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岡田 寛斎(徳島みさと笛愛好会主宰)のレッスン
みさと笛 ハード&ソフト

型のいろいろ

―長管型―
篠笛を楽器として完成させた「みさと笛」は本来、長管・管尻二穴型でした。主に「朗童管」のC管などです。《7》《7》の半音下の音《♭7》《♭7》の音が必要なときは管尻二つの内一つをテープで塞ぎます。これにより変ロ調のような旋律のときに右小指の運指で1から♭7に無技巧音で確実に音が出せます。また次に《6》を出そうとするときには残りの穴も塞ぎます。それでラの音が出ます。これで6・1とか♭7・1のトレモロが対応できます。またこの二穴を塞いだときには、旧来の篠笛のような表現も可能で筒音や大甲の二点2・3・4・5が安定して発音できます。旧刊のみさと笛テキスト黄本には●○とか●●の表示で管尻にテープで塞ぐ方法が指定されています。
みさと笛はこのように完全無欠を望んで作られていましたが、製管上の困難さが増加するため、この管尻二穴型は現在ではあまり製作されておりません。
  
―短管型―
低調子の長管型になりますと完全調律をすることにより、右小指の穴が薬指からだんだんと離れて行きます。みさと笛の奏者は、女性が多いので手指の小さなひとでは無理がでてきます。そこで、右小指を断念して筒音(指穴をすべて押さえて出す低い音)を1《i》にしたのが短管です。このとき単に1《i》の音に合わせて管の全長を決めると1・iの甲乙のバランスが悪くなります。安定させるためには管長を延長させて管尻裏に1個穴を開けて《1・i》を調律します。筒音がドですから学校でのドレミ音階とマッチして初心者にはなじみやすくなります。山川師もこの点を考慮してB♭管以下の低調子は短管型にしました。現在量産型の胡蝶管では、B管以下は短管型です。
―長管・篠笛型―
篠笛奏方と同じに互換できるみさと笛で、現在岡田 寛斎が鋭意製作中です。


笛の素材

―竹―
竹は女竹(篠竹)です。4〜5年生の硬い竹材が力のある音色が出ます。肉が薄くて柔らかい竹はやはり素朴な音がします。歌口から管尻に向かってだんだん細くなっているのが篠笛らしいよい音色が出る理由です。太さ(内径)の変化率がその調子の笛に対してぴったり合うとそれは音量、音色ともにすばらしい笛になります。とにかく内径の変化の方が素材よりも音色を決める重要な要素です。
―木管―
ワダ楽器の努力で木管が作られております。割れないことが一番のメリットでしょう。
〜楓管〜柔らかい音色が好まれています。
〜カリン・紅紫檀〜しっかりした音色です。堅い素材ですと竜笛のような音になります。ただ笛の内径の変化率を理想どおりに製管するには、大変な困難があります。
―合竹―
木管と同様に計数化された一定の寸法と竹の素材を生かすという理想を進めた結果誕生したのが合竹管です。完成直後は愛好者から喜ばれましたがその後製作上のバラツキが多く出ています。現在、ワダ楽器では改良型を模索中です。


演奏の基本(1)

吹奏楽器(金管、木管など何でも)はとにかく、吹いて鳴らすのですから、手法とか曲想とかの前にまず第一に大切なことは・・・・・・・「いき」息が必要ということです。
必要というより最も重要なことだといえますね。
―呼吸法―
ここでは呼吸法を大きく二つに分けて説明します。
笛を鳴らすため息を吸い込まなくてはなりませんがまず演奏上の呼吸法と離れて、腹(横隔膜)のコントロールを体得することです。
元来、女性は男性に比べて、体格においても、普通の呼吸量が少ないので多量の空気を取り入れる訓練をするべきでしょう。
演奏での呼吸とは別になりますが、
  1. 腹をへこましながら徐々に息を出して、腹を完全にへこまして最後まで息を出し切る。
  2. その反動を利用して息を吸い込みます。つづいて腹をふくらしながら
  3. 腹の下部へ、中部へどんどん吸い込み最後に肩の部分まで・・・空気で胸いっぱいにします。一旦、そのままで息を止めてから、静かに息をだします。また、@のように息を出し切ります。繰り返します。
この呼吸法はヨーガに通じるでしょう。尺八古典本曲の、「虚吹(きょすい)」と呼ばれる奏法に似ています。古典本曲ではこの呼吸法で悪いクセを取るために力をぬいて訓練します。この訓練で精神的な集中力へもって行くことも価値があるでしょう。
虚吹での演奏の息つぎは自然のペースでゆっくり時間をかけて繰り返します。
ところで、みさと笛の合奏曲の場合はゆっくり悠長に息継ぎをする暇はありません。
―みさと笛演奏の呼吸法―
上記の訓練で肺活量の絶対量を把握し利用することができましたが、普通、管楽器の奏者は上記の方法と反対に息を出していく時も腹をへこまさずに前に突き出す感じを保ちます。そして曲のフレーズ終わりの時点で肺の中にまだ余分があるようにしておいて腹を出したまま一瞬に息を吸い込むのです。
みさと笛の場合も息継ぎを瞬間にしなければ他の楽器との合奏にはなりません。そこで何時も腹に力を入れておくことが必要となるのです。訓練として腹に手を当てて腹を膨らませて力を入れます。その状態で息を吸ったり吐いたりしてください。自然の呼吸とは全く違います。

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