◆肺(肺は気血を調節する)
肺は気血を調節する
肺は「相傅(そうふ)の官」と呼ばれ、君主である心を補佐する宰相の役割を果たし、人体の血液の循環を調節し、気血を調整して、五臓をよく協調させているといっています。
したがって、血液異常では肺に対する治療も大切になるといっています。
(素問:霊蘭秘典論篇、経脈別論篇)

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気血を調整

五臓

循環を調節

協調

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肺は心を補佐し、血液の循環と気血を調整し、五臓の調和をはかる。

呼吸を通して得られた天空の気
は、と合体して「元気」となる

(陽気)

天空の気

→→→

精→

精に生命維持の力を与える

→元気
肺は気を統轄する
肺は呼吸作用によって「天空の気」を吸入し、「天の気」を生成して全身に輸送するといっています。
この天の気の一部は飲食物の精気と合体して真気(または元気ともいう)となり、生命の維持作用を発揮するのだといいます。
霊枢の刺節真邪篇では、「真気は天よりこれを受け、穀気(飲食物の精気)とともに身を充たすもの」と述べています。
したがって、肺の異常は、咳嗽(がいそう:せき)や呼吸困難などのほか、体力がなくなって疲れやすくなるなどの症状を現すとしています。
(素問:陰陽応象大論篇、霊枢:刺節真邪篇)
肺と鼻、のどの関係
鼻は、「天空の気」が出入りする門戸で、素問の陰陽応象大論篇では、「肺は鼻に開孔す」と説明しています。ゆえに、肺に病変があると、その症状は常に鼻に現れ、鼻づまりや臭覚の異常をおこす。さらにひどくなると、咳嗽や呼吸困難が生じるといっています。
鼻翼(小鼻)のピクピクするのは肺異常の特徴の一つとされています。

陽気は肌を守る

肌の収縮

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→←

肌の伸張

←→

←→

(陽気)

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←汗

肌の収縮と伸張のバランスの崩れは

外邪にもろくなり風邪にかかりやすい
◎肺から取り入れた陽気は、肌の表面に出 ◎肺から取り入れた陽気は、
て、外邪から身体を守るといいます。 臓腑を保護するといいます。
肺と皮毛の関係
肺で吸入された「天空の気(これを人体の活動の上では陽気という)」は全身にめぐらされ、身体全体を包むように分布し、保護するといっています。この陽気は外界の気温や体温の変化にしたがって調節作用をおこし、寒いときには縮み、肌(皮膚)を緻密にさせ、発汗を停止させるといっています。
反対に暑いときには伸張して肌を弛緩させ、発汗を生じさせるといっています。
このバランスが崩れると肌は外邪にもろくなり、風邪にかかりやすくなるのだといっています。
また陽気は各臓腑の表面を保護するというのです。
したがって肺機能が低下すると、陽気が不足して臓腑もその抵抗力を失い、病邪におかされやすくなるというのです。反対に肺機能を整えることで身体に抵抗力を付けることもできるというのです。
「導引の術(体操のようなもの)」もこの原則から派生したものであり、乾布まさつも、肺と皮毛の関係を応用したものであるとしています。
(素問:五臓生成篇、生気通天論篇、霊枢:経脈篇)

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