陽きょう脈

1,陽脈(ようきょうみゃく)
脈は足の太陽膀胱経の別脈で、足の踵中骨に起こり、外果(そとくるぶし)をめぐって上行して下肢外側、臀部、側胸後部、肩甲部をめぐって、肩甲骨外側を上がり肩上に至り、口を挟み、目の下部を上がり、目の内眼角に至る。
これより上行して、額の毛髪際に入り、耳後ろに下って後頭骨下部にある、風池に入る。
脈が病に罹ると、陰即ち内側が弛緩して、陽即ち外側が緊迫して引きつる。
申脈(しんみゃく)国際表示:(BL62)
申は、あきらかの意味です。脈は、拍動の意味です。明らかに脈の触れる場所の意味です。  
筋肉:下伸筋支帯、短腓骨筋 血管:後脛骨動脈 神経:外側足背皮神経、浅腓骨神経

取穴法

主 治

鍼灸法

外果下縁の下5分の凹陥部 足関節痛、腰腿痛、下肢無力感、頭痛、目眩、メニエル症候群 直刺3〜5分
僕参(ぼくしん)国際表示:(BL61)
僕は、しもべ、付き従うの意味です。参は、道程の意味です。崑崙のツボへの経路の意味です。  
筋肉:下伸筋支帯 血管:腓骨動脈 神経:腓腹神経

取穴法

主 治

鍼灸法

外果の後下方で、昆侖穴の直下1.5寸、踵骨の、傍らの凹陥部 踵部の疼痛、下肢の萎縮による無力感 直刺3〜5分
(ふよう)国際表示:(BL59)
は、足のかかと、花のがく、うてな(屋根のない高いたてもの)、ものをのせる台の意味です。陽は、太陽の分での意味です。このツボは、足のかかとの陽分にあるツボの意味です。  
筋肉:ヒラメ筋 血管:腓骨動脈 神経:外側腓腹皮神経、脛骨神経

取穴法

主 治

鍼灸法

外果の後で昆侖穴の上3寸 頭痛、腰仙痛 直刺1〜2寸
(きょりょう)国際表示:(GB29)
居は、いる、おる、そこにあるの意味です。は、角すみの意味です。前腸骨棘の角すみ、突出部にある意味です。 疲れて膝が痛い、足が重く怠い、少しひきづる様な感じがするといった症状に大変効き目があります。他に下腹部が引きつて痛む、腰から脚、時には肩にかけて痛むなどの症状にもよく使われます。立ち歩きに関係の深い坐骨神経に神経痛が起これば、足首、膝、股関節の十分な動きができなくなり自然にそのしわ寄せが腰痛となって臀部の筋肉に現れます。
筋肉:腸腰筋 血管:浅腸骨旋回動脈 神経:大腿神経枝

取穴法

主 治

鍼灸法

維道穴の後下方3寸で、大腿を屈するとき、鼠径溝上端 腰痛、下腹部痛、睾丸炎、子宮内膜炎、膀胱炎 直刺1〜2寸
章門(しょうもん)脾経の募穴国際表示:(LR13)
章は、あきらかの意味です。門は、病邪の出入りするところの意味です。このツボは、邪気の出入りがあきらかにわかるツボという意味です。 このツボは、脾経の募穴ですから、脾臓の機能を調べるツボでもあります。主に、胸から脇腹にかけての痛み、消化不良、吐き気、手のこわばり、手足が怠くてしょうがないといった症状に効果があります。また、糖尿病にも効くツボの一つです。
筋肉:腹斜筋、腹横筋 血管:上腹壁動脈 神経:肋間神経、胸背神経

取穴法

主 治

鍼灸法

横臥位にして、第十一浮肋骨の前端よりやや下方 嘔吐、腹部膨満感、下痢、肝炎、胸脇痛 8分〜1寸斜刺あるいは直刺
(けんぐう)国際表示:(LI15)
とは、肩のすみの意味です。  
筋肉:三角筋起始部 血管:腋窩動脈の枝 神経:鎖骨上神経、腋窩神経

取穴法

主 治

鍼灸法

腕を水平に上げてると、肩関節に二つの凹みが現れる。そのうちの前方の凹みが本穴。あるいは腕を下げたとき、鎖骨の肩峰端の直下2寸の骨結合部にとる 肩腕痛、上肢の関節痛、片麻痺、しびれ 関節中に斜刺1〜1.5寸
巨骨(ここつ)国際表示:(LI16)
巨骨とは、鎖骨の意味です。鎖骨の際にあるツボの意味を指しています。  
筋肉:僧帽筋 血管:腋窩動脈の枝 神経:鎖骨上神経、副神経、肩甲上神経

