寒 蘭 日 誌 3
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( 10 月 5 日 ) 忘 れ た 頃 に 花 芽 遅 く 出 た 花 芽 この坪では数年続けて沢山採った。2〜3年物もあり行く度に面白いように採れた。15年以上も前のことだ。2〜3年物等はその数年後から続けて咲いた。殆どが払い越しを連想させる上等の濃紅花だったが、それ以上の花は咲かなかった。土を切った花芽は濃い紅色で、春蘭の花芽のようにずんぐりしていた。この花芽もそれほどではないが似ている。どんな花が咲くか目が離せない。 余りにも多く、又、葉状も似ていたので小苗はすべて同じラベルで数鉢の小鉢に寄せ植えのまま忘れかけられていた。 払い越し、払い越しと言って皆が騒いでいたが、当てにならない坪に行くより沢山採る方が遥かに面白かった。川をぞぶって払い越しには渡らないで少し上流に行って左に上った。本当(?)の払い越しは川を渡って直ぐの狭い範囲だったがいつの間にやら随分と広くなっている。私の採った坪も払い越しになる。 本坪には一度だけ行ったがすでに採れるような状態ではなかった。幸い小苗を1本だけ採った。立葉ふうで数年すると葉先が割れやすい。この1本は特に目をかけて育てていたが、機嫌を損ね小割にしてしまった。今年花を期待していたが花芽はついに来なかった。 もっと川を頻繁にぞぶっていたほうがよかった・・・
( 10 月 1 3 日 ) 蕾 は 語 る
開 き 始 め る 「蕾は語る」のその後。ゆっくり開き始めた。覗き込んでみる。点はあるが舌は丸そうだ。合 格
( 注 ) このページを見て頂いた方から 「 春 寒 蘭 」 のようにも見えますねと言う感想を頂いた。良く観察してみたが、葉にも花にも春寒蘭のようなところは全くない。この花に早く咲いた春蘭の花粉がつけば春寒蘭が生まれるのだろうか。長い自然の流れの中ではこんな偶然が重なることもあったのだろう。
今日は蘭採りにも行かず、閑にまかせて会誌「寒蘭」(昭和48年度)を思い出したように読んだ。
( 9 月 2 4 日 ) 花 芽 の 競 演 |
( 1月 10日 ) 寒 蘭 は 辛 抱 草 多くの蘭は少しポイントを掴めば、極標準的な培養土、水遣り、通風、温度、肥料、消毒等で良く育つ。初心者の頃は教科書通りの栽培管理で毎年順調に育ったものだ。殆どが直根付きの山採り苗だったせいもあるだろう。寒蘭を作り始めて4,5年の頃が一番上手だったように思う。 初花が咲き株分けを始めた頃から、順調に育っている多くの蘭と同じ栽培管理をしているが機嫌を損ねる蘭がぼちぼち出始めた。それぞれの寒蘭の持つ個性だろう。 「払い越し」の蘭も作りにくい一つだ。山採りから7,8年は順調で作りやすい蘭だと思った。ところが急にすべての葉を落としてしまった。根もバルブも全く異状は無かった。バルブをばらばらにして作り直した。殆どのバルブから芽が出たが、葉先が割れたり、黒くなったりで数年は親勝りには育ったなかった。多めの潅水が良かったのかここ数年元気になった。 昨年の秋、これは良いぞと言われる培養土で植え替えた。画像では判り難いが1ヶ月もしないうちに昨年の葉の先が黒くなってしまった。植え替えのショックか、培養土が合わなかったのか。 ( 1 ) この鉢も ( 2 ) 来年は待望初花を期待できるが、植え替えるべきか否か。ダケ土植えにしようか。「払い越し」の本坪の立葉なのでこだわる。 ( 1月 2 2日 ) 産 地 の 里 山 山採りシーズンも終わり近くなると人のよく入る有名な坪では殆ど採れなくなる。「この山にはありそうだ」「あそこには少ないがあったようだ」と気になりながら後回しになっていた幾つかの山に入った。さすが産地だけあって多くはないがぼつぼつあった。所謂坪と違って1,2本あるだけでいくら近くを探しても無い。山が小さいので直ぐに尾根を越してしまう。 気が付けば元の場所にいる。以外と地形が複雑だ。雑木林に入ったり、植林際を探したり、栗林になっている段々畑を探したりする。どちらかと言えば人里近い里山だが人が入った様子は無い。いずれも初めての場所での収穫なので楽しみだ。産地での寒蘭趣味は愉しい。 椎の木の大木の元で見つけた 2 年 苗 昨秋の台風で落ちた枯れ枝で被われ葉先だけ見えていた。丁寧に枯れ枝や落ち葉を除ける。程よく湿度がありしまりのある良い土だ。丹念に近くを探したがこの1本だけだった。シーズン中に先を競って入る坪では味わえない収穫だ。 ( 2 月 7 日 ) 東の山採り 西の山採り 昨秋の山採り初花 佐喜浜産のこの花 ホームページを見て頂いた複数の人等から「官林の花に似ていますね」と言う感想を頂いた。