ボンゴレの姫君

私の名前は沢田ソラ
ボンゴレ10代目沢田綱吉の娘であり、次期ボンゴレ11代目
ドン・ボンゴレの娘である、私の事を「ボンゴレの姫君」と呼ぶ。

マフィアとして活動する時は、素性を隠し、晴の死ぬ気の炎を吸収した銃で、
的確な命中率と弾の速さで相手の武器を壊して無力化し、
敵を制圧する事から、「陽色(ひいろ)の姫君」とも呼ばれている。

守護者のみんなからは、普段は「ソラ」って呼ばれているけれど、
私がマフィアとして行動している時は、「姫」と呼んでいる。

リボ兄がそうするように指示を出していた。
私がマフィアとしても、一般人としても過ごせるように配慮してくれた。
「姫」という呼び名も、リボ兄が付けてくれた。

でも、そのリボ兄も…他のアルコバレーノも…みんな、死んでしまった…
原因はアルコバレーノにとっては有害な物質……ノン・トゥリニセッテが放出されて、地上に充満していたからだって言っていた。

リボ兄は、私に1つの匣を託して亡くなった。そう…目の前で死んでしまった。
苦しそうにしてた…でも、最後に私に微笑んでくれた。
リボ兄が死んでしまった後も、ボンゴレ狩りは続いていた。
そして……

