copyright Susan O'Connor

JOHN BUTCHER JAPAN TOUR



2002年11月15日−26日



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PROFILE

John Butcher|ジョン・ブッチャー(テナー&ソプラノ・サクソフォン)

英国、ロンドン在住。
ジョン・ブッチャーは大学でチャーム・クォークを研究するかたわら、ピアニスト/作曲家のクリス・バーン等と共にジャズの演奏を始め、シュトックハウゼンの直観音楽を通じて集団即興に足を踏み入れた。1982年に学界を離れ、以来、インプロヴィゼーションと“新しい音楽”に打ち込んでいる。

'84年、最初のLP、クリス・バーンとのデュオを収めた "Fonetiks" を発表。また、この年、ジョン・ラッセルフィル・デュラントとのコラボレートを始めた。'89年には、このトリオに、ポール・ローヴェンス、ラドゥ・マルファッティの2人を加え、初期の代表作の一つ "News from the Shed" を録音している。

'90年、デレク・ベイリーが主催するカンパニー・ウィークに初めて招かれ、その後も、'92年、'95年とこれに参加している。
また、'92年にメンバーとなった、ジョン・スティーヴンスのSpontaneous Music Ensemble 、クリス・バーン・アンサンブル、ラドゥ・マルファッティ Ohrkiste 、ベイリー、ジョエル・レアンドルとのトリオなど、多くの実験的プロジェクトに貢献してきた。
最近参加しているなかには、グザヴィエ・シャルル、アクセル・ドナーとのトリオ、トーマス・レーン、アンディ・ムーアとのトリオ、オーストリアのブルクハルト・シュタングル等との Polwn href="http://www.shef.ac.uk/misc/rec/ps/efi/mparker.html">エヴァン・パーカー、スティーブ・ベレスフォード、カフィ・マシューズ、ロードリ・デイヴィス等がいる。

ブッチャーは長年に渡り“ソロ・インプロヴィゼーション”に挑んできた。その演奏は、おおらかなアトモスフェアと繊細さとが共存し、澄んだ音空間のなかに、ブッチャーの“音の冒険”の軌跡を見て取ることが出来る。
また、ブッチャーは奏法の拡張によって、オリジナルの“声”を獲得した稀有なサックス奏者の一人であるが、その一方で、アンプリファイド/フィードバックの導入、マルチトラックス、さらには、フィル・デュラントとのエレクトロ・マニュピレーション・デュオなど、自らの“声”を相対化するラディカルな探求を続けている。




BBC RADIO 3 :

  • freedom of the city 2001
  • John Butcher and Steve Noble in session


  • European Free Improvisation Pages:

  • John Butcher: inside the narrative by Rhodri Davies
  • News from the shed: John Butcher; an article by Jon Morgan




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    PRESS


    ジョン・ブッチャーは、遙か以前に、サキソフォンの決まりきったボキャブラリーの90%を捨て去り、残ったサウンドから、高度に個人的なダイアレクトを創り出した。

    ブッチャーは、マルチフォニックスに精通することで、自由自在に、粗い粒状のガラガラ声から、純粋に彫塑的なトーンへと、あるいはその逆へと移動する。それもたったひとつのフレーズの中で。

    彼はまた、アコースティック・エフェクトの印象的に操作者である。最後に彼のステージを見た時には、彼は一定のオーバートーンのパターンを創り出しており、その目くるめくような音響心理的な効果は、Marianne Amacher、Alvin Lucier、池田亮司などのようなエレクトロニック・ミュージックと同種の領域にあるものだった。
    (SIGNAL TO NOISE)





    物理学を捨てて音楽の世界に飛び込み、ジャズを経由して新たな即興の領域を探求するサックス奏者というジョン・ブッチャーの横顔は、10歳ほど年齢差のあるエヴァン・パーカーを連想させずにはいない。実際、高速のフレージングが、このサックスの先達を彷彿とさせる瞬間もあるが、ブッチャーが開いているのは、高度にシステム化されたパーカーのソロ・パフォーマンスとはまた違ったマイクロ・ワールドである。70年代のアマチュア時代に親友となったクリス・バーン(P)のアンサンブルに参加したり、84年から演奏していたジョン・ラッセル(g)やフィル・デュラント(vln)と、1987年に独立レーベル“アクタ Acta”を設立するなど、新たな才能たちとともに即興に取り組むようになったブッチャーは、90年代にデレク・ベイリーやジョン・スティーヴンスなどの大物と出会う前に、すでに独自のスタイルを築いていた。最近フィル・ミントンとの共演が多いのも、このサックス奏者ならではの音響へのアプローチがなせる業だろう。
    (音場舎通信)





