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干渉低周波治療が尿意切迫感を消失させた
 
------2007.8:過活動膀胱治療フォーラムにおけるキーパッドディスカッション------
<石井クリニック院長(医学博士)による症例プレゼンテーション>より抜粋
【症例1】 58歳男性 べシケア処方するも、午前中の頻尿で困っている症例
【症例2】 15歳男性(高校生)
【症例3】 前立腺肥大に合併した過活動膀胱(内科より紹介)

【症例1】 58歳男性 べシケア処方するも、午前中の頻尿で困っている症例
【主訴】 頻尿、尿意切迫感、切迫性尿失禁
【合併症】 虫垂切除術


【経過】 10年前から、頻尿、尿意切迫感があり、頻尿が増悪したため(昼間12〜18回)他院受診。過活動膀胱と診断され、ベシケア@10mgを投与され、昼排尿回数8〜10回夜間頻尿0回と改善した。しかし午前中の頻尿、尿意切迫感が残っているので仕事上困るので完全に治してほしいと当院受診。

【検査成績】 尿検査:異常なし、腎機能異常なし
         残 尿 :0ml BNP 21pg/ml
石井クリニック
(泌尿器科) 院長
 
医学博士
日本泌尿器科学会専門医
東京大学医学部前非常勤講師
埼玉社会保険病院泌尿器科前部長:(さいたま市)

症例1:男性患者 58歳 (レントゲン造影)
残尿測定:0ml
排尿量:140ml
最大排尿流率:13.5ml
前立腺重量:19g
尿道造影:前立腺の腫大なし
 症 例 経 過
    ベシケア投与前   ベシケア投与後
   OABSS 9点 5点
   尿意切迫感 5回 3回
   IPSS 7点 3点
   ※ ベシケア治療で残った症状 → 午前中の尿意切迫感
 
Question.  ベシケアで午前中の尿意切迫感への効果が不十分な場合、次にどうしますか?
@三環系うつ剤(トフラニールなど)の併用
A抗コリン剤を変更
B漢方薬の併用
C電気刺激(干渉低周波)治療の併用

■私が行った治療  
@三環系うつ剤(トフラニールなど)の併用
トフラニール25mg(朝食後)併用にて、午前中の尿意切迫感は少し改善したが完全ではなかった。

A抗コリン剤を変更
尿意切迫感が取れないので短時間作用型の抗コリン剤ポラキスに変更し、朝6mg、夕3mg投与、トラフニールと併用した。
本症例の午前中の尿意切迫感にあわせて作用を増強するための処方工夫を行った。

C電気刺激(干渉低周波)治療の併用
電気刺激(干渉低周波)を併用した結果、午前中の尿意切迫感を消失させることができた。
干渉低周波治療   過活動膀胱:10〜20Hz
腹圧性尿失禁:20〜60Hz
 

干渉低周波【KK_01】 干渉電流発生のしくみ

干渉低周波の効果的電極(パッド)位置


■うつ状態の身体症状(出現率)  
  ・睡眠障害 82 100
・食欲不振  58 94
・疲労倦怠 54 92
・頭痛・頭重 48 89
頻 尿 60 70
・体重減少 58 74
・異常感覚 58 68
・発 汗 20 71
・息苦感 9 77 監修 東邦大学 筒井末
         
■私の考え  
過活動膀胱は、多くはまだ原因不詳の疾患で抗コリン剤だけでは効果がない場合は抗うつ剤、漢方薬、低周波治療など使えるものは可能であれば、併用した方が患者さんのためには、副作用が少くなり良い結果が出る可能性があると考えている。

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