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文化財を大切にしましょう あまり知られていない信濃の歴史へようこそ。 歩き回り実際に見た文化財について掲載しています・・・筆者四方赤良
○信濃の狛犬を増補しました。合計210体 ○文化財ニュースを更新しました。 神となった開墾者『新海三社神社東本社・三重塔』を掲載しました。 日本最古『旧中込学校』を掲載しました。 全国唯一の重文石造地蔵菩薩『六地蔵幢』を掲載しました。 ○長野県の歴史研究に便利な「信州デジくら」、「長野県の旧町村名の一覧表」 ○【人物スクランブル特集】 人は再び出会う時・・ ○県内の仏像の盗難が相次いでいます。心当たりは警察へ |
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(25巻) |
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(2009.6.1から) |
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(2008.1.1から) |
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(2007.12.31まで) |
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(2006.12.31まで) |
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(2005.12.31まで) |
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(2004.12.31まで) |
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(2003.12.31まで) |
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の 狛犬
松代藩御用絵師(真田家) 三村晴山筆 |
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(2012.1.25更新)
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ゆるりとご覧候・・・・四方赤良恐惶謹言 ■戦国時代に生きた人々■ 川や山麓から湧き出る水を引き、木々の根を除いて田畑を耕す。一族移住して百ケ年月が経ち、近郷の家々と作物の交換や物品の購入などにより信頼も増し、いつしか縁戚関係へと深まる。郷内の家も10軒ちかくまで増えるようになり、春夏秋冬 郷の皆が共同で作業し、わずかな田から取れる玄米、山肌を焼いて広げた畑からは大麦、小麦、大豆、蕎麦などを収穫して生活を送っていました。田畑を荒らす獣や川の魚を捕らえて肉とし、深山に分け入って木を伐り用材や炭にしました。盗賊や隣庄との争いも度々ありました。略奪や放火により生活で蓄えた物を失う不安から、荘園領主や地頭の庇護を求めたり、ある時は見返りとして他郷の者達と共に半具足を身に付けて戦役に駆り出され、または兵荷の運搬を課されました。我等は山中の狩猟で鍛えた弓の腕が自慢、戦では少なからず重宝されました。農耕や戦のために丈夫な馬を飼育し、育てた農作物や山で刈った薪や薬草など背負わせて、半日程で往復できる場所にある大きな郷へ売りに行きました。そこで銭を得て帰り路には鉄具や塩など、自郷で手に入らない物を買って家路につきました。郷の中で腕の立つ者は、弓や剣の腕を磨き、貢租を納める際の護衛に役立て、時には地頭に認められて配下になり城へ詰める者もいました。戦の他に我等が恐れるのは、病と災いでした。毎年のようにやってくる洪水と飢餓、祟りによる疾病などにより多くの者達が命を失ってきました。そこで郷全体を見渡せる場所に社殿を築き、一族の末永い繁栄、武運長久、悪災退散を願い暮らしました。
人々が生き、生かされ、このような時を過ごした時代、それが中世の後期になります。いわゆる戦国時代とも呼ばれるこの頃、信濃国の人々はどのような生活を送っていたのでしょうか。以前、佐久郡の歴史を調べていた際、面白いことに気付きました。それはある1つの苗字が江戸時代の旧1村単位に集住している点になります。平安時代末期頃までは名や姓を書き連ねて「名字」といっていたものが、室町時代頃より「苗字」の字をあてはめるようになりました。そして自分の居住地名の下に、一般的に呼ばれた太郎、次郎、左衛門などを付けて字とすることが普通となり、このような字を称したものが自然に苗字の起源になったと言われています(野澤の太郎など)。