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 このページでは、IBM Aptiva 20Jに関して、パワーアップ(改造)のノウハウ、情報の共有を目的として自分なりの経験談等を書いていきます。
 ただし、パワーアップ(改造)によるマシンの破損・故障については個人責任であり、また、メーカー保証も受けられなくなることがあります。 パワーアップ(改造)を行なう場合は、その点をご承知の上でご自分の責任で行なってください。 筆者は一切の責任を負いません。


 Aptiva 20Jは、Aptivaシリーズで初めて10万円を切った製品で、昨年の9月に発表されたものだ。 その後、10月に24J(K6-2 450MHz)、今年の1月に27J(K6-2 500MHz、HDD 10GB)という後継機種が出ている。 いずれも、CPU、HDDがスペックアップしているだけで、基本的に同じマザーボードを使用している兄弟機種だ。
 基本的なスペックは、下記の表に示した通り。


CPU AMD-K6-2 400MHz FSB 100MHz
Chipset SiS 530 統合型チップセット
L2 Cache 512KB PBSRAM
RAM 64MB PC100 SDRAM 168pin DIMMソケット×2(空き1)、最大256MB
Video SiS 530内蔵 AGP x2、3D対応
VRAAM 4 or 8MB UMA(メインメモリをVRAMとして使う、デフォルトは4MB)
HDD 6GB UltraDMA/33対応
CD-ROM 最大40倍速 Bootable CD-ROM Format specification 1.0対応
Audio ESS PCI Solo-1 on Board
Modem V.90 Rockwell RC56HCF搭載PCIボード
Ethernet なし  
M/B NLX PCI×3、うち空きは2。AGPスロットはない。


CPU
 マザーボードを眺めてみると、CPUのそばにジャンパーがあり(JP3とJP6)、基板上にシルク印刷でご丁寧にも倍率の設定方法が書かれている。 これでクロックアップを試さなければ男が廃る。 デフォルトでは×4の設定になっているので、とりあえず×4.5に設定。 電源を入れると、K6-2 450MHzと表示され無事立ち上がる。
 調子に乗って、今度は×5に設定すると……K6-2 550MHzと表示されるのだが……Windows 98が途中でフリーズ。 WindowsのDLLがエラーを出している。
 後日、たまたまK6-2 500MHzが手に入ったので、試してみると当然問題なく立ち上がった。 さらに、×5.5にして550MHz動作を狙ったが、上と同じでWindows 98が立ち上がらなかった。
 では、どの程度パフォーマンスがアップしたかが気になるところだろう。 この手のベンチマークでは定番ともいえるEP82改/かず氏作のHDBENCH 3.22を使ってみた結果が以下のグラフだ。

Integer Float
K6-2 400MHz
 18,588
 11,858
K6-2 450MHz
 20,733
 13,228
K6-2 500MHz
 23,091
 14,755

Read Write Read/Write
K6-2 400MHz
 6,652
 3,418
 7,572
K6-2 450MHz
 6,705
 3,372
 7,661
K6-2 500MHz
 6,440
 3,419
 7,663

 CPUの計算能力については、確実にクロックアップ分の効果が出ていることが分かる。
 これに対して、メモリのRead/Writeに関しては、クロックアップによる向上は認められなかった。 20JのBIOSでは、メモリのRead/Writeのタイミングに関する設定項目が省かれているので、クロックアップに伴うメモリのRead/Writeタイミングの最適化が行なえないのが原因のひとつかもしれない。

RAM
 DIMMソケットが二つ用意されており、そのひとつに64MBが装着されているので、空きスロットはひとつだ。

Video
 SiS 530には、グラフィック機能が内蔵されている。AGPのx2相当、RAMDACは230MHz。 VRAMは4MBまたは8MBで、メインメモリの一部を利用するUMA(Unified Memory Architecture)方式を採用している(デフォルトでは4MBに設定されており、設定の変更はBIOSで行なう)。 SiS 530の機能としては、外部のSDRAM/SGRAMも利用できるのだが、20Jのマザーボードではその機能はサポートされていない。 最大解像度/表示色は、1,280×1,024ドット/66,536色。
 20Jでは、AGPスロットは用意されていないので、ビデオカードはPCIのものを選択することになる。 しかし、PCIのビデオカードとなると選択肢はあまり多くない。
  • Diamond Multimedia Systems StealthIII S540 PCI 32MB
  • Creative GraphicBlaster RIVA TNT PCI 16MB
  • 3dfx Voodoo3 3000 PCI 16MB
 この三つのビデオカードを試すことができた。 が、このうちStealthIII S540については、セットアップ後表示も問題ないのだが、各種ベンチマークを実行すると途中でフリーズするため、テストを断念した。
 HDBENCH 3.22の結果が以下のグラフだ。 (※CPUクロックは500MHz、1,024×768ドット/65,536色で測定)

Rectangle Text Ellipse BitBlt
SiS 530
 9,970
 11,309
 2,318
 166
RIVA TNT
 20,758
 18,929
 2,417
 316
Voodoo3
 22,107
 15,593
 1,458
 530

 結果からいえば、激的なパフォーマンスの向上はみられないものの、そこそこ速くはなっているというところだろうか。
(以下続く)


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