取穴法

主 治

鍼灸法

鎖骨肩峰端と肩甲棘との凹陥部 屈伸不能の肩臂痛、吐血、頸部リンパ節結核 直刺1〜1.5寸
臑兪(じゅゆ)国際表示:(SI10)
臑は、上腕の意味です。兪は、ツボの意味です。このツボは、上腕にあるツボという意味です。 腕がうずいて上がらないとき、鎖骨上窩へかけて痛むとき、耳鳴りがするとき、手足がしびれるときなどにも効果があるツボです。
筋肉:三角筋 血管:後上腕回旋動脈 神経:腋窩神経、肩甲上神経

取穴法

主 治

鍼灸法

肩貞穴の直上で、肩甲骨の肩峰突起の後下縁にある凹陥部 肩・上腕のけだるい痛みを伴う無力感 直刺1〜2寸
地倉(ちそう)国際表示:(ST4)
地は、天地の地、地の気の意味です。倉は、くらの意味で、胃を意味です。 東洋医学では、鼻から吸い込んで、鼻から出す大切な気、今で言うなら空気のことですが、これを天の気と言います。これに対して、地の気というのは、地に実る五種の穀物、米・麦・黍・粟・稗を表しています。これらの地の気は、口から取り入れられ、そして胃に入ります。胃は東洋医学では大倉と呼んでいますから、地の気は、口を通って大倉に通じるわけです。「地の気、大倉に通る」こんな事から、口の際にあるツボを地倉というのです。このツボが健康のバロメーターであることは、現代医学でも証明されていて、地倉というツボが荒れてくると、必ず口臭が強くなってきます。
筋肉:口輪筋 血管:顔面動脈 神経:上顎神経、下顎神経、顔面神経

取穴法

主 治

鍼灸法

口角の外側から4分 流涎(よだれ)、顔面神経麻痺 斜刺3〜5分
(こりょう)国際表示:(ST3)
巨は巨分で、巨分とは鼻唇溝の意味です。は、角すみの意味です。 鼻の天気の出入りするところ、天の分。口は地気の入るところ、地の分。これらの境にあって大きく分かれるところ、鼻唇溝の角すみにある故にこの名が付いています。
筋肉:小頬骨筋 血管:顔面動脈 神経:上顎神経、顔面神経

取穴法

主 治

鍼灸法

水平視の状態で瞳孔の直下、鼻翼下縁の水平線との交点 顔面神経麻痺、歯痛、鼻出血、唇頬腫痛 斜刺3〜5分
承泣(しょうきゅう)国際表示:(ST1)
承は、受けるという意味です。泣は、なくという意味です。承泣とは、涙を受けるツボの意味です。 眼疾患に良く効くツボという意味が含まれています。
筋肉:眼輪筋 血管:顔面動脈 神経:上顎神経、顔面神経

取穴法

主 治

鍼灸法

水平視の状態で瞳孔の直下、眼窩下縁の上 急・慢性結膜炎、涙管閉塞、近視、遠視、乱視、視神経炎、網膜炎、視神経萎縮、白内障 左手の示指で下眼瞼をやや上方におして眼球を上方に固定し、鍼先を眼窩下縁に沿って、眼底の方向へ5分〜1.5寸ゆるやかに刺入する。
睛明(せいめい)国際表示:(BL1)
睛は、晴れる意味です。明は、明らかな意味です。このツボは、「翳(かげ)晴れて、物、明らかなる状」の意味です。 眼の様々な疾患に効くツボの意味です。
筋肉:内側眼輪靱帯 血管:眼角動脈 神経:眼神経、顔面神経

取穴法

主 治

鍼灸法

内眼角の内側1分で、これよりさらに上方に向け約1分 急・慢性結膜炎、涙流過多、近視、遠視、乱視、視神経炎、網膜炎、視神経萎縮、白内障 内眼角の内方1分。眼瞼内縁に沿ってゆるやかに
風池(ふうち)国際表示:(GB20)
風は、邪気の意味です。池は、滞る意味です。風入りて邪気停滞するツボの意味です。 中風(風邪に当たる諸症)のツボ。
筋肉:僧帽筋、胸鎖乳突筋の間 血管:後頭動脈 神経:小後頭神経、副神経

取穴法

主 治

鍼灸法

後頸部の、喉頭隆起の下で、乳様突起の下縁と水平、僧帽筋外側の凹陥部 頭痛、眼科疾患、鼻炎、感冒、脳卒中、片麻痺、聾、耳鳴り 鍼先端を反対側の眼窩の方向へ向け、1〜2寸、あるいはもう一方の風池穴に透刺する

 

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