また別の研究では「平安時代になり旧来の氏の多くが淘汰される一方で、氏数の増加につながる改姓もほとんど行われなくなることによって氏の固定化が進むと、当然のことながら特定の氏に所属する氏人の人数は時代とともに増加の一途をたどる。こうして、例えば藤原氏という氏一つとってみても、上は摂関家クラスの上級貴族から、下は各地の地方武士にいたるまでを含み込む、あまりにも巨大な集団になりすぎて、しだいに統一的な族組織としての体をなさなくなったのである。これに対し、苗字は氏の中に形成されてきた家と呼ばれる小集団の名前、すなわち家名であって、同じ苗字を名のる家の範囲は、同じ姓を名のる氏人の範囲よりずっと狭い。武士の場合、一所懸命の地と呼ばれる、みずからの拠点となる所領の地名よりとった苗字が多くみうけられる」と同様な事を指摘しています。このように中世は現代の我々が名乗る苗字発祥の時代であり、先祖を永代引き継いできた結果としての根本になります。今回の余談は佐久郡の中世後期から苗字の発祥について探ってみます。 まず、諸研究を参考に、次の【条件】を規定してみました。
佐久郡内で集住している苗字の分布を調べるのに、本来は明治期の戸籍を調べて精度を高めるべきですが、調査時間の都合上電話帳を使用しました。ここに掲載した苗字は、佐久地域の電話帳から江戸期1村単位内で30以上登録されているものだけを選びました。世の中にこれだけ無数の苗字が存在しているにもかかわらず、狭い100m程度の集落内に同じ苗字が集中するのは、人間が生活する中でとても不自然な事だと思います。これは条件4によって数軒の同苗字の家が江戸時代260年にわたって条件3によって軒数を増し、それが近代150年にわたってさらに増え続けて今につながっています。そして条件6のように、近代になって人の移動が規制されなくなると、岩村田、中込、小諸、軽井沢といった商工業の中心地に、近村・県外から多くの若者が集って定住しました。よって、このような混在してしまった地域は苗字の過去を遡ることができないので、調査対象から外しました。また、旧村の中で旧組などと言われたより狭義な1集落の中で集住している苗字を( )し、特段多く集住している部分には黄着色しました。
こうして表にしてみると、佐久郡の苗字というのは、極端に1村だけ集住している「由井」「菊池」「中島」「高見澤」「三石」「神津」「内堀」「古越」「小山」「掛川」の10家があり「小池」「黒澤」「新津」「日向」「臼田」「木内」「森泉」「清水」「美斉津」「甘利」の10家がその後に控えます。さらに複数村にまたがって集住する「井出」「篠原」「土屋」「柳澤」「佐藤」「小林」「山浦」の7大家が存在していることがわかりました。そして、この表の最もな特徴として、「井出」という苗字が10村にわたって集住し、他に類を見ない合計563と圧倒的な存在感を示していることがわかりました。いったいどのような氏族なのでしょうか。 『姓氏家系大辞典』(株)角川書店という分厚い辞典によると、井手ヰテの項に「橘好古の男、中宮亮敏政の裔と云う。その子定幹−治定(松原大弥太)と。また、敏政の子陸奥守則隆の裔は、鷹野、山宮、井出、橋本、高見澤、油井等となる。」さらに、「橘諸兄公の曾孫、佐久郡海の尻の城主井手兵部大夫以季、後に長門守と称す。その孫土佐守知興、更科郡葛尾城主村上義清の家臣也、故ありて村上家の勘気を蒙る。その後、海尻は番城となる。天文年間村上家より城代を置き給う。その人々には薬師寺右近進、小沼川舎人介等也。知興の子井手縫殿尉知次は男子八人あり。嫡子佐左衛門次男と共に甲州武田晴信公に仕えて戦功あり。」と興味深い記載があります。 この記載から、佐久郡の「井出」には、橘氏から2系統の流れがあることがわかります。すなわち、第1段階の「井出」は、「橘陸奥守則隆の裔は、鷹野、山宮、井出、橋本、高見澤、油井」とあるように、橘以長の息子「鷹野満定」「井出以重」「高見澤諸以」「由井以近」がおり、この内高見澤諸以の頁には保元元年(1156)保元の乱に敗れて信濃へ逃れてきたと『姓氏家系大辞典』にあります。これにより第1段階の井出氏は平安時代後期〜鎌倉時代初期に佐久へやってきた一族の可能性が高いということになります。地名を苗字とするこの時代においては、井出氏が都から真っ先に信濃国佐久郡へ来たのではなく、現在の静岡県富士宮市付近に居住し、その1部の者が移住してきたと唱える書籍もありますが、私は少し違う考えです。 意外にも佐久郡内には「井出」という地名はありません。しかし近世の村名から他国を探ると、近くは甲斐国巨摩郡西井出村(北杜市)、西八代郡井出村( 現在、橘以長の息子達と関連する「鷹野」「井出」「高見澤」「由井」が居住する地を上表から見ていくと、主に川上村御所平、南牧村海尻、小海町松原、佐久穂町高野町、佐久市臼田になります。これを見て全て千曲川西側の地域だということに気付きます。これと一致する事として、この地域は古来から「伴野庄」でした。平安時代末期から鎌倉時代初期にかけて、院御領であった伴野庄に地頭としてやってきたのが、甲斐国逸見筋を支配していた小笠原一族の時長でした。