酒 羽田酒造有限会社
「酒に溺れる」ようになると大変だが、飲み方さえ間違えなければ「酒は百薬の長」。気持ちをリラックスさせ、食欲も増進させる。酒の味を覚えると、人生の楽しみが広がる。花を愛で、月を眺めるときには酒を片手に。寒くなって来ると新酒の季節。生酒に濁り酒、ひれ酒や卵酒とヴァリエーションも色々。酒は歌に詠まれ、絵に描かれ、そして祭礼行事とともに、日本人の生活になじんでいる。
品質の悪い日本酒が出回り、評判を落とした時期もあったが、近年の地酒ブーム、吟醸ブーム、そして流通手段の発達により、全国のおいしい日本酒が飲めるようになってきた。味はもちろんラベルや瓶など見栄えにも工夫を凝らし、ワインやカクテルにも負けていない。日本酒の利き酒師も人気のある資格の一つ。
飲み口、コク、香りを楽しみ、ちびりちびり味わうという表現が似合う日本酒。日本酒の味の表示には日本酒度が使われる.これがプラスになるほど辛口、マイナスになるほど甘口を表している。しかし同じ日本酒度でも酸度が強いと辛口に感じることがあるし、弱いと甘口に感じることがあるので、全体のバランスをみることが大切。フルーティな香りの高いものから、こっくりとした芳醇な味のものまで様々。
日本酒の基本は米と麹と水。米粒をどこまで磨くか、またアルコールを加えるか加えないかによって純米、本醸造や吟醸という種類が決まる。吟醸は米の40%以上を削ったいわば米の芯を使ったもの。純米はアルコールを加えず米と水だけで作る。本醸造はアルコールを加えているため、すっきりした味に仕上がる。
同じ銘柄でも熱燗、冷や酒と温度によっても香り、口当たり、味わいが変わる。ガラスや陶磁器、お猪口の素材や大きさをちょっと変えて呑み比べるのもおもしろい。アルコール添加だから、安いから二流で、純米大吟醸ならおいしいと決めつけないで、そのお酒の最もおいしい味を探してみてはいかがでしょうか。
栄養ひとくちメモ
酒類は酵母の働きを利用して醗酵させた醸造酒と、一度醗酵させたものをさらに蒸留してアルコール分を高くした蒸留酒に分けられます。 日本酒は米を原料とした醸造酒で、清酒とも呼ばれています。100グラム当たり113キロカロリー、御飯に換算すると茶碗一杯強分のエネルギーに相当します。日本酒などのアルコール類は嗜好品なので、栄養素を期待するものではありません。アルコールの代謝は肝臓で行われるので、肝臓をいたわるためにたんぱく質、ビタミンB1などのビタミン類をおつまみから摂るようにします。たんぱく質は脂肪の少ない魚や大豆製品、ビタミン類は青菜などの色の濃い野菜から摂るのがおすすめです。
「酒は百薬の長」と言われるように度を過ごさず上手に飲めば、コレステロールを下げたりする効果や食欲増進に役立ちます。しかし、度を過ぎると生活習慣病、肝臓病などの引き金になってしまいます。おつまみを選び、美味しく楽しく日本酒と付き合いたいものです。
日本酒は煮物や麺つゆなどにコクと深みをプラスしたり、魚・肉の臭みを消すなど調味料としても欠かせません。