「せんだんご」の作り方

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対馬の里で育まれた・・・「せんだんご」

 体に優しいヘルシーフード・・・ TV番組でも紹介(ろくべえ汁)された対馬独特の保存食です。さつま芋を細かく砕いたものを発酵させ「澱粉質」等を取り出した「せん(粉状のもの) 」についての紹介です。対馬の代表的な郷土料理の一つ「ろくべえ汁」等の材料となります。

 対馬では、昔からサツマイモの事を「孝行いも」と呼び、主食となる作物として大切に栽培されてきました。そのサツマイモから、発酵、浸積、乾燥をと繰り返して作りあげられる「せんだんご」・・・その技法を姑から嫁へ、母から子へと伝承し「せんだんご」を利用した郷土料理は、いまも農村部を中心に受け継がれています。

 また、サツマイモの保存方法としての「せんだんご」は、先人達の知恵の結晶であり、大切に受け継がれている技法の一つでもあります。「せんだんご」のもつ特性を追求することにより、いかに素晴らしい食材であるかを再認識し、それらの技術を発掘、確立させ、次の世代へと伝承したいものです。


せんだんごの作業工程  甘藷摩砕侵積残渣発酵乾燥侵積濾過「せんだんご」  


@孝行芋を「からうす」で小さく砕く。 A桶に砕いた芋をさらしアクをとる。  B濾過水をふるいにかけて再度濾過する。
Cざるに上げ、ひざらしにして発酵させる。 D濾過水より、沈殿した「白せん」をとり、自然に乾燥させる。
E乾燥した「白せん」 Fよくこね混ぜた芋くずをハンバーグ状にまとめて網の上で、乾燥させる。

「せんだんご」の技法の秘密

 中国江西省の農家では、さつまいもをすり鉢ですりつぶし水を流しながら布でこして、まず、でんぷんを取りこの残りのかすを丸めて屋根の上に並べておく。10日ほどでカビが付き始め、1ヶ月ほどで表面がアオカビ、クロカビなど様々なカビで覆われる。寒気でさらされる程良く食用として利用している。江戸時代の唐貿易に随行した船員から対馬にもたらされたものか・・?、はっきりしないが、対馬の「せんだんご」とよく似ているという。


G天日干しで1週間ほど乾燥。 H乾燥させたもの(2ヶ月程保存可能) I乾燥させた物を水に漬込みもどす。
J水をかけながらこね、漉していく。 K濾過したものをさらに漉す。 L沈殿させておいたものを布にとる。
Mさらに水気を切っておく。 N固さを均一に良くこねる。 O3本指でつまみ、鼻高団子をつくる。
P「もろぶた」に並べて乾燥させる。 Q天日乾燥 R完全に乾いた状態で保存する。

対馬の自然条件と「さつまいも」の伝来

 対馬は、古くから狭い土地を利用しての焼畑農業が盛んであり、主食の米、麦が少なく島民は飢餓に苦しむことの繰り返しだったらしい。正徳5年(1715年)原田三郎右ヱ門という郷士が、はるばる薩摩の地に潜入して、厳しい監視の目の中、種芋を対馬に持ち帰り「甘藷」の栽培を始め、これがやがて全島に広まって島の食糧難を救ったのだという。そのことから、島では「甘藷」ことを「孝行いも」と呼び、いつのまにか『コウコイモ』に変化し今日に至ったのだ云われている。それで原田三郎右ヱ門が対馬で最初に種イモを栽培したと云う、上県町久原では、久原小学校の校庭に、「原田三郎右ヱ門甘薯種功頌碑」が今でも残っている。

〜〜孝行いも(さつまいも)は、こんなものに利用されています〜〜

い   も-------------

煮る/焼く(焼き芋)/いも飯/付け揚げ(てんぷら)/煮しめ 

ゆがき切り干し---------

切り干し飴

ゆがき切り干し(粉)---

切り干しだんご/切り干しちまき

せんだんご -----------

せんちまき/せんもち/ろくべえ/せんだんご汁/せんだんごぜんざい

発  酵---------------

焼酎

せんそば

ろくべえ

せんちまき

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