可能性として考えられるならば、この時に伴野庄の中でも千曲川上流域に、新たな開発者として逸見筋にいた「井出」などを引連れて行ったのではないでしょうか。千曲川西側という概念から外れる佐久市田口と春日にも現在比較的多く「井出」が居住していますが、この飛地のような地域も実は伴野庄でした。井出の兄筋にあたる「鷹野」は、佐久郡鷹野郷を拠点としたので鷹野を名乗ったとされ、その後伴野庄地頭伴野氏(小笠原時長は伴野と名を改める)の代官を務めました。これにより前山が庄園の中心地であったので、前山にも代官筋の鷹野が居住し、後に松原諏訪神社の神官も任されたので松原にも居住するようになり、それが現在まで続いています。鷹野郷は後に 最近の研究で注目されている『信州月牌帳』『信州日牌帳』があります。高野山成慶院は、有名な国指定重要文化財『絹本著色武田信玄像(長谷川信春筆)』を所蔵していまが、これは永禄3年(1560)武田信玄が菩提寺と定めたからになります。この成慶院は佐久郡住人の菩提寺でもあり、ここに供養帳である『信州月牌帳』という貴重な史料が残されています。これには天文3年(1535)〜慶安3年(1650)の供養が記載されていますが、じっくりと見ると興味深いことに気付きます。江戸時代以前の記録として残された苗字は、「伴野」「布施」「由井」「高見澤」「井出」「春日」「黒澤」「桜井」「市川」「鷹野」「斉藤」「高柳」「星科」「蔵澤」「藤森」「鎮目」であり、その居住地は伴野庄園域と一致します。これは偶然ではなく、前山を拠点とした伴野氏が成慶院と檀家契約を結んでいたためで、その領国たる庄園域の者達も成慶院へ供養を依頼することが定められたためと考えられます。 参考に高野山成慶院『信州月牌帳』に記載されている佐久のものを掲載します。
このように、橘以長の息子「鷹野」「井出」「高見澤」「由井」は確実に伴野庄との縁を持った一族で、やがて武田晴信の侵攻に対して伴野氏と運命をともにしていくことになります。
次に第2段階の「井出」についてみてみましょう。 橘好古という人物は、円融天皇の御代、天禄2年(971)中納言から大納言に補任し、翌年死亡したと記録にあります。それから橘廣房→橘以長→橘以政と続く系統が橘家の氏長者でしたが、しだいに衰えていき、中央では中下級の貴族となっていたとされています。この橘摂津守以政は、治承5年(1181)に九条兼実の家司となり、文治2年(1186)造興福寺次官となったとの記録があります。それから橘薄家8代の後、1人当り40年を単純加算すると320年後、西暦1500年頃となり、時は戦国時代へと歩んでいきます。ここに突如系図で井出兵部大夫以季の父「井出大和守以親」という人物が現れます。単なる橘家系図上の仮冒なのか?その父である橘以實の養子となったのか?真実の系図なのか?今となっては真実を確かめようもありません。それまで橘であった人物が「井出」と改めるにしても、居住地の名を姓とすることが1番の理由と考えられます。第1段階の「井出」が鎌倉時代初期までに移住したものとすると、そこに残っていたのか、縁を求めて都から移住してきたのか、甲斐国逸見筋西井出に嘉吉期まで居住していた「井出」がいました。八ヶ岳南麓の長閑で暖かな地を去らねばならない理由があったことになります。わざわざ平沢峠などを越えて野辺山原を過ぎ、国を替えて佐久郡の山間に移り住むのはよほどの災厄があったに違いありません。 北杜市東井出(旧高根町)付近 嘉吉2年から海野口合戦の天文5年までの95年間で、甲斐国内で特に大きな戦乱を探ると、延徳4年(1492)に始まる武田信縄(信虎の父)と武田信恵兄弟の家督争いが見出されました。『妙法寺記』に「此年6月11日甲州乱国ニ成始ル也」とあって、永正5年(1508)まで15年間続いていました。ある研究者はこれを甲斐の戦国時代の始まりと唱えています。ここで甲斐国逸見筋の幾つかの集落は、略奪や放火など戦乱に巻き込まれて、この地を去った可能性があります。八ヶ岳の南裾野逸見筋に広がる西井出村付近には小池村、黒沢村、津金村、箕輪村がありました。これらの姓名は上表にもあるように、現在佐久郡で井出姓が居住する地と、混在するかのように居住している姓の人々と同字になるので、その関係を今後も検討していく必要があります。この八ヶ岳南裾野一帯は、戦国時代に津金衆の縄張りで、甲斐国から信濃国佐久郡へ通ずる佐久甲州往還などの防衛を担っていたと云われています。津金衆は武田家の武川衆や九一色衆などとともに国境警備を専門とし、平沢峠を越える平沢口と、十文字峠を越える佐久口を守備し、現在の 佐久郡の戦国時代の絵図として有名な国立資料館蔵があります。そこには「平鹿入道成頼佐久郡一統 平均之時相認絵図也」と絵図の題が述べられていますが、世間ではこの絵図を偽絵図などと極めて低い評価を与えています。しかし、この絵図で注目すべきは、海尻城に「村上義清出城」、海ノ口城に「平賀氏出城」と書かれていることになります。