アーチスト錠
(カルベジロール)
[効]αβブロッカーと呼ばれ、血管を拡げたり心臓の働きすぎを抑えて血圧を下げます。心臓の負担を減らし狭心症の症状を改善します。
β-受容体遮断作用に加え,α1-受容体遮断作用を主とした血管拡張作用をも持ち,総末梢血管抵抗及び主要臓器の血管抵抗を維持,減少させる
(a)交感神経β-受容体遮断作用:無麻酔犬でイソプレナリン頻脈に対し持続的な非選択的β-受容体遮断作用。狭心症患者で運動負荷時の心拍数増加を単回投与後24時間でも抑制
(b)降圧作用:高血圧自然発症ラット,腎性高血圧ラットで速やかで持続的な降圧作用。本態性高血圧症患者に1日1回投与で,血圧日内変動に影響を与えず,24時間にわたり安定した降圧作用
(c)血管拡張作用:各種実験で血管拡張作用が認められ,作用機序には主にα1-受容体遮断作用の関与が考えられる。健康成人でもα及びβ-受容体遮断作用,作用比は約1:8
(d)血行動態改善作用:高血圧自然発症ラットで脳,心,腎などの主要臓器血流を維持し,良好な循環動態。本態性高血圧症患者では総頸動脈血流量,四肢動脈血流量が増加,狭心症患者では左室拡張末期容積が減少及び安静時の左室駆出分画が増加
(e)腎機能への影響:腎障害合併高血圧モデルで降圧作用,腎血流量増加作用,血清クレアチニン上昇・尿タンパク増加を抑制。麻酔犬で,腎輸入細動脈を選択的に拡張,腎血流量を増加,糸球体ろ過量を維持
(f)抗狭心症作用:イヌ及び健康成人でイソプレナリン負荷,又は運動負荷による心拍数増加を抑制,心筋酸素消費量を減少。狭心症患者で長時間心電図上,心拍数減少及びST下降,特に無症候性ST下降の抑制を示し,運動負荷による血圧上昇,心拍数を増加及びST変化を抑制
(g)虚血心筋保護作用:ラット摘出虚血再潅流心でATP,ATP/ADP比,エネルギーチャージ[(ATP+1/2ADP)/(ATP+ADP+AMP)]の減少を有意に抑制。ブタ,イヌ虚血再潅流心ではその梗塞サイズをプロプラノロールに比べ有意に減少
(h)抗心不全作用:冠動脈結紮心不全モデルラットで,本剤投与群(結紮の翌日より投与)は溶媒投与群に比べ左室機能(左室駆出率,左室拡張末期圧)の改善。Dahl食塩感受性ラットで,本剤投与群(心不全発症前より投与)は溶媒投与群に比べ左室機能(左室拡張末期圧)及び生存率の改善。冠動脈塞栓心不全モデルイヌで本剤投与群は無投与群に比べ左室機能(左室駆出率)の改善,左室リモデリングを進展抑制(左室収縮末期容積及び左室拡張末期容積の縮小)
(i)その他の薬理作用:ラット,ウサギで膜安定化作用。内因性交感神経刺激作用は認められなかった。ラット脳ホモジネートで脂質過酸化抑制作用が認められた
本態性高血圧症(軽症〜中等症),腎実質性高血圧症,狭心症.(未承認:慢性心不全).1.25mg、2.5mg:次の状態でACE阻害剤、利尿薬、ジキタリス製剤等の基礎治療を受けている患者、虚血性心疾患または拡張性心筋症に基づく慢性心不全
[副](ア)次の重大な循環器系の副作用が現れることがあるので,心機能検査(脈拍,血圧,心電図,X線等)を定期的に行い,このような症状が現れた場合には減量又は中止するなど適切な処置を行う (1)高度な徐脈 (2)完全房室ブロック (3)心不全
(イ)肝機能障害,黄疸:AST(GOT),ALT(GPT),γ-GTPの上昇等を伴う肝機能障害や黄疸が現れることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には中止するなど適切な処置を行う