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人生の行事ときもの・・・秋はきもので<街着・おしゃれ着>秋はきもので、燃える紅葉に会いに行きましょう![]() 暑さ寒さも彼岸まで、と言われるように今年の酷暑もさすがに季節の区切りを境に日脚も短くなり朝夕の秋風を肌に感じ始めると、やはり、“おしゃれ”に気が逸りますね。 九月二十一日はファッションショーメモリアルデーで日本初のファッションショーが昭和二年のこの日に開かれたことに由来するそうです。日本の「きものの日」は十月十五日です、日本きもの振興会が一九六六年に設立され、七五三のお宮参りに因んでこの日を「きものの日」と制定しました。 七五三の風習は古くは室町時代頃からですが、江戸時代に江戸を中心として行われ始めたもので三歳五歳七歳の年に当たる子どもが氏神に参詣する行事であることはすでに馴染み深い事ですので行事の由来はお話するまでもありませんが、きもので着飾った子どもたちを目にすると、おもわず心が和んで足を止めてしまいます、特に着物姿のお母様が連れ添う光景には、何故か郷愁と懐かしさを覚えます。 秋は日本古来からの行事も多く、また芸術・音楽と文化を楽しむこの機会こそ、きものの文化性を日本人の美意識を披露する良い季節といえましょう、 「奥山に紅葉踏み分け鳴く鹿の、声聞く時ぞ秋はかなしき」 読み人しらず ![]() これは百人一首の一つ、燦然として紅の世界に染まった山の中、しみじみと鳴く鹿の声、あたりの紅葉が燃えれば燃えるほど人恋しくなるのでしょうか。 春の桜が可憐な女性にたとえるなら、紅葉は円熟した大人の女性をイメージさせます、上品な地色に紅葉を施したきものは一年に一度だけ袖を通すことのできるstatusを感じるきものです、美術館へ音楽会へとお出かけなんて、贅沢の域に達すると言うことでしょうか。 ◆おしゃれなきもの 日本で昔から使われていた「よそゆき」・「外出着」という言葉の中には冠婚葬祭の礼服や訪問着も入るわけですが、ここでは洋服のタウンウエアーと同じ街着、つまり格式ばらない気がるな外出、たとえば、知人を訪問する・劇場や美術館・音楽会やショッピングに出かけるとき、あるいは友人同志のくだけたパーティなどを中心に考えましょう、いわば街着とは気がるさと個性を打ち出せる装いです、したがって街着とはおしゃれ着でもあるのです、つまり振袖や留袖・訪問着などの礼装・準礼装が社会の慣習やルールに配慮するのに対して自由な気持ちで着られる街着を一名おしゃれ着と言ってよいでしよう個性を生かしたコーディネィトが楽しめます。 ○染めのきもの<小紋>きもののおしゃれが一番自由に楽しめるのは小紋です、街着として一般的なきものですが柄ゆきによっては改まった席にも着られます、小紋には華やかな西の友禅と小粋な江戸小紋に染めのきものの魅力を二分しますが、いずれも小さな模様が繰り返されている小紋は小物の組み合わせでいろいろな表情が楽しめるおしゃれなきものです、染めには他にしぼり染め・ろうけつ染め・紅型染め等々ありますが、それぞれの味わいを生かしながら自分のアイディアで着こなしてこそ引き立つきものです。正絹にこだわらず仕立てなしのプレタ小紋(pret-a-porterのもの)でゆかたを楽しんだように半幅帯で楽しんでみましょう。 ○織りのきもの<お召し> お召しと言えば織のきものの代表格でその中では最もドレッシーなものですので、きものの格づけから云えば小紋の次にあたりますので、かって、日本伝統の芸事のお稽古に着られたものでした、染めのきものに比較し地味めな奥ゆかしさが、お師匠さんの前で教えていただくのに理想的だからです、美しさを内面に抑えたさり気ない静的なムードがあります。最近は呉服店に並ぶ数が少ないようですがお祖母さまやお母さんから頂いたきものの中にきっと有ると思いますよ! ![]() お召しは糸使いや柄・模様によって縫取りお召し・紋お召し・風通お召し・ウールお召しなどがあり、主な産地には西陣・相生・足利・八王子・米沢・十日町などそれぞれの特徴を誇っています。お召しの名称は十一代将軍徳川家斉が愛用し徳川家のお召し料(御用達のきもの)であったところから呼ばれます。生地質が固めで若い女性にはなじみにくいかもしれませんが着るほどにその良さが身にしみるとおもいます。 ○織のきもの<紬> 紬はお召しとともに織のきものの双璧です、きもの通がもっとも愛着し礼讃するものの一つです、絹でありながら絹のもつきらびやかさを抑え、ざっくりとした渋い味わいを醸し出しているのが紬の特徴です、手作りの親しさと素朴な美しさに惹かれるのは、わび・さび、とか言った日本人の美意識をよびおこすためでしょうか。江戸の町人に好まれた渋くて野趣のある柄・丈夫で体に馴染みやすい生地は芸術の行きついた一つの極致といえるでしょう、紬には白地・無地・絣・縞など々あり、産地は茨城県の結城・奄美大島・塩沢・信州・小千谷・上田・久米島・長井などが代表的で、それぞれの風土で独特な色合いや風合いに味わい深さがあります。ベーシックなのにいつまでも飽きがこない、大地の恵みと人の手の温もりから生まれる紬は丈夫でいつまでもその魅力を保ち続けてくれます。そんな紬のような温かいご夫婦に「いい夫婦の日」十一月二十二日(語呂合わせ)晩秋の頃、お二人でナチュラルな紬でnaturalなお出かけはいかがでしょう! 大島紬は三代にわたって着ることができるきものです、お祖母さまから頂いた渋い紬もお若い貴女でしたら、可愛い刺繍半衿やちりめんの伊達えりなどをコーディネイトしますと、はんなりと心にくいおしゃれ着になりますよ、 ![]() 今夜は仲秋の名月、庭の片隅からすずやかな虫の声がたしかな秋を告げています、管弦楽の調べが聞こえるような優雅なイマジネーションの世界がひろがります。 そう、秋色が恋しい季節も間もなくです、きものを着て燃える紅葉に会いに行きましょう。 ではご機嫌よう
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