先の『姓氏家系大辞典』には、井出土佐守が村上家の勘気を蒙って海尻は番城となり、天文年間に村上家より城代を置いたとあります。絵図は数十年分の歴史を重ね合わせて表記していますが、この海尻番城の件もここに含まれていると考えられます。諸説ありますが、甲斐守護の武田信虎は、永正16年(1519)平賀城攻め、大永2年(1522)大井城攻めと相次いで佐久郡へ侵攻しています。こうしてみると、記録に残る次の天文5年(1536)海野口合戦まで武田軍は海尻を易々と通過しています。これは武田信虎が前山城を拠点とする伴野氏の要請によって遠く平賀と大井まで出陣して来ているので、伴野庄=伴野氏の勢力下であった海尻郷など千曲川西側地域は難なく通過できたとみられます。 そもそも海尻郷の位置付けを図上で確認すると気づくことがあります。甲斐国巨摩郡から佐久郡の中心地である岩村田郷や野澤郷などの中心地に進むには、おおよそ2通りの道筋がありました。1つは千曲川を1度も渡河せずにほぼ直線で最短距離の海尻郷を通る道と、広瀬郷で千曲川を渡河して合羽峠を越え、南相木郷から相木川に沿うか大鰭峠・親澤峠を越えて小海郷に至る山間路がありました。どちらが利便性に優れているか一目瞭然です。海尻郷の周辺は、東西両側が標高1200〜1600mの山々に挟まれ、必然的に海尻郷を通る選択肢しかない地形となっています。そして海尻郷を流れる大月川を渡り、対岸の大月郷(江戸時代に合併して海尻村となる)に至り、そこから千曲川の峡谷へ降りて八那池郷へ至る難所の道(増水の際は通行不可、落石多し)と、大月郷から大月川に沿って山を上って松原郷へ至り、そして山を下って八那池郷へ合流する2つの道に分けられました。八那池郷を過ぎて鎰掛郷―馬流郷(一本)―本間川郷と佐久中心地に向かうにつれて少しずつ地形が開けて平地となり、侵攻する際にも広範囲に道筋を選択することが可能となってきます。これらから、砂時計のくびれの部分のような地形を成す海尻郷の位置とは、甲斐国と信濃国佐久郡を結ぶ要衝ということになります。ここで海尻城を見て疑問に思うことがあります。城の北側には深く掘り込まれた大月川が西から東へ流れ、医王院が出丸のように存在して堅固な構えとなっています。しかし南側には諏訪社と集落、堀と言っても小規模のものしかなく、防御に適しているようには見えません。南側の平地から本丸を見上げると、障害物がなく駆け足で順調に進めば10分以内で尾根まで登りきることができます。こうして見ると、どちらかと言ったら佐久郡側からの攻撃を防ぐことに重点を置いた城とみることができるので、現在残るこの縄張りを整えたのは武田氏で、それ以前は急場しのぎに鋤立した砦に近いような城だったと推定されます。また、海尻郷は建武2年(1335)の『大徳寺史料−注進 伴野荘郷々村御年貢存知分事』に伴野荘の領域として「伴野上中下3ケ村、大沢村、野沢郷、野沢原、小宮山、春日郷、桜井郷、縣沢、三塚郷、臼田原、上臼田村、下臼田村、高屋木、畑物村、大日向村、余地村、保間、海野口、平沢村、下縣田、大石、岩郡、宿屋、鷹野郷」と記載がないことから、比較的新しい時期=西暦1400〜1500年頃に造られた集落であることになります。この絵図には海尻の貫高は15貫文とあります。これに江戸時代の史料を参考にすると、1貫文3人として海尻郷には45人前後が居住していたことになります。古文書から寛永6年(1629)海尻村は11軒55人、隣郷の海野口村は12軒60人とあるのでほぼ間違いなく、井出一族のみが居住する小さな集落でした。同じく他郷を含めた佐久郡全域に居住していた人々を推定すると、戦国時代に佐久郡の中心たる郷村は、人口3000人クラスの芦田、平原、岩村田、平賀、根々井、桜井、野澤、下の城、春日、田野口、小田切の11大郷で、次に志賀、小宮山、内山、平尾、大沢、臼田の6中郷がありました。その他の郷はこれら17郷を取り巻くように100人〜50人程度の集落を築いていました。
■以上から中世の海尻郷は次ぎのように考えられます■ 下級貴族であった橘大和守以親が巨摩郡井出に居住して井出を名乗りました。一族わずか数軒の慎ましい暮らしでしたが、延徳4年から15年間続いた甲斐国内の動乱により、略奪、放火、飢餓などによりここには住めなくなりました。同じ八ヶ嶽山麓を北へ行くと甲斐の戦乱が届かない信濃国佐久郡があります。古くから流通の往来が盛んで、同族の「橘」も多数住んでいた縁もあって、以親の子である井出長門守以季(または知季とも)は、一族安住の地を求めて海尻に移住しました。この地は甲斐国境の伴野庄域 平沢−海野口−保間(本間)との間にあるので、隣郷との関係から伴野庄の一部となりました。そして戦乱時に一族集まって命や家財を守るために籠もるべき城を居住地(小字 殿岡)の頭上に築き、「海尻の城」と呼ぶようにしました。一族の中には苗字官途を名乗る侍、その配下である下人、そして耕作などに従事する地下人(百姓)がいて生活していました。