日本の農業・農村文化を海外に紹介

 丸森町農業創造センターでは平成18年より農業・農村開発をテーマにした開発途上国の研修生を受け入れてきました。これは広い視野に立って日本の農業・農村文化を紹介するため、独立行政法人国際協力機構(JICA)の主催事業を受け入れたものです。研修期間中は町内外の農業関係施設での研修のほか、農業実践者との活発な交流・意見交換を行っております。


  《平成18年9月》
 

JICA研修員ウィークエンド・セミナー(開催終了)

 「ウィークエンド・セミナー」と銘打ち、地域の特長を生かした住民参加型のユニークな取り組みをしている丸森町をJICA研修員が訪問、グリーンツーリズムなど地域づくりの現場を視察するとともに、地域の方々との交流事業を行いました。

開講式 場所:丸森町役場大会議室

海外からの研修員に、今回のスケジュール、丸森町と農業創造センターの概要について説明がありました。
隈東土地改良区視察 
場所:小斎機場

斎藤総務課長、大内喜一郎理事より小斎機場について、施設の規模、かんがい面積、維持管理体制等について説明があり、研修員は土地改良区関係者に対し積極的に技術的な質問をしました。その後、阿武隈川を見学。
いきいき交流センター大内視察
場所:大内活性化センター 

佐藤吉市副組合長より住民出資による事業の説明があり、現在は180世帯が出資、約
800万円が集まっていることが報告されました。直売部門、加工部門、農村レストラン部門を見学し、研修員は試食もしました。
山のなか農園YAMAMOTO 
場所:筆甫


山本氏より農園の概要説明の後、農園内を見学。研修員より収入、販売先、生活費等の質問があり、活発な質疑応答が行なわれました。現金収入は少ないが生活費が安く、インターネットによって中山間地でも情報が得られる等の説明がありました。
懇談会 場所:あぶくま荘

海外研修員の自己紹介や質問タイムの後、活発な交流が行われました。
沢尻棚田視察 場所:大張

斎藤健一棚田保全会会長より活動概要の説明の後、佐藤春三氏より棚田を造成するに至った経緯等のお話しがありました。研修員より収益が少ない米より他の代替作物の生産(他の作物に切り替える考え)に関する質問があり、佐藤氏は米がいままで主食として食べてきた大切な作物であることを説明しました。
がったり 場所:耕野

谷津利明、谷津秀夫両氏より「がったり」を作った背景やその取り組みの説明がありました。その後、研修員はがったりが実際に機能しているところを見学。また、両氏は写真などで耕野地区での活性化に関する活動を説明してくださいました。
あがらいん伊達屋 場所:耕野

谷津とき子さんは直売所を開設するに至った経緯と、高齢者を中心とする地域の生産者が参加して交流人口と売上げの増加を達成していることを説明しました。研修員より施設の維持管理費等に関する質問があり、売上げの一部が利用されているということでした。
伊具高校吹奏楽部の演奏に参加する研修員。音楽は世界を越える!
研修員の方がたの感想
「いきいき交流センター大内」について
・丸森町の住民だけではなく、町の訪問者にも非常に有用な施設である
・地域の発展に貢献している住民参加型事業の現場が見られた
・開発途上国の発展のためにも有効だと思う

「山のなか農園YAMAMOTO」について
・このような活動は推奨され、継続されるべき
・日本に来て最も驚いた事例である

「沢尻棚田」について
・すばらしい棚田を見学し、耕作するための非常によい方法を知ることができた
・棚田は土地の開墾の成功例だと思う

「がったり」について
・伝統的な精米器具を守ろうという谷津さんの取り組みはすばらしい。次世代への贈り物になると思う
・十分なエネルギー源のない開発途上国にとってより重要な価値をもつと思う
・慣習や文化を未来の世代に受け継いでいく上で有用だと思う

「あがらいん伊達屋」について
・すべてのひとが利益を得られるシステムであるし、訪問客にとっても便利
・地域コミュニティ内での相互援助の実際的な例だと思った


  《平成19年10月》
JICA青年研修農業・農村開発 カンボジア(開催終了)

 平成19年10月25日()から14日間(途中4日間は山形県滞在)農業・農村開発をテーマにしたカンボジアからのJICA青年研修生15名を受け入れました。研修期間中、県やJAみやぎ仙南などの協力のもと町内外の農業関係施設での研修のほか農業団体・農業者との活発な交流が行なわれました。
渡辺政巳町長より挨拶 高齢者生産活動センター
松崎果樹園での果樹経営 大規模稲作(直播栽培)
かたくり農園で自然農を研修 いきいき交流センター大内での農産物直売
農業関係者との意見交換会 JAみやぎ仙南納豆センター
みそ工房SOYAでの有機農業とみそ作り 県農業園芸総合研究所のイチゴ施設園芸
半澤牧場での酪農経営 JA農業倉庫での米の保管施設と米検査



  《平成20年11月》
JICA青年研修農業・農村開発 大洋州(開催終了)

 平成20年11月3日()から3日間、農業・農村開発をテーマにした大洋州(パプアニューギニア、サモア、パラオ、ソロモン)からの青年研修生15名を受け入れました。研修期間中は土地改良区などの町内外の農業関係施設での研修のほか農業実践者との活発な交流・意見交換が行なわれました。

共進会では牛の審査にも参加 乳牛・肉牛の評価基準を学ぶ研修員
コンバインによる水稲直播の刈取り体験 町営牧場で牧草の乳酸発酵保存を学ぶ
棚田百選「沢尻棚田」で記念撮影 沢尻棚田で傾斜地を利用した稲作の研修
ころ柿つくり(農産物加工)を学ぶ 農業関係者との意見交換会