◆胃(胃は水穀(飲食)の海)
胃は脾と同じく、「倉廩(そうりん:くら)の官」と呼ばれ、飲食物を受け入れて(受納)、それを消化(熟成)するとしています。
霊枢の玉版篇では、「胃は水穀(飲食物)の海(集まる所)」と述べています。
五臓六腑の活動源である水穀の精気(栄養)は必ず胃の消化作用を経て生成されるといっています。そのため、もし胃の機能に異常が発生すると、他の臓腑の働きに重大な影響を及ぼし、疾病を誘発するといっています。
(素問:霊蘭秘典論篇、霊枢:玉版篇、五味篇)
胃と脾の関係
胃と脾は表裏の関係にあるといっています。胃は飲食物の消化をつかさどり、脾はその消化された飲食物より精気を抽出し、それを輸送するというのです。つまり、両者は相互に依存しながら共同してそれぞれの機能を完成させているというのです。
この密接な関係から、胃の病変は脾に影響し、反対に、脾の異常は胃の働きを阻害するというのです。
たとえば脾が輸送しないと胃の消化作用は機能しなくなり、胃が消化しなくなれば、脾の運化機能は不能となるといいます。
(素問:血気形志篇)

飲食物

胃(脾)
水穀の海 精・血の海

精とかす

大 腸

膀 胱

処理場

小腸は、いわば選別所である
ると考えれば、「胃強脾弱」
「胃弱脾強」が理解できるかも

胃強脾弱

胃弱脾強

飲食物

飲食物

小 腸

小 腸

膀 胱

 

 

 

 

膀 胱

大 腸

大 腸

とどこおる

どんどん排出

胃強脾弱 胃弱脾強
胃の働きはよいが、脾の働きが 胃の働きが悪く、食物の
悪い。そのために、胃より送られ 消化がよくない。しかし、
たものがとどこおって、食欲はあ 脾の働きはよいので、
るが、消化が悪くなる。 結果として「精」不足に
なり、空腹感はつのるが
食欲は進まない。

 

 

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