狭隘な地形から関所を設けて通行料を徴収していた可能性もあります。 そして武田信虎の大永2年の攻撃以降、享禄3年(1530)年前後には、小県郡と佐久郡は埴科郡の村上義清の勢力下となり、村上氏はしだいに甲斐国の武田氏と対立するようになりました。村上義清は佐久郡の大井氏とその一族である平賀氏と協力し、武田軍の佐久侵入を要衝である海尻郷で食い止めることにしました。こうして海尻郷は軍事上重要な地として考えられるようになり、記録にあるとおり長門守の孫の井出土佐守知興は村上氏の勘気を蒙り、城主としての地位を剥奪され、代わりの城番が置かれるようになりました。村上氏にとっても甲斐国側からの攻撃に手薄いこの城では守るに不足なので、千曲川を挟んだ対岸の山上に海野口城を築き、そこには佐久郡の平賀氏を詰めさせました。こうして村上氏は、佐久郡諸士と連合して郡内への入口に堅固な防御体制を構築しましたが、後に有名な武田晴信初陣として語られる合戦で海野口城は落ち、後に海尻も武田氏の領土下に組み込まれていくことになります。 長野県の宝とも言うべき史料収集の成果を収めた『信濃史料』という書籍があります。この第十一・十二・十三・十四巻 天文元年正月〜天正10年6月(1532〜1582)50年分の中から佐久郡に関係あると思われる事象、人物を抽出しました。この下年表から人々がどのような状況で生きていたのか想像でき、さらにどのような苗字の人々が生きていたか知ることができます。佐久の方が御覧であれば自分の苗字があるか探してみてください。
この表から読み取れる世相と、先の「井出」記述から、佐久郡の天文年間を次のように考えることができます。 天文元年(1532)〜天文6年(1537)まで佐久郡の記述は『信濃史料』にありませんでしたが、唐突に天文9年(1540)5月武田信虎が佐久郡へ攻め込んで1日36城を落とし、続けざまに尾山城、長窪城、内山城と、佐久郡への侵略の歴史が延々と記載されています。この天文9年5月の直前に歴史を変える転換期があったことがわかります。『甲陽軍鑑』には、第1として「天文5年(1536)丙申11月21日武田晴信公16歳のとき、武田信虎公は甲府を出発して信濃へ攻勢をかけたが、軍を解いて退いた。それは信濃の海野口という城で34日間取り巻いたけれど、大雪のため信虎勢は攻め落とせずに、同12月26日甲府へ帰陣した。子息の晴信公は殿軍をつとめるために残り、甲府へは行かずに海野口へ戻り、その勢三百ばかりで、信虎公が八千の軍勢でも落城かなわなかった城を乗っ取りなさった。」とあります。 次に第2として「天文9年庚子1月16日、板垣信形の知略によって、信濃海尻の侍共は海尻の城を晴信公へ明け渡した。晴信公はすぐに御馬を率いて、本城に小山田備中、二の郭に日向大和守、三の郭に長坂長閑を入城させた。本城は板垣信形等4人でくじをし、小山田備中が当って差し置かれることになった。天文8年(1539)亥12月は、いつにない大雪で、冬にもまして春寒が厳しかった。そのため敵は現れないとして馬を引き入れた。それで地元の侍はまた逆意を持ちはじめ、村上義清勢の一軍が出てきた。一方、小山田備中守だけが残って、長坂左衛門、日向大和は甲府へ帰る。敵は、この小山田備中守が立て籠もる本城を取り巻き攻めた。この一報を晴信公はお受けになって、一騎だけで敵に突入する勢いをもって、御旗本勢の先駆けをされた。七千あまりの兵で三千の敵を攻め、1月末日午の刻には敵雑兵を含め九百十三を討ち取り、首帳に記録させ、勝鬨をあげてその地域を手堅く占拠し、処置されて2月初めに御帰陣になった。」とあります。また、天文15年にも争奪戦があったとの記録もあります。この海尻城争奪戦についての出来事は様々な説がありますが、素直に考えて武田氏の佐久郡侵攻は、海尻落城によって発生した事象だと考えることができます。
ここに井出家所蔵の史料を下記に紹介します。
この史料からは、猪沼=松原湖から川上を含む大門峠の甲斐国境(砂時計のくびれから半分)まで、「井出」の力が及ぶ地域になったことが読み取れます。さらに天文五年の海野口城の戦では、当時最新と言われた鉄砲が使われ、それを井出氏も所持していたことがわかります。そこには火薬が秘密であった事が記されています。意外に知られていませんが、天文年間頃は未だ火薬製造は秘伝とされ、鉄砲と弾があっても、火薬がなければ無用の長物と化していました。当時の火薬は黒色火薬で、硝石と木炭と硫黄を絶妙に配合して製造していました。この内、木炭はどこでも製造できるのですが、硝石は中国からの輸入にたより堺や九州の港から購入するしかありませんでした。硫黄は、購入するほか信濃国内で数箇所採掘できる場所がありました。幸運にも海野口と海尻の八ヶ岳山中で採掘できましたが、戦国時代に採掘した記録はなく(江戸時代に史料あり)、この頃に実際火薬製造のために採掘していたかは不明です。問題は硝石が火薬配合の80%程度を占めているので、輸入にたよっていたのでは山国である甲斐国と信濃国では手に入り難いのは当然になります。