釣りはもちろん海のレジャーはすべて、天気や海況に大きく左右されます。正確で新しい気象情報は、その日の海のコンディション、そして釣果などに影響する大切なデータです。釣りに行くのか、どこで釣るのかなどは、かならず気象状況をつかんでから決めたいものです。そのために必ず確認したいのが天気予報。天気図がおおまかに読めれば、その日の一日の天候もおおよそつかめますが、ビギナーにはなかなか難しいワザ。そこで天気予報や、船宿に直接電話するなどして、確実な情報をつかみましょう。釣りに行きたいばっかりに、情報を都合のいいように解釈したり、早合点したりするのはもっとも危険です! 波は風によって高さが決まるということを知っていると、気象庁の海況予報がより理解しやすくなります。たとえば波の高さのレベルが示される天気予報でも、たいがいは沖合いの観測にもとづいて発表されるので、海岸や堤防などのようすと一致しない場合も多いのです。そこで風の強さに対して波がどのくらい高くなるのかというデータを目安にしましょう。別図のように風速・風力・波の高さ・海上の状況・気象予報の表現・釣りの適否を一覧にしてみました。あくまでも目安なので、必ず現地情報を手に入れて確認しましょう。
風速(m/秒) 風力 波の高さ(m) 海上の模様 気象予報の表現 釣りの適否
0.0〜0.2 0〜0.1 ベタナギ おだやか
0.3〜1.5 0.1〜0.5 小波がある おだやかなほう おおむね可
1.6〜3.3 0.5〜1.25 多少うねりがある 多少波がある おおむね可
3.4〜5.4 1.25〜2.5 白波が混じる 波がやや高い 現地の状況による
5.5〜7.9 2.5〜4.0 白波が多い 波が高い 現地の状況による
8.0〜10.7 4〜6 シケ しける 不可
10.8〜13.8 6〜9 大シケ しける 不可
13.9以上 7以上 9以上 大シケ 大しけ 不可
*注 風速と風力は気象庁の風力段階に基づく。便宜的な表現なのであくまで目安にとどめること。波の高さは、波の最高点と最低点の幅をしめす
釣りにとっては潮の干満は大きな問題。海面はベタナギなのに海中は潮流によって驚くほどコンディションが変わってしまいます。潮流とひとくちに言っても、黒潮や親潮など海流によるものと、干潮満潮という潮の満ち干き(潮汐)によるものなどがあります。潮の動く時間帯でも釣果が異なります。また朝マヅメ・夕マヅメなどとよばれるように、明け方や日没の時間帯に釣果が上がると言われているので、その時合いを狙ってみるのもいいかもしれません。

   ビギナーから上級者まで、誰にでも気軽に楽しめるのが堤防釣りのいいところ。足場が良く特別な装備がいらないので、レジャーとして海釣りを楽しむには最適なスポットといえます。とはいえ海釣りもやっぱり自然相手、天候や気温の変化を予測できないことも多いもの。どんな環境にも対応できるような服装を心がけることがたいせつです。
上着 雨具 足もと その他
    暖かい季節でも朝晩は冷え込むもの。急激な天気の変化、風などで思わぬ寒さにもみまわれます。防寒のための長袖や上着は必ず用意しましょう。また長袖は夏場の強い日差しからも身を守ってくれます。     天候の急変にも対応できるよう、レインウェアは必ず用意していきましょう。雨対策としてだけでなく、波しぶきを防いだり,防寒具としても活躍します。     いくら安全な場所であっても、足場は濡れていたり異物が落ちていたりして万全とはいえません。堤防ではスニーカーやスポーツシューズなどがベター。いずれにしても足下をしっかりホールドしてくれる履き慣れた靴で出かけましょう。     日差しが強い時には、帽子を被って日射病などを予防します。万が一、仕掛けやオモリがぶつかった場合にも危険防止にもなるので、必ず着用しましょう。

     ビギナーから上級者まで、絶好の釣りポイントである堤防は、釣り人だけでなく漁港関係者や一般の人も多く利用する場所。誰もが気持ちよく利用できるよう、釣りはマナーを守って楽しみたいものです。みんなで安全でクリーンな釣りを楽しみましょう。
ゴミは持ち帰るべし 魚も捨てないで 釣り場はみんなのもの
一日釣りを楽しめば釣針や糸、仕掛けにジュースの缶などと、出るゴミも自然と多くなりがちですが、自分のゴミは必ず持ち帰る習慣を作りましょう。釣り人が捨てたゴミで海が汚れるのは、一番恥ずかしいことですから・・・。 釣りあげた魚が期待はずれだったり小さく〈稚魚〉でも、いえ、だからこそきちんと海へ返してやりましょう。魚だって大切な天然資源。堤防に放置するのは釣りの精神に反します。腐乱した魚の悪臭も他の人の迷惑になります。 誰もが気軽に集まる堤防だから、お互いに配慮しあって気持ちよく釣りを楽しみたいもの。一人で何本も置き竿をして場所を独占したり、近隣の釣り人の邪魔になるような行為は慎みましょう。大きな物音や、周囲を気にしない行動は、迷惑になるばかりか危険です。
まわりの安全は大丈夫? 危険な場所には入らない! 漁港のルールを守る
遠投など竿を振るときは、長い竿と長い仕掛けの先には鋭い針がついていることをお忘れなく。堤防釣りは家族連れなど小さな子供も多いもの。自分のまわりをよく確かめて,安全には慎重を期したいものです。 自分の安全も自分で守りましょう。突然高い波が寄せてきたり,足場の不確かな所で転んだりと、予想のつかない危険がひそんでいるのが海というもの。立入禁止の場所はもちろん、ポイントに詳しい人にあらかじめ危ない場所などを教えてもらうのも手です。 堤防はたいがい漁港にあるものです。漁船が出入りする海側では航行を邪魔するような釣りかたはしない。漁業関係者の車や道具を保管している場所では許可を得て駐車したり通行するなど、互いに気持ちよく利用できるよう配慮しましょう。