    過去20年間に発表した36枚以上ものアルバムで、ブッチャーは管楽器の音響的可能性の拡大を探し求めてきた。しかし、彼のインプロヴィゼーションは、驚くほど地に足のついたものである。
    " Robustica "では、彼のトレードマークである持続した反響を作り出すテクニックが、荒れ地の火を囲んで踊る動物の精霊を想起させる。喉から絞り出すような振動(guttural vibration)や、波打つようなトランス状態の要素は、オーストラリアの民族楽器ディジェリドゥを思わせる。ワールド・ミュージックへの造詣も深いブッチャーは、サックスを使って、日本の尺八やチベットのバス・ホーンの独特な音色を真似ることもできる。しかし、こうした結びつきは、文化の取り入れというよりも、このアーティストの国境に捕らわれない美学を示すものである。単純に言えば、ブッチャーの自在さは、“振動する空気の柱に可能なことすべて”を探求する態度にある。
    (San Francisco Weekly)





    ブッチャーの“柔らかな”正確さは、ボリュームだけでアイラーやコルトレーンの亡霊を捕えられると考えているワイルドな演奏者たちよりも、はるかに破壊的だったりする。
    (WIRE)





    ロンドン ― パーセル・ルーム・コンサート
    ブッチャーのソロは、テナー・サックス自体が一つのアンサンブルであることを明らかにした。
    (WIRE)





    シカゴ ― エンプティ・ボトル・フェスティバル・コンサート
    演奏中の静寂が聴衆に与えた衝撃の大きさを物語っていた。ジョン・ブッチャーの簡潔・明瞭な演奏は心底に響き、ひとつひとつの曲は、低く唸るマルチフォニックから、音色の激しい操作、厳密なトレモロに至るまで、単なるテクニックの玉手箱ではなく、彼の持つ技巧の特定領域の余分な要素を削ぎ落としていったミニアチュールとして表現されていた。
    (WIRE)





    ジョン・ブッチャーは、現在、この惑星において、最もラディカルなサクソフォン実験者(saxophone experimenter)である。
    (Jazz-Kvadrat)





    ジョン・ブッチャーは、サクソフォンにおいて、ポスト・トーナル・モダニズム(post-tonal modernism)に的確に対応する分野を発見した。
    (BBC Radio 3: Music in Our Time)





    サクソフォン・ミュージックの世界で、奏法の拡張によってホーンから聞き慣れないサウンドを響かせる演奏家はそう珍しくはないが、ジョン・ブッチャーほどオリジナルな“声”を確立した者は少ない。ブッチャーのサクソフォンは、彼自身の声の拡張である。グロウリングやタンギングなどのテクニックで、楽器が語り、歌い、叫び、囁き、笑う。さらに印象的なのは、ブッチャーがこれらすべてを、複雑でありながら理解可能な、一つの音楽的言語に結合してきたということである。ヨーロッパの前衛音楽シーンにおける、中心人物の一人。
    (San Francisco Bay Guardian)





    ニューファウンドランド ― サウンド・シンポジウム・コンサート
    ジョン・ブッチャーは独り静かにステージに立ち、テナー・サックスをつかんだまま空中を見つめ、一息ついて演奏を開始する。低い音を響かせながら、別の音をかぶせる。不規則な間隔で頬が膨らむのは、循環奏法を行っているからだ。テナーが、まるで人の話し声のように響く。2つの音が同時に流れる。さらに3つ。演奏終了と同時に、熱烈な拍手と歓声が沸き起こり、「ブラボー!」の声がいくつも飛んだ。完全なアコースティックでありながら、これまでのシンポジウムの中では最も恐るべき、挑戦的な音楽であり、これこそ観衆が待ち望んでいたものに他ならない。
    (Ottawa Citizen)



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