分布容積
Vd:Volume of distribution
 分布容積とは、体内薬物量(吸収量:X)と血漿中薬物濃度(Cp)との間をとりもつ比例定数で、Vd=X/Cpと定義されています。
 Vdは仮想上の単なる定数で、実際の解剖学的容積を示すものではないことから「みかけの分布容積」とも呼ばれます。
 Vdは血漿外に分布した薬物量の指標で、血漿中薬物濃度に等しい濃度を持つスペースが体内にどの程度存在するかを意味します。もし、血漿蛋白との結合が100%であれば、その薬物の血漿外組織の容積は計算上0%となり、Vdは血漿容積(血漿量)に等しくなります。
 Vdの値は、処方量を薬物静注直後の血漿中薬物濃度で除すことにより求められます。
 Vdにより、薬物の体液中への分布の程度だけでなく、臓器・組織による薬物の取り込みの程度も推定することができます。Vd値が大きいということは、薬物の体内分布が広範囲にわたっているか、組織への取り込みが大きいか、またはこの両方の過程が起こっているかのいずれかを意味します。http://www.sam.hi-ho.ne.jp/tootake/ziten2.htm#p3