そこで土硝法という製造方法が全国的に広まります。これは土中に糞尿を混ぜて熱によって乾燥させ、科学反応によって人工的に塩硝を製造するものですが、信濃国内で行われていたかは史料がなく不明です。ここで、永禄10年生島足島起請文「鉄砲衆」に小県郡と佐久郡の武将が書かれていますが、その境付近にあたる長窪郷に鉄砲関連の貯蔵所を設けたと記録にあるので、この地が火薬製造に何らかの関係があったのかもしれません。火薬を各方面に分配する中心地とも読み取れますが、近くに望月牧などの馬を生産する場があったので、糞尿と土が大量にあり、塩硝化に数年かかることを考えると、ここで製造して長窪に貯蔵していたことも想像されます。いずれにしてもこの史料の真贋は不明ですが、当時の様子を知る一つの手掛かりとも言えます。 村上氏の旧臣を述べた史料を見ると、楽岩寺光氏の項に「村上家重臣。布引城主。駿河守、和泉守。室賀光氏。布引観音で有名な釈尊寺の末寺楽岩寺にいたため、楽岩寺殿と呼ばれる。天文五年、佐久郡海尻城が武田信虎に包囲されると、五千の兵を率いて撃退。天文九年正月に海尻城は武田家に開城するが、それに反対する国人勢力が武田家に蜂起。それに乗じて三百人を率いて出陣。二の曲輪、三の曲輪を落とすも、本丸攻略に手間取り、援軍として向かった晴信、信繁兄弟に撃退される。」とあります。これによると天文5年、9年と海尻城は村上義清が守る城で、拠点の葛尾城から70kmも離れた地でしたが、楽岩寺光氏のほか出浦清種、清野清秀、笠原清繁、薬師寺清三、小沼川舎人亮、多知三多兵衛等の家臣が守備していたので重要視していたことがわかります。 天文5年に落城した対岸の海野口城を守っていたのが平賀玄信という人物でした。この人物を空想だと唱える研究者がいましたが、私は実在だと考えています。武将は生存中に何度か名を変えるもので、平賀玄信は法名で玄信院殿、死亡直前は剃髪して入道と呼ばれ、名は成頼、大井氏の一族で平賀家に養子として入り、大井家と平賀家の両惣領になっていたとみられます。玄信の息子政勝の法名は玄昌院殿、その息子政継の法名は玄江院殿、その息子政成の法名は玄頂院殿と代々玄○院となっています。この孫にあたる大井政継は武田氏家臣となり、耳取城を攻め取って居住したので、耳取政継とも名乗っていました。耳取には自身の菩提寺である玄江院が今でもあり、塚原の池田家など広く檀家に支えられています。平賀玄信は左文字の長刀を持って戦う豪勇で、討ち取った武田晴信はその武勇に感じ、長刀を常に居間へかけていたとあります。上年表の大井貞隆の弟、大井貞清の兄と系図にあります。大井貞隆は古来より大井庄の代官であった相木氏と芦田氏に騙されて長窪から甲府へ連れて行かれ殺害されました。一方の大井貞清は内山城を開城して武田臣下となる道を選び、後に長篠で討死しました。こうして平賀氏が亡び、大井氏は臣下となって武田支配が佐久郡へ広がっていきました。 武田晴信が佐久郡もしくは小県郡へ侵攻する際は、かならず甲斐国若神子と海野口に宿泊して目的地へ向うという手法を取ったことが上年表からわかります。その他の地には「城」と付くのに、海野口にはありません。それは過去の海野口城と言われた砦のような城は天文5年以降廃城とされ、海野口郷の集落内に館を設けて逗留していたと考えられます。絵図にある中世の海野口集落は、現在の海ノ口集落の場所ではなく、もっと北の森下橋の西山麓辺りであったように見えます。千曲川の氾濫により大きく影響を受けてきた地域ですが、もし逗留施設などを発見できれば大きな成果になるでしょう。 さて、海尻が武田領となって天文12年(1543)北澤郷の内6貫を得て井出縫殿尉知次以下、一族は武田家の家臣となりました。そして天文19年(1550)に以下の特権を得ています。
この古文書からは、佐久郡と駿河国までの交易ルートが存在していたこと。その免許を海野平合戦の功労により井出氏が得たことがわかります。恩賞として得ていることから利益ある伝馬免許ということになり、佐久郡における甲斐国と駿河国の流通権益を得たことになります。駿河国と見ればすぐに浮かぶのが塩です。武田統治下、岩村田郷の篠澤氏のように、宿を営みながら高利貸や流通に携わり多大な財を得ていた長者の実態もあるので、そうした商人や郡の市場などにこのような物品を運搬することによって、井出氏もしだいに財力を得ていったと考えられます(全く反対の伝馬を免除されたとみる伝馬研究もありますが、「駿州迄」と今川領までを区間指定しているのが不自然と考えました)。そして天文17年(1548)に井出縫殿尉知次は小宮山郷の内100貫を得て武田家の下級家臣の仲間入りを果たしました。 ここに記録として、永禄元年(1558)臼田村諏訪大明神御宮建立をした者に井出才蔵、井出新七郎、井出善三郎が出てきます。さらに天正7年(1579)『上諏訪大宮同前宮瑞籬外垣 造営帳』に、臼田之郷代官井出五右衛門尉とあるので、臼田郷の代官として「井出」が存在していたことが確認できます。