てんかんおよびGlut-1異常症に有効な食事療法!
脳はもっぱら、グルコースをエネルギー源としているが、グルコースが乏しくなると、
脂肪の最終分解物であるケトン体を使って活動するようになる。
この代謝経路の変更を利用した副作用の少ない食事療法をわかりやすく解説。
小児のてんかんを治療する手段は主に薬物療法です。今日では多くの優れた薬が作り出されており、
殆どのてんかん波は薬で発作を止めることが出来るようになりました。しかし、色々な薬を使っても
てんかんの止まらない場合や、またある種の特殊な症候群ではこの本の主題になっているケトン食が
役に立つことになります。
―ケトン食療法(高脂肪・低糖質食)の勧め―
本書は1973年に『小児のけいれん治療のためのケトン食の手引き』として発行されました。
第2版まで発行しましたが、ケトン食療法の衰退期などで絶版になってしまいました。
最近になってケトン食療法への関心が高まり、中蔦弘行さんというケトン食療法の伝道師が現れ、
中山智博医長という新進気鋭の医師が執筆をし、岡崎由有香管理栄養士という女神もケトン食の
実行の体験を披露して参加して献立を作ってくれました。
静岡てんかん・神経医療センターの藤原健樹名誉院長、今井克己医長、同院栄養管理室の
皆様のご協力を得て、おなじみの第1版から再び上梓することができました。
脳はもっぱらグルコースをエネルギー源として活動を行っており、脂肪を利用することが出来ません。
しかし、グルコースが乏しくなると、ある時点で突然、脂肪の最終分解物であるケトン体を使って活動する
ようになります。この正確なメカニズムはわかっておりません。この代謝経路の変更が神経細胞の働きに影響し、
種々の病気に良い影響をあたえることができます。特にてんかんの患者さん、Glut-1異常症の患者さんには、
治療法として確固とした地位を保っています。アトキンス療法はケトン食と近い関係にありますが、
ケトン食療法ほど厳密ではありません。
今後の研究がその作用の類似性や差異を明らかにしてくれると思います。
高脂肪食の効果を研究し、広めるにはまずケトン食療法を実行できる環境を作らねばなりません。
本書はそのために書かれました。
2009年11月30日 丸 山 博
ケトン食普及会
ケトン食というのは高脂肪極低糖質食のことです。つまりほとんど脂肪によってカロリーをとる食事で、糖質は殆んどとらず、たんぱく質は身体維持と成長に必要なだけ食べる食事です。
ケトン食は治療食として使われますが、これからかなり広い応用が可能ではないかと考えています。
治療の対象は、発作性の神経疾患(てんかん)の患者さん、それもほかの治療では発作が止まらない難治な発作を持つ患者さん、および糖質をエネルギーとして利用できない病気を持っている患者さん(たとえばGLUT-1欠損症)などです。
とてもよい治療なのですが、あまり普及していません。それは日本ではそれを実行するシステムがないからです。実行するには患者さんとご家族が納得され、指導する専門医師と専門栄養士がいて、困難を乗り越えて実行する必要があります。
これから、その治療を希望する人に、ケトン食を教えることのできる機関をお知らせできるようにシステムを作りたいと考えています。
つまり現在準備中です。

リストに載ることを希望される医療機関はお知らせください。
医療機関名
所在地
電話番号
eメールアドレス
指導課名、医師名
指導栄養氏名
ケトコーチ氏名、および連絡先(実際に食事を作り十分な知識を持つ方―たとえば患者さんの御両親など)
その他、連絡方法、指定曜日、時間など
事務局 〒270-2242 千葉県松戸市仲井町1−3
特定非営利活動法人 小児慢性疾患療育会
Tel 047-362-4148
eメールアドレス npochild@jasmine.ocn.ne.jp