展示会に出品した時も「官林ですか」と聞かれた記憶がある。官林の花は会誌等で見た程度しか知らないが、紛れも無く佐喜浜産である。寒蘭の花にはひとつとして同じものは無いと言われるがよく似た花はあるものだ。 昨日2年振りにこの坪に行った。近くに二葉が5本出ていた。少し葉状が違う。花も違うだろう。 「この青花は野根だ。俺と同じ坪でとっちゅう」と言っているのを聞いて、出品者曰く「これは吉良川の○○山ぞ」 産地の展示会などではよく聞かれる寒蘭談義だ。 「官林」の山採り、我が棚でもこの秋頃からぼつぼつ咲き始めそうだ。良い花の出る確率が高いようなので楽しみにしている。葉の特徴としては幅広で少し捩れがあるものが多い。ひとつだけ黄緑葉の変った葉状のものがあり特に期待している。 「官林」を奥に行くと、今流行(?)の「原生林」の坪がある。辛口の人(?)は言う「官林は時代遅れぞ」、決してそんなことはない。 ( 2 月 1 8 日 ) 山 蒔 き 実 生 苗 山蒔き実生苗は新しいようで古い話しだ。(ラン菌のページ参照) 実験的に蒔いていたからか、山採り苗にたいする畏敬の念からか、それとも数年育てて余り良い花が咲かなかったためか、余り語りたがらない、どちらかと言えばタブー視されがちな話題だった。近年ぼつぼつ自然と寒蘭談義の話題にのぼるようになってきた。土佐の山は豊かな自然に恵まれている。試しに裏山や近くの山に蒔いたら生えたという人は以外に多い。蒔いて2,3年もすれば面白いように束になってに生えるという人もいる。幸か、不幸かそんな光景を見たことはない。 何れにせよ将来山蒔きを試す人は多くなるだろう。 ( 1 ) 条件の良い場所でホルモンが生長したため地下に潜らずに直根を形成することなく発芽している。実生苗の多くに見られる特徴のひとつ。自生地においても同様の発芽はある。画像は数年前の山採り苗。( 寒蘭 日誌2の 3月22日を参照) ( 2 ) これは西谷物のDNAが 入っているようだ。300円と安かったのでつい手を出してしまった。一年で40cm近い3枚葉の成木になった。画像は一昨年。 画像 ( 1 )( 2 )のように生姜根の多い苗を俗に一番苗といい一年で成木になり数年で花を付けるだる。山蒔き実生苗も良い花の咲く確立は普通の山採り苗と同様に低いようだ。実生苗は人気がない。特に西谷物の血が混じっていたら敬遠される。 親木の選び方によって良い花の出る傾向も分かってくるだろう。将来的には血統書付きの実生苗の時代になるか? ( 寒蘭談義から得た情報で統計的なものでもなく学問的なものでもない。実生苗は多くの問題を含んでいる。 ) ( 3 月 2 日 ) 鹿 沼 土 か ら ダ ケ 土 へ 小苗などを鹿沼土植えから乾燥の速いダケ土に植え替えた時は根がダケ土に馴染むまで潅水回数を多くして順調に育つ。 ところが、こ の 苗 (数年前撮る) チャボか、チャボ風に見えるだけが、それとも単なるこじれ苗か。山採りして2年位は鹿沼単用で新芽は出ないものの元気だった。上等の鉢にダケ土植えにしてから潅水には気を付けたつもりだが、じり貧になってとうとう枯れてしまった。 この苗がチャボだったかどうか分からない。チャボはその葉姿等から潅水は控えめが良いと思っていたが、意外と水を好むのかもしれない。 ( 3 月 20 日 ) 根 は 葉 よ り 一 足 早 く 目 覚 め る 午前中ゆっくり蘭舎に入り浸る。久し振りだ。季節は春だ。午後の日照時間が随分長くなってきた。隙間だらけの我が蘭舎でも小苗など動き始めている。今日株分け植え替えをした成木も根の先が透明になり伸び始めていた。根は葉より一足早く活動を始める。寄せ植えの小苗は勿論、様子を見ながら一部の成木にも液肥を遣った。鉢の乾きも早くなってきた。 冬の間じっと動かぬ葉姿を眺めながら色々思い巡らすのも良いが、成長期に入った蘭を見るとファイトが沸いてくる。3,4,5月の成長期を大切にしよう。 春を待ちわびていた 秋 芽 すでに少し伸びている。新芽が来たと喜んだら一枚葉、翌年は3枚葉、春芽を休んだとがっかりしていたら秋芽。丈夫そうだが生長は遅々としている。葉姿は勿論土佐のいごっそうみたいだ。葉上にチャボ花三輪 ・ ・ ・ なんとも 愉しい趣味だ。 ( 4月 2 5日 ) 世 代 交 代
吉良川から佐喜浜越えの林道沿いには坪が点在している。見上げる尾根筋の坪と違って小さい坪だ。そんな坪をのんびりと幾つか回った。
「作りが上手だから・・・」と言う決まり文句がある。アタリがひとつあるかないかの衆望の古株を貰ったり、やったりする時によく使われる。 ( 7 月 2 日 ) 空 梅 雨 の 中
( 7 月 7 日 ) 素 心 芽
( 8 月 3 日 ) 新 芽 か ら 花 芽 に |