衝脈

3,衝脈(しょうみゃく)
衝脈は任脈と共に、会陰に起こり、上がって脊裏即ち脊柱を循り経絡が流れ込んでくる海のような役目をしています。その外に浮かんで出ている衝脈は腹を循って上行し、咽喉で会い、別れて唇口をめぐります。
 
衝脈が病に罹ると、気が逆上して胸がつまり、狭心症のような症状を呈して胸の裏が急痛し、圧迫されて苦しみます。

 

会陰(えいん)国際表示:(CV1)
このツボは、会陰部にあるために会陰という名が付いています。 任脈、督脈、衝脈の三脈が起こるところです。
筋肉:浅会陰横筋 血管:会陰動脈 神経:会陰神経

取穴法

主 治

鍼灸法

男性では陰嚢と肛門の間、女性では後陰唇交連と肛門の間 痔疾、腟炎、尿道炎、月経不順、子宮脱 直刺5分〜1寸
気衝(きしょう)国際表示:(ST30)
気は、天気・地気・正気など気を意味しています。衝は、脈の起こるところの意味です。 古典の奇経八脈に、衝脈の起こる所なので、気衝の名があるとあります。古典の素問に、三里・上巨虚・下巨虚と共に胃中熱の瀉穴とあります。
筋肉:鼠径靱帯 血管:外腸骨動脈 神経:腸骨鼠径神経

取穴法

主 治

鍼灸法

臍の下5寸で曲骨穴の外側2寸 生殖器系疾患 直刺1〜2寸
横骨(おうこつ)国際表示:(KI11)
横骨は、恥骨弓のことを指す意味です。恥骨弓の上部にある故に横骨といいます。 気衝、衝門、曲骨、横骨の四つのツボは水平に並んでいます。
筋肉:腹直筋鞘、錐体筋 血管:下腹壁動脈 神経:腸骨鼠径神経、肋間神経

取穴法

主 治

鍼灸法

臍の下5寸で、曲骨穴の外側5分 排尿困難、仙痛、遺尿、遺精 直刺1〜2寸
大赫(だいかく)国際表示:(KI12)
大は、尊称、重要、大切の意味です。赫は、赤、火の赤く、輝き、光、光明を発するの意味です。  
筋肉:腹直筋鞘、錐体筋 血管:下腹壁動脈 神経:腸骨鼠径神経、肋間神経

取穴法

主 治

鍼灸法

横骨穴の上1寸で、中極穴の外側5分 陰部痛、白帯過多 直刺1〜2寸
気穴(きけつ)国際表示:(KI13)
気は、万物生成の根元の意味です。穴は、ツボの意味です。 別名、胞門、子戸などがあり、共に子宮のことを指しています。
筋肉:腹直筋鞘、錐体筋 血管:下腹壁動脈 神経:腸骨下腹神経、肋間神経

取穴法

主 治

鍼灸法

横骨穴の上2寸で、関元穴の外側5分 月経不順、下痢 直刺1〜2寸
四満(しまん)国際表示:(KI14)
四は、陰の数の意味です。満は、みたす、いっぱい、ほこる、おごるが転じて、もたれる、わずらうの意味です。 陰性症における腹満の証に効果があります。別名を、髄府といいます。髄は腎に通じる意味があります。
筋肉:腹直筋鞘、錐体筋 血管:下腹壁動脈 神経:腸骨下腹神経、肋間神経

取穴法

主 治

鍼灸法

横骨穴の上3寸で、石門穴の外側5分 不正子宮出血、産後の腹痛、下痢 直刺1〜2寸
中注(ちゅうちゅう)国際表示:(KI15)
中は、なかの意味です。注は、そそぐの意味です。このツボは、中に注ぐの意味があります。 本経は、中注より肓兪に於いて腎に属します。経脈は、このツボより腎に注ぐ故にこの名が付いています。
筋肉:腹直筋鞘 血管:下腹壁動脈 神経:肋間神経