ここで臼田郷の「井出」は第1段階に居住した一族か記録がないので迷いました。しかし、江戸時代になって佐久郡全域の神社を含んだ新海三社神社の祭礼記録があり、そこには「山宮」「鷹野」「高見澤」をはじめ、苗字表にある村の諏訪神社の神主として「井出」が各所に記載されています。この神の体系に組み込まれた「井出」と、そうでない「井出」が存在し、それが第1段階と第2段階の「井出」の違いではないかと考えるようになりました。これにより臼田郷の「井出」は第1段階の一族で、伴野庄の記録にある上臼田、下臼田、臼田原のいずれかが片貝川付近にあり、そこに「井出」が居住していました。そして伝説では現在片貝川の脇にある医王院の背後にある山に、『信州月牌帳』にある井出豊後守が医王寺城(臼田城)を築城したと云われています。江戸時代初期になると、佐久甲州往還の整備にともなって現在地(佐久病院の前通り、旧国道141号)に村が移され、慶長年間(恐らく江戸時代になって)に井出伝左衛門の寄進?によって弥勒寺が開基されるなど、街として整備されていきました。ちなみに海尻に医王院があり、さらに廃寺となりましたが「井出」が比較的多く居住する佐久穂町畑にも医王寺がありました。 その後、海尻の井出縫殿尉は天正3年に死亡したと云われているので、次男の井出佐左衛門が継ぎました。そして天正10年(1582)になると織田信長によって武田家が滅ぼされ、さらに本能寺の変による混乱に乗じて北条氏政が佐久郡へ侵攻してきました。この時、海尻郷の井出善四郎と善九郎は、甲斐国の事情に詳しいとの理由から、命令によって甲斐国に占拠していた徳川軍の動きを偵察して北条方へ報告しました。そしてその後、徳川家と北条家の和議によって、佐久郡は徳川家の領有と決まり、新たに佐久郡を任された依田信蕃から井出佐左衛門が35貫を得ました。そして、天正17年(1589)には松平康国から井出善三郎が「国」の字を授かり、後に善三郎は仙石秀久に従軍するなどして20貫増で小宮山100貫を相続、さらに入布施100貫を得ました。この井出善三郎の父は『信州月牌帳』にある井出才蔵で、臼田村の井出家の先祖にあたります。仙石家統治下で、臼田村の井出家は代官として年貢の納入に責任を持ち、佐久郡の各村が年貢を納められられないような場合は、仙石家と交渉したり、自らが貸付の形で銭で負担するなど、財力ともに有力な農民となっていました。第1段階臼田系統の井出一族の名には代々「善」という字を付される慣例があり、それは現代に至っても続いています。また、弥勒寺を菩提寺とする各所の「井出」もこの系統に属します。
佐久穂町
上の史料からも、この時点で既に「井出」の拠点は海尻村と臼田村だったことがわかります。電話帳調査からの苗字表でも海尻91、臼田115と合致しています。これは他に比べて突出し、その他の村では50前後の数値となっています。これは何故でしょうか?この50前後井出氏が居住する村々は、地形や流通上の問題から発展する余地がなかった地もありますが、戦乱が終わって平和となり、江戸時代以降に田畑を開墾して人口が増えていった土地になります。現在の さて、この史料に記載された人=地の関係を見て、江戸時代に入った段階で、ほぼ現在の佐久地域に住む方々との相関ができあがっていたことにお気づきでしょうか。『信濃史料』などを丁寧に読み込んでいくと、武田氏の侵攻によって城主級の者達では、討死する者、降伏して家臣になる者がおり、その他被官級の者達では、降伏又は進んで家臣になる者、討死する者、さらに逃亡して西上野に逃れて再起を図る者もいました。想像以上に西上野との関わりがあったようで、生島足島神社起請文の山中衆の黒澤一族などは、信濃国と西上野を行動だけでなく、血縁関係としても頻繁に往来していたとみられます。やがて城主級の者達は、上野国や遠江国などの武田領国拡大にともなって、自身も領地も遠国へ移ることになり、佐久郡との関係も薄れていきました。その後戻ってきた者もいますが、既に元家臣の子孫などが当地を治め、戦もなくなってその存在意義も消えてしまい、江戸などへ去る者もいました。 百年にわたって続いた飢饉、疾病、盗難、自然災害、収奪、戦乱からまぬがれる現実的な願望、天下泰平・国土安穏がようやくやってきました。半具足を身に着けて戦や荷役に血を流しながら従事してきた多くの下人・百姓は村で繁栄する生活に勤しむことができるようになったのです。有力な百姓は名主役などを勤めながら、分家を出し続けて一族を増やしていきました。ここまで井出氏を中心に中世後期の佐久郡の様相をみてきましたが、その他の氏族はどのように生きたのでしょうか。参考に多くの史料を見ている中で目に付いたものを掲載しました。
