膀胱(膀胱は水液〈尿〉を排泄する)
膀胱は、「州都の官(地方長官)」といわれ、三焦の「水の道」を経て小腸から送られてきた水液をため、腎気の作用で体外に排泄するとあります。
素問の霊枢秘典論篇は、「膀胱は州都の官で、津液を蔵す」と述べています。しかし素問でいう津液は尿(小便)をさしています。
本来、津液は胃と脾によって飲食物から生成され、全身に送られて栄養を供給するものであるとしています。しかし、身体が必要とする津液
には限度があって、余分の津液は、汗として排泄されたり、膀胱に送られて尿として体外に排泄されたりするといっています。
したがって、津液、汗、尿の間には密接な関係があり、たとえば、排泄する尿量が多くなれば、体内の津液は減少し、反対に発汗が多かった
り、激しく吐瀉して津液を大量に失ったときには尿量は減少し、ひどいときには尿がなくなって、出なくなることもあるとしています。

(素問:霊蘭秘典論篇)

膀胱と腎の関係
膀胱と腎は表裏の関係にあり、膀胱にたまった尿は腎気の作用によって体外に排泄されるとあります。
霊枢の本輸篇では、「腎は膀胱に合す」といい、腎と膀胱が密接に関連していることを述べています。したがって、腎気が充足すれば、膀胱
はよく機能し、不足すれば機能は低下して、尿の停滞、尿失禁などが起こるといっています。
(素問:血気形志篇、霊枢:本輸篇)

 

 

尿停滞

尿失禁

 

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