも大きな欠点があったのです。

亀卜の“ひび割れ”や臓物の特徴などは、そのパターンが膨大すぎて、何の“しるし”なのか、常にマニュアルに当てはまらないものが出てきました。

厳密にいえば、一つとして同じ“ひび割れ”はないのですから。

この占いでは、占い師の直感が決め手となり、占い自体は、未来をはっきりと示すものではありませんでした。

 
  * 3 占星術・易占 *

未来を示す“しるし”のパターンが無限に現れてしまう亀卜に対し、
 
占星術は、“世界は7惑星12宮で構成されている”と先に世界観を作り、世界に起きる状況をいくつかに限定しました。 

そして、自分が知りたいことが、どの状況に当てはまるのかを占います。

このようにすれば、“ひび割れ”の前で悩む必要もなくなり、答えの出ない問いもなくなるのです。

そして、古代中国の知恵「易占」も、占星術と同じように、世界をいくつかに分類しておいてから、自分がどの状況にあるか調べる占いです。
 
けれど、易は、このような占いの中で、最も完成度の高い世界観持っているといえます。

占星術の場合、世界は七惑星で構成されています。そうすると、新しい惑星が発見されれば、その度に世界は変わってしまいます。

それに、全世界とは七惑星内のことであり、それより外のことは言及していません。

易占は、非常に数学的で、「陰」と「陽」というたった2種類の記号の組合せだけで、世の中の事象のすべてを表しています。

微分積分数学を完成させた天才数学者のライプニッツは、彼が考案した「二進法思想」が、古代中国の易の中に表現されていることを発見して、驚嘆し、中国の英知に絶大な讃辞を贈ったそうです。


易は占う時、自分が置かれている状況と、占って出す卦(け)を同調させます。

そうすると、自分では気付かなかった問題点や解決策が卦という形で、表にあらわれて出るのです。

興味がある方は、是非一度ご自分でお試し下さい。
硬貨3枚で簡単にできる易占の方法と、全六十四卦の解釈をHP上に公開しています。

http://www1.ocn.ne.jp/~iyasiro/ohuda/eki-itiran.html

自分の状況を念じながら硬貨を投げれば、それに同調した卦が得られます。


  * 4 手相・人相 *

手相・人相の秘密は、もうお気づきかもしれません。

自分の遺伝情報が全て、たった一つの細胞にも刻み込まれているように、

また、足の裏のツボが全身と対応しているように、

やはり、顔や手にも、その人の全てが表れ出ます。

特に顔は、自然と人格が表れるものですので、占い師ではなくても優しそうだとか、厳しそうだとか、大まかなことは分かります。

手相・人相の解釈の仕方は、膨大な数の経験と、直感によります。

例えば「この線が長いほど長生きの人が多い」などの経験から解釈のマニュアルができ、占い師が手相をみて、直感を交えて判断します。

「この線が長いほど長生きの人が多い」は“傾向”ですし、判断は占い師の直感が主です。また、手相・人相は、その人の考え方や生活態度が変わると変化してくるものですので、やはり、100%当たることはありません。

けれど、その当たる確率は、「迷信」で済ませられるようなものではありません。

ちょっとでも良いから未来を知りたい、そんな時には充分使えそうです。


☆世の中には、まだまだ沢山の種類の占いがあります。

けれど、占いはどれも、「知りたいこと」と、「占うもの(占いの道具等)」をつなぐ、何らかの繋がりをつかって、答えを導いています。

占いよって、使っている繋がりは違うのでしょうけれど、それはどれでも、世界に存在する物を結ぶ、目に見えない繋がりなのでしょう。


☆前兆占いの根拠と関連がありそうな話がありましたのでご紹介します。

(ユング『結合の神秘』人文書院 ,訳文『タオの心理学』より)

易経の翻訳等で有名なヒアルド・ヴィルヘルムが、中国山東省で体験した話です。

「大変な旱魃があった。何ヶ月もの間、一滴の水も降らず、状況は深刻だった。

カトリック教徒たちは行列をし、プロテスタントたちはお祈りをし、道教徒たちは線香をたき、銃を撃って、旱魃をおこしている悪鬼たちを驚かせたが、なんの効果もなかった。

最後に、中国人たちはいった。『雨乞い師を呼んでこよう。』

そこで、別な地域から、一人のひからびた老人が呼ばれてきた。

彼はどこか一軒の小さい家を貸してくれとだけ頼み、3日間その家の中に閉じこもってしまった。

4日目になると、雲が集まってきて、大変な吹雪になった。

雪など降るような季節ではなかった。それも非常に大量の雪だったのである。

そこでヴィルヘルムは出かけていって、その老人に会い、どんなことをしたのかと尋ねた。

彼は、まったくヨーロッパ風にこう聞いたのである。

『彼らはあなたのことを雨乞い師と呼んでいます。あなたはどのようにして雪を降らせるのか、教えていただけますか?』

すると、その小さな中国人はいった。

『私は雪を降らせたりはしません。私は関係ありません』、

『ではこの3日間、あなたは何をしていたのです?』、

『ああ、そのことなら説明できます。私は別の地方からここへやって来たのですが、そこでは、万事がきちんと秩序立っていたのです。

ところが、ここの人たちは秩序からはずれていて、天の命じるとおりになっていないのです。

つまり、この地域全体が『道(タオ)』の中にいないというわけなのです。

ですから、私も秩序の乱れた地域にいるわけで、そのため私まで、物事の秩序の中にいないという状態になってしまったわけです。

そこで私は、3日間、私が『道(タオ)』に帰って、“自然に”雨がやってくるまで待っていなくてはならなかった、というわけです』」

世の中で起きることが、すべてこのように関連しているのなら、今の時代は、悪循環になってしまっているのでしょうか?


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