これは、佐久郡が武田晴信や村上義清に攻められる前の平和な様子を記した史料になります。大井庄の大井氏の血縁や正月の作法、この頃より上野国と佐久郡に領有という実体をともなった関係があったことなどがわかります。最近の研究や今回の調査にあたって閲覧した史料などから戦国時代の佐久郡の根本が見えてきました。 佐久郡には中世、「伴野」「大井」「平賀」の3勢力が存在していましたが、室町時代も中期を過ぎると、伴野氏は前山と野澤を拠点する2者に内部分裂し、大井氏は平賀氏を一族に取り込み、さらに小県郡の長窪まで勢力とするようになりました。そこに前山伴野氏と大井氏が争うようになり、明らかな領国域又は軍事力の違いから、前山伴野氏は大井氏に屈服する形となりました。そこで甲斐国武田氏に援助を求め、対抗して大井氏は村上氏や、上野国まで領国があることから関東管領上杉氏へも援助を求めました。結局、村上氏が佐久郡へ伸張するにつれ、前山伴野氏も村上氏に従属する形で、武田晴信の佐久郡侵攻と支配をむかえました。武田氏滅亡後は、過去の領土を回復しようと、「伴野」「大井」が旧臣を募って計りますが、徳川家康の後援を得た芦田郷の「依田」が乗り込んできました。芦田の依田氏は大井氏の代官になります。そのような格下の者に伴野氏、大井氏、さらには同代官であった相木氏が従うはずもなく、前山城、岩尾城、田口城で戦闘となり、最後には依田氏が佐久郡一円を支配することになりました。この佐久郡の歴史本流に対して、どのように船を漕いだかによって、その後の子孫まで多大な影響を与えたことを、今回の余談で知ることができました。 最後に、武田氏が滅亡してから佐久郡がどのような状態であったか、一部荒削りですが参考までに掲載します。
今回の余談にあたって、初めて逸見筋西井出(山梨県北杜市大泉)という地に行ってみました。南には壮大な富士山が雲の上に頭を出し、西には甲斐駒ケ岳、北には八ヶ岳が聳えて何とも美しい地でした。八ヶ岳から富士山に向って均整のとれた稜線を描き、日当たりが良いせいか流れる風が寒さなど感じさせませんでした。ここから信濃国佐久郡への道程、500年前の人々はどのような思いでこの山道を歩んだのか、想像に浸りました。 平成22年は日本を揺るがす大惨事がたくさんありました。人の生死、災厄、我々人間には避けることができない世の摂理がありますが、生は脈々と受け継がれています。あなたの血を大切に、今を生きてください。 ・・・四方赤良
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高島藩主画
四方赤良めーる 後世に引き継げる良い文化を残していきましょう。 |
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県内の郷土史研究 |
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『信濃』 (信濃史学会)1932年創刊 |
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『伊那』 (伊那史学会)1936年創刊 |
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『伊那路』 (上伊那郷土研究会)1957年創刊 |
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『長野』 (長野郷土史研究会)1964年創刊 |
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『郷土史巡礼』 (阿智史学会)1972年創刊 |
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『千曲』 (東信史学会)1974年創刊 |
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『須高』 (須高郷土史研究会)1975年創刊 |
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『高井』 (高井地方史研究会) |
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四方赤良 信州史の薦め! |
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上田藩御用絵師(仙石家) 長谷川等栄筆 |
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四方赤良訓戒
『文化財心得』 壱 . 靴下・ズボンを装着し、虫・ヘビに備えるべし。 弐 . 神社の本殿は覆屋に囲われて見えない事があるので期待しない。 三 . 狭い所には蜘蛛の巣があるので、頭上に注意すべし。 四 . 勉強してから行かないと見所を見落とすなり。 五 . 節度と礼儀を持って訪れるべし。 六 . 崩れてかけている石段などもあるので、足下に注意すべし。 |
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