ーーイタリア――ボンゴレイタリア支部ーー

ミルフィオーレファミリーとの交渉の日の朝……
ソラは今、ボスの執務室のドアの前に居る。

コンッ、コンッ…

「はい、どうぞ。入っておいで、ソラ」

そう言われたから、ドアを開け、中に入った。

「失礼します。ボス」

「今は俺達しかいないから、楽にしていいよ?」
そう言いながら、仕事の手を止めて、今まで座っていた椅子から立った。

「おはよう、パパ」

「おはよう、ソラ」

ツナはソラの傍に行き、そっと頭を撫でた。
ソラは大好きなパパに頭を撫でられて、嬉しそうに目を細める。

ツナは撫でたあと、ソラの視線に合わせるために、しゃがんだ。
「ソラ、俺に何か用があって来たの?」

「あっ、うん……」と言いながら、顔を俯かせた。

「何かな?」

「…パパ、死なないよね?」

「えっ…」

「今朝、目が覚めてから、ずっと嫌な予感が止まらない。」

それを聞いて、ツナは一瞬驚いたが、すぐに表情を和らげた。
「大丈夫、俺は絶対死んだりなんかしないよ。」

「本当?」

「うん、本当。だから大丈夫だよ、ソラ」
そう言って、ツナはソラを抱き抱えた。

「絶対、帰ってきてね?」そう言いながら、ソラはツナの胸に顔を埋めた。

「うん。」
少しの間、そのままで居た。


時間が少し経った頃、ノックの音がした。

「入っていいよ、隼人」

「失礼します。10代目」そう言って入って来た。

「もう交渉に出かける時間かな?」

「はい、そうです。」

そこでソラは顔を上げ、獄寺の方を見た。

「おはようございます、ソラさん」

「おはよう、隼人兄」

「ソラ、時間みたいだから、降ろすよ?」

「うん。」

ソラの了承の返事を貰った後、ツナはソラを降ろした。

「見送り、していい?」

「うん、いいよ。じゃあ行こうか。」

「うんっ!」

ーー屋敷の前ーー

「じゃあ、行って来るね。ソラ」
そう言いながら、ソラの額にキスするツナ

「うん、いってらっしゃい。パパ」
そう言いながら、ソラもツナの左頬にキスした。

「ソラ、もし…無事に交渉が成功したら、久しぶりにママに会いに並盛へ行こうか?」

「本当っ!?」

「うん。たまにはパパの方からママに会いに行かないとね。」

「行くっ!」

「わかった。っという訳だから、隼人」

「10代目の仕事のスケジュール調整ですね?了解です!」

「うん、頼むよ。じゃ、行ってきます。」

「パパも隼人兄もタケ兄も行ってらっしゃい!」
満面の笑顔で見送るソラ

「はい、行ってきます。ソラさん」

「おうっ、行ってくるぜ。ソラ」
ツナ、獄寺。山本の3人は車に乗り込んだ後、出発した。

ソラは車が見えなくなるまで、手を振り続けた。
やがて見えなくなり、振っていた手を降ろした。

「…大丈夫、だよね?」
自分の超直感が当たらないことを両手を祈るように握りながら、願った。



ーー夕方ーーボンゴレイタリア支部ーーソラの部屋ーー

ソラは自分の部屋で本を読みながら、ツナ達の帰りを待っていた。
「…まだ、嫌な予感が止まらない…まさか、向こうで何かが起きてるの?」
ソラがそう考えた時、突然ノックの音がした。

「はい、どうぞ。」

「失礼します。」そう言いながら、入ってきたのは…

「あっ、隼人兄!おかえりっ」そう言って満面の笑顔を浮かべた。

「ただいま戻りました。ソラさん」
しかし、獄寺の表情が固いままだった。

「隼人兄?」
呼びかけてみたが、さらに沈黙が深まった。

その時、超直感で何かを感じ取った。
「もしかして…パパに何か…あった…の?」

「っ!!……はい…」

その言葉だけでソラは解ってしまった、何があったのかを。

「10代目が、敵の銃に撃たれて…亡くなりました…」

「っ!!」

「申し訳ありませんっ!!ソラさんっ」
獄寺はそう言いながら、ソラに土下座した。


「やめてよ、隼人兄っ!」そう言いながら、獄寺に駆け寄った。

「ですが、俺や山本も居たのに、10代目を守れませんでした!!」

「……でも、隼人兄…違うよね?守れなかったんじゃない、傍に居られなかっただけ。もし、傍に居たなら…絶対、守ってくれてたもん。」

そこで獄寺は顔を上げ、ソラを見て、驚いた顔をした。
獄寺の目の前に居るソラが涙を流していたからだ。

「隼人兄達は、何も悪くない。悪いのは…ミルフィオーレファミリー……」

「ソラさんっ」

「私には解るよ?パパと同じ超直感を持っているから。…今、ここには私と隼人兄だけ。だから……泣いていいよ?」

「ありがとう…ございます。ソラさん」
そう言って獄寺は声を上げずにひたずら泣いていた。

それからは色々と忙しかった。
パパが撃たれた時の状況報告…パパの葬儀…ボンゴレ内の指揮系統の調整…日本にある地下アジトの維持…
する事は山ほどあった。
そうしている内に、一週間が経った頃……敵がここに攻撃を仕掛けてきた。

「姫、大丈夫ですか!?」

「うん、大丈夫だよ。隼人兄」
左に銃を構えたまま、ソラは応答した。

「姫、もう少しで外に脱出出来るからなっ!」

「敵の数、多いね……隼人兄、タケ兄」

「はい」

「ん?」

「少し、敵の数を減らして、そこを突破口にして脱出しよう。」

「了解です!」
「了解だ!」
そう言った後、3人で敵の数を減らし、脱出する事に成功した。

「姫、日本の地下ボンゴレアジトに行きましょう!」
獄寺のその言葉で、ソラ達はイタリアから日本へ向かった。


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初めてアニメ沿い夢小説に挑戦しましたので、完成した今でもドキドキが止まりません。
今回のお話は未来編に突入する直前のお話です。
未来編では、10年後のツナはまったく登場しないので、未来編開始直前に出そうと思い、書かせて頂きました。
それでも結局、ちょっとしかツナを登場させれませんでしたが。
まぁ、こんな感じですよ、うちのツナは。
全然黒くないし、10年前のツナと同じで、心優しい性格です。
10年前と違うのは、昔のようなダメダメさがほとんどなくなって、ボスとして頼れる青年に成長している事と、
初恋が実って、京子ちゃんと結婚し、一児の父親である事です。
あと、この話に出てくるボンゴレイタリア支部はボンゴレ本部とは別の屋敷で、10代目ファミリーがイタリアに滞在する時に、
拠点として活動する場所です。
次も未来編突入直前のお話です。ランボ、イーピンが登場します!!
それでは標的1へお進みください。

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