取穴法

主 治

鍼灸法

臍の下1寸で陰交穴の外側5分 月経不順、下腹部痛、便秘 直刺1〜2寸
肓兪(こうゆ)国際表示:(KI16)
肓は、ツボの意味です。兪は、邪気の注ぐところの意味です。このツボは、腎経の邪気の注ぐところの意味があります。 このツボは、腎の虚実を整える、つまり腎虚証に効くツボです。動悸がする、みぞおちが痛む、胃腸が弱くて下痢しやすいといった症状にもよく使われるツボです。この他に、精力が減退してきた、何となくのぼせる、足が冷えるなど、身体の調子や疲れているかどうかを調べるのにき欠かせないツボです。仰向けに寝て、脚を伸ばし、左右両方の肓兪を軽く触れ、足の方に向かって圧した際、強い痛みが走ると、腎虚証の症状です。この様なときには湧泉にシコリや痛み、軽い腰痛があるはずです。
筋肉:腹直筋鞘 血管:下腹壁動脈 神経:肋間神経

取穴法

主 治

鍼灸法

神闕穴の外側5分 黄疸、胃痛、仙痛、月経痛 直刺1〜2寸
商曲(しょうきょく)国際表示:(KI17)
商は、五行の色体表の五音(角・微・宮・商・羽)の一つで肺金の意味です。曲は、まがるの意味です。 本経は肓兪に於いて腎に属し、再び上行して肺に向かう(商)経路をたどるという意味で、商曲のツボの名が付いています。
筋肉:腹直筋鞘 血管:上腹壁動脈 神経:肋間神経

取穴法

主 治

鍼灸法

肓兪穴の上2寸で、下穴の外側5分 胃痛、仙痛、腹膜炎、食欲不振 直刺1〜2寸
石関(せきかん)国際表示:(KI18)
石は、かんぬき、門を閉じる横木、しめくくり、しきり、つらぬく、ふさぐの意味です。関は、かかわるの意味です。  
筋肉:腹直筋鞘 血管:上腹壁動脈 神経:肋間神経

取穴法

主 治

鍼灸法

肓兪穴の上3寸で、建里穴の外側5分 胃痛、吃逆、便秘、産後の腹痛 直刺1〜2寸
陰都(いんと)国際表示:(KI19)
陰は、足の少陰の意味です。都は、大勢集まるところの意味です。少陰の邪気が集まるところの意味です。 このツボは、みぞおちがつかえ、わき腹がはって胸苦しい、動悸がする、食物の消化が悪い、胃が重苦しい、寝付きが悪いなどの症状に効き目があります。特に、胃下垂症などで悩んでいる人は、背中にある、肝兪、脾兪、胃兪と共に使うと効果抜群です。
筋肉:腹直筋鞘 血管:上腹壁動脈 神経:肋間神経

取穴法

主 治

鍼灸法

肓兪穴の上4寸で、中穴の外側5分 腹鳴、腹部膨満感、腹痛 直刺1〜2寸
通谷(つうこく)国際表示:(KI20)
通谷は一名、通穀とも言い、穀の通路に当たる意味です。  
筋肉:腹直筋鞘 血管:上腹壁動脈 神経:肋間神経

取穴法

主 治

鍼灸法

肓兪穴の上5寸で、上穴の外側5分 嘔吐、下痢、腹部膨満感、腹痛 直刺1〜2寸
幽門(ゆうもん)国際表示:(KI21)
幽は、幽霊などのように、隠れる、潜むなどの意味です。門は、邪気ので入りする門の意味です。したがって、少陰の邪気の出入りする門という意味です。 このツボには、血液のめぐりが悪いために起こる冷え症や、さらにそれからくる胃腸障害などの治療にとって背中の、厥陰兪、心兪、と共に大切なツボとされています。
筋肉:大胸筋 血管:上腹壁動脈 神経:肋間神経、前胸神経

取穴法

主 治

鍼灸法

肓兪穴の上6寸で、巨闕穴の外側5分 胸痛、嘔吐、下痢 直刺1寸

 

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