| 膀胱癌あれこれ |
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1)症状的特徴
| 自覚症状の無い肉眼的血尿で受診し、発見された場合が、膀胱癌全体の8割を占めるといわれています。30歳代後半からは注意が必要です。 |
| 血尿が止まったからと言って、放置するのは危険です。後悔することになるかも! |
| 特殊な場合には症状を伴うこともあります。膀胱炎症状、排尿困難など。 |
まれには、血尿が検査でも全く指摘されず、排尿困難で来院、リンゴ大の腫瘍を発見したことがあります。( 80歳男性) 本来、腫瘍は傷つき易く、出血し易いはずです。まれには膀胱の刺激症状や腰痛を伴うこともあります。 |
2)膀胱腫瘍の性状
| 大きさ、形、膀胱壁への付着状態、浸潤度、悪性度(癌のたち)、腫瘍の数と面積、 腫瘍の発生場所、尿管の出口への影響などがチェックポイント。 |
| 多中心性で発生が複数のこともよくあり、膀胱粘膜から時間差で再発し易い。 |
| 再発しやすい性質があるが、筋層内に達しない限り、比較的「たち」が良いものが多い。ただし、浅く小さくても「たち」の悪い細胞からなる癌もまれにあり要注意! |
| 「たち」の良い、表在性腫瘍では膀胱外への転移は少ない。 |

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3)治療の一般的な考え方
| 筋層まで達しない「表在性膀胱腫瘍」は原則としてTUR手術を行い、膀胱の温存をはかる。小さければ簡単、大きすぎると危険は多少ある。早期発見は大原則です。 |
| 膀胱内再発は放置すれば、約80%に発生すると言われます。その予防が大切です。再発予防に膀胱内注入療法がおこなわれます。 |
| 進行癌となれば、癌根絶に向けたあらゆる手段での努力が必要になります。膀胱を全て取り除き、抗癌剤をつかった化学療法や放射線照射を追加する集学的治療を行われます。 |
| 膀胱を摘出する際に、尿を腹壁から出す尿路変更の手術が行われます。 |
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4)受診のきっかけ
目に見えない血尿(顕微鏡的血尿)を指摘された40歳以上の人は、1度は泌尿器科で チェックを受けてください。肉眼的血尿の場合はすぐに専門施設へ受診してください。 |
診断の手順(出来るだけ不必要な痛みや、羞恥心を減らす工夫も求められます)
| @尿検査、尿細胞診(悪性度の強い癌は、小さくても陽性にでやすい) |
| A尿の貯まった状態での超音波検査 痛み無く、下腹部をみせるだけで済みます。 |
| B新鮮な肉眼的血尿や、超音波で「固まり」があれば膀胱の内視鏡検査をおこないます。 |
| C腫瘍が見つかれば、直ちに組織検査(バイオプシー)を行います。 |
D全体像をつかむため、排泄性腎盂造影、CTスキャン、核磁気共鳴断層法(MR) などを追加します。 |
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5)膀胱癌のデータ
| 男性に2〜3倍多く、喫煙が危険因子。 40歳代から注意!高齢者ほど多くなる。 |
| 近年、その発生頻度はやや増加傾向にある。 10万人あたり6〜7人の発生。 |
| 表在癌は予後は良い、進行癌は予後はかなり向上したがそんなによくはない。 |
| まれに、小さいが平べったい粘膜癌で進行癌に一気に進むタイプあり、要注意。 |
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6)私のTUR(経尿道的手術)経験 (平成4年7月〜11年1月)
| 大きさは米粒大から直径約3cm程度の腫瘍まで 当院を経た全膀胱癌患者 45人 ほどで、 筋肉層に深くひろがるものは、紹介。 開業以来当院の患者 34人にTURを施行。(平成4年7月〜11年5月) 膀胱内再発例は 6人(17.6%) コントロール不能例は 2人転院。 理由は悪性度強く、再発が頻発する例。 |
| 大きすぎて、出血のため開腹手術に変更したのが1例ありました。(反省) |
| 約1週間の入院。小さい腫瘍の場合は入院1〜3日でできます。 |
| 安全、確実な見通しと、その実行が必要です。 |
| CTスキャン、特に核磁気共鳴断層法(MR)が、表在性膀胱癌の診断に有用です。 |
| ほとんどの検査が入院せずに出来てしまいます。 |
| 膀胱癌の治療選択、予後を推定するには進展度、悪性度のチェックが重要です。 |