4,陽維脈(よういみゃく)
陽維脈は諸陽の脈即ち大腸経・胃経・小腸経・膀胱経・三焦経・胆経の脈をつなぎまとう脈です。
陽維脈が病に罹ると、病は表に発し、衛栄二気の衛気が病むため、おこりのような寒熱往来の症状を呈して苦しみます。
金門
(きんもん)
国際表示:
(BL63)
金は、黄金のように貴重なものの意味です。門は、入るところの意味です。このツボは、経脈の流れの一つで重要な関門のツボの意味です。
筋肉:短腓骨筋
血管:後脛骨動脈
神経:外側足背皮神経、浅腓骨神経
取穴法
主 治
鍼灸法
外果の前下方で、第五中足骨祖面部の後方の凹陥部
足関節痛、腰腿痛、小児の引きつけ、癲癇
直刺3〜5分
陽交
(ようこう)
国際表示:
(GB35)
このツボは下腿外側の陽分にあり、交は陽維脈と交合するところ、しかも陽維の
穴です。
筋肉:長腓骨筋、長趾伸筋
血管:前脛骨動脈
神経:外側腓腹皮神経、浅腓骨神経
取穴法
主 治
鍼灸法
外果直上7寸で、腓骨の後縁
下腿外側痛、坐骨神経痛、喘息
直刺1〜2寸
(きょりょう)
国際表示:
(GB29)
居は、いる、おる、そこにあるの意味です。
は、角すみの意味です。前腸骨棘の角すみ、突出部にある意味です。
疲れて膝が痛い、足が重く怠い、少しひきづる様な感じがするといった症状に大変効き目があります。他に下腹部が引きつて痛む、腰から脚、時には肩にかけて痛むなどの症状にもよく使われます。立ち歩きに関係の深い坐骨神経に神経痛が起これば、足首、膝、股関節の十分な動きができなくなり自然にそのしわ寄せが腰痛となって臀部の筋肉に現れます。
筋肉:腸腰筋
血管:浅腸骨旋回動脈
神経:大腿神経枝
取穴法
主 治
鍼灸法
維道穴の後下方3寸で、大腿を屈するとき、鼠径溝上端
腰痛、下腹部痛、睾丸炎、子宮内膜炎、膀胱炎
直刺1〜2寸
臑兪
(じゅゆ)
国際表示:
(SI10)
臑は、上腕の意味です。兪は、ツボの意味です。このツボは、上腕にあるツボという意味です。
腕がうずいて上がらないとき、鎖骨上窩へかけて痛むとき、耳鳴りがするとき、手足がしびれるときなどにも効果があるツボです。
筋肉:三角筋
血管:後上腕回旋動脈
神経:腋窩神経、肩甲上神経
取穴法
主 治
鍼灸法
肩貞穴の直上で、肩甲骨の肩峰突起の後下縁にある凹陥部
肩・上腕のけだるい痛みを伴う無力感
直刺1〜2寸
(てんりょう)
国際表示:
(TE15)
天は、頸より上(頭部)を天部となすの意味です。
は、角すみの意味です。天
とは、頭骨の角すみにあるツボの意味です。
筋肉:僧帽筋
血管:肩甲上動脈
神経:肩甲上神経、副神経
取穴法
主 治
鍼灸法
肩峰突起と大椎穴とを結ぶ線の中点の肩井穴後下方1寸
肩腕痛、腕が挙がらないもの、肩甲・頸項部の疼痛
直刺5分〜1寸
肩井
(けんせい)
国際表示:
(GB21)
肩は、肩の意味です。井は、湧き出る泉の意味です。「肩の井」といわれるほどのツボです。肩をめぐる経水の湧き出る泉の意味です。
血圧の高い人やいつも後ろ首から肩にかけて、「肩こり」に悩んでいる人はこのツボを圧すと大変効果があります。東洋医学では、首筋から肩先にかけての手技を、「肩井の術」といって、このツボを中心に処置することになっています。
筋肉:僧帽筋
血管:肩甲上動脈
神経:鎖骨上神経、副神経
取穴法
主 治
鍼灸法
