排尿のしくみ

尿は1日に約1〜1.5L腎臓で作られ、尿管を通って膀胱にたまります。
膀胱は通常、約200〜300mlの尿を蓄えることができます。
この、尿を膀胱にためる働きを蓄尿(ちくにょう)機能、尿を体外に出す働きを排出機能と言います。
加齢を初めとする様々な要因によって、蓄尿機能・排出機能が低下してくると、頻尿や尿失禁といった症状が出現してきます。
尿は膀胱にたまっている間は、尿道が水道の蛇口のように閉まって漏れないようになっています。
ですが、尿道を閉める筋肉が低下してくると、咳をしたり重たい物を持った時などに漏れてしまうことがあります。通常だと膀胱に200から300mlたまるとトイレに行きたくなるのが、膀胱に100mlぐらいしかたまっていないのにトイレにいきたくなったり、反対に膀胱が勝手に収縮して失禁につながることがあります。
排出機能とは、たまった尿を体外へ排出するための機能ですが、膀胱が収縮しなくなったり、前立腺肥大で尿道が圧迫されるなどが原因で、膀胱にたまった尿を出し切ることが出来なくなってきます。
尿閉塞と言われる、尿道が開かない場合も同様です。
蓄尿・排出機能に障害がなくても、運動機能に問題があったり、認知症などが原因でトイレまでいくことができなくて、モレにつながる場合もあります。
5歳以上の女性に多くみられるタイプで、軽度の場合は骨盤低筋体操などで直すことが出来ます。
主な原因--出産や肥満による骨盤低筋のゆるみ
主な症状--くしゃみ、大笑い、重い物を持ち上げるとき等、通常より力がかかったときに少しだけ尿がもれます。日常の排尿は自分の意志で出来ます。
50歳異常の男性に多くみられるタイプで、前立腺肥大の場合は手術などで治療する必要があります。
主な原因--前立腺肥大などで尿道が狭まったり、膀胱の収縮機能の低下
主な症状--膀胱がいっぱいになると、あふれるように少しずつポタポタと漏れます。
完全に尿が出きらないので常に残尿感があります。
主に70歳以上の男女にみられるタイプで、原因によって治療方法も様々です。
主な原因--脳血管障害、パーキンソン病などの発病後の排泄中枢の障害、膀胱炎など膀胱の病気
主な症状--突然、強い尿意を感じると同時に、自分の意志ではコントロールできずに排尿してしまいます。

参照 Hakujuji Health Care