大椎穴と肩峰とを結ぶ線の中央で、肩部の高所にとる
肩背痛、寝違い、挙手困難、乳腺炎、甲状腺機能亢進、機能性子宮出血
直刺5分〜1寸
陽白
(ようはく)
国際表示:
(GB14)
陽は、少陽の意味です。白は、四白の白と同様、眼輪筋腱部の意味です。
筋肉:前頭筋
血管:眼窩上動脈
神経:眼神経
取穴法
主 治
鍼灸法
眉毛中央の上1寸で、瞳孔に対応している
前顔頭痛、眼科疾患、顔面神経麻痺
斜刺3〜5分
本神
(ほんしん)
国際表示:
(GB13)
足の少陽と陽陰の会。胆経と陽維脈の合するところであるとあります。このツボと身柱は共に癲癇(てんかん)に用いて妙なり。とあります。
筋肉:前頭筋
血管:浅側頭動脈
神経:眼神経、顔面神経
取穴法
主 治
鍼灸法
眼の外眼角の直上で、髪際から5分入ったところ
癲癇、頸の強ばり
斜刺5〜8分
頭
臨泣
(りんきゅう)
国際表示:
(GB15)
臨は、臨むの意味です。泣は、なみだの意味です。このツボは、涙の出るのに効く意味があります。
筋肉:前頭筋
血管:眼窩上動脈
神経:眼神経、顔面神経
取穴法
主 治
鍼灸法
瞳孔の直上で髪際から5分入る
鼻づまり、眼科疾患、脳卒中に伴うひきつけ
斜刺5〜8分
正営
(しょうえい)
国際表示:
(GB17)
正は、ただしいの意味です。営は、いとなみ、こしらえる、をさむ、はかる、ととのえる等の意味です。このツボは、病患(特に目の疾患)を正しく治め整える意味です。
筋肉:帽状腱膜
血管:眼窩上動脈
神経:眼神経
取穴法
主 治
鍼灸法
目窓穴の上1.5寸
頭痛、目眩、歯痛
斜刺5〜8分
脳空
(のうくう)
国際表示:
(GB19)
古典の鍼灸約説に、一に曰く鍼五分、気を得て即ち微かに瀉し、血を出せば脳風、頭痛、忍べからざるを治すとあります。
筋肉:後頭筋
血管:後頭動脈
神経:大後頭神経、顔面神経
取穴法
主 治
鍼灸法
風池穴の直上1.5寸
頭痛、頸の強ばり、鼻出血、喘息
斜刺5〜8分
風池
(ふうち)
国際表示:
(GB20)
風は、邪気の意味です。池は、滞る意味です。風入りて邪気停滞するツボの意味です。
中風(風邪に当たる諸症)のツボ。
筋肉:僧帽筋、胸鎖乳突筋の間
血管:後頭動脈
神経:小後頭神経、副神経
取穴法
主 治
鍼灸法
後頸部の、喉頭隆起の下で、乳様突起の下縁と水平、僧帽筋外側の凹陥部
頭痛、眼科疾患、鼻炎、感冒、脳卒中、片麻痺、聾、耳鳴り
鍼先端を反対側の眼窩の方向へ向け、1〜2寸、あるいはもう一方の風池穴に透刺する
風府
(ふうふ)
国際表示:(GV16)
このツボは、風邪の集まるところの意味です。
風の義には風邪寒骨を指す場合と中風を指す場合とがありますが、ここでは両者を含んでいます。別名を、舌本、鬼穴といいます。
筋肉:
血管:後頭動脈
神経:大後頭神経
取穴法
主 治
鍼灸法
後正中線上で後髪際から1寸、後頭隆起直下方の凹陥部
感冒、頭痛、頸の強ばり、精神科疾患、脳卒中
直刺5〜8分
(あもん)
国際表示:(GV15)
は、言語を発し得ざる病の、邪気の出入りするところの意味です。一名を、舌横、舌厭といいます。
筋肉:
血管:外頸動脈の枝
神経:頸神経後枝
取穴法
主 治
鍼灸法
第一・二頸椎棘突起の間で、後髪際の正中線から5分入ったところ
脳性麻痺、頭痛、癲癇、聾唖、精神科疾患
1〜1.5直刺
(上向きに斜刺することは厳禁)