伝承医学的な身体の見方

青山会OTMの治療内容

伝承医学

あなたは病気をどう考えていますか

伝承医学の治療

一つの例として、頭痛と各関節痛などの見方と、腰痛の治療に手の甲のツボを取りあげて説明します。
頭痛が起こると、すぐに鎮痛剤や精神安定剤のような薬の処方がなされている現代医学の見方とは異なり、かなり違った角度から診ます。
東洋の伝承医学では、現代医学が医学の常識として蔓延している現代では、とても不思議な伝承医学的な常識的見方があります。

頭痛の状態でわかる診断法

急性の頭痛(熱寒を伴う)

寒邪

顔前面、鼻の下から口の周辺が痛む、手足が冷える。 『寒邪によるもの』

五悪では、五臓の肺、五腑の大腸と関係があります。

湿邪

頭全体が重たく、下へ押さえつけるような痛み。イライラして気分が悪い。 『湿邪によるもの』

五悪では、五臓の脾、五腑の胃と関係があります。

熱邪によるもの

熱がでて、汗が出る。冷たいものを好んで食べようとする。 『熱邪によるもの』

五悪では、五臓の心、五腑の小腸と関係があります。

風邪によるもの

いわゆるカゼによる頭痛。 『風邪によるもの』

五悪では、五臓の肝、五腑の胆と関係があります。

慢性の頭痛(めまいを伴う)

気虚証によるもの

疲れると出る頭痛。身体が怠く食欲もなく、顔色が悪い。 『気虚証によるもの』呼吸は浅く、短く、声は低くおびえ、自汗し、耳鳴り、めまい、消化不良を起こし、疲れやすい。環境の適応性が少なく、筋肉は柔らかいものです。

血虚証によるもの

キリで刺されるような頭痛で、顔が青白くなる。 『血虚証によるもの』不眠、心煩があり、よく怒り、夜間に発熱して盗汗をかき、肌は荒れ、口唇の色が薄くなって、脈は細で力がないものです。

痰湿によるもの

頭痛とともに胸がムカムカし、吐き気がある。 『痰湿によるもの』痰:水毒で非生理的体液が体内に滞ることで、気や血とからみ合って生じやすく、古書に痰・痰飲・飲といわれるもの。湿は五悪のひとつで、五臓の脾と関係があります。

肝火によるもの

怒ったり悩んだりすると出てくる頭痛。カッとした後などにひどくなる。 『肝火によるもの』肝熱で、目が赤く、腫れ、痛み、涙が出、口が苦く、消渇(小便が渋り、のどが渇く)となり、胸脇の痛みを覚え、血を吐いたり、血尿となったり、痙攣を起こすことがあります。

食滞によるもの

食後に出てくる頭痛。げっぷや、おくびがよく出る。 『食滞によるもの』食毒に属し、飲食物や、大便の停滞したもの、あるいは、それらから起こる自家中毒で、症状としては、頭重・頭痛・肩こり・悪寒・潮熱・うわごと・宿便などがあります。
病気の原因には外因(体外からの影響を指し、外邪という)と内因(体内に原因のあるもので、精神面「心因」を指す)があるという考えが、
伝承医学にはあり、大変重要視しています。
外因は、風・寒・暑・湿・燥・火(熱)があり、六因とも呼ばれています。また、五行に配当したものに、風・熱・湿・燥・寒の五悪としています。
内因は、体内に原因のあるもので、心因といった方が当たっています。
内因は、臓腑に存在する感情の強い変化で、五臓の病を生ずるとしています。

頭痛の位置でわかる診断法

太陽に属するもの

この頭痛は太陽に属します。首すじから、後頭部にかけての痛みがあります。
太陽は、経絡では手の太陽小腸経、足の太陽膀胱経です。
太陽病期は、病気の初期の状態で、頭痛・項背痛・悪寒・発熱があり、浮脈が基本です。
このとき、発汗させることによって病気をコントロールするのです。

少陽に属す頭痛

この頭痛は少陽に属します。側頭痛があります。
少陽は、経絡では手の少陽三焦経、足の少陽胆経です。
少陽病期は、発病後一週間以内の時期で、口が苦く粘りが出ます。悪心、食欲不振などの胃腸症状が出ます。
舌苔は白く、咳が深いところから出、胸の痛み苦しさなど胸脇苦満の状況となります。

陽明に属するもの

この頭痛は陽明に属します。額を含む前頭部の痛みがあります。
陽明は、経絡では手の陽明大腸経、足の陽明胃経です。
陽明病期は、発病後一週間以上経過した時期で、熱が高く、汗が出て、身体が苦しくなります。
お腹は張り、腹痛が出現し、便秘の症状が出てきます。

太陰に属する頭痛

この頭痛は太陰属します。上から包み込むような痛みがあります。
太陰は、経絡では手の太陰肺経、足の太陰脾経です。
太陰病期は、病気がさらに進行して抵抗力が低下したため、身体が冷えてきます。
腰が張り、腹痛、下痢、嘔吐などの胃腸症状が出てきます。

少陰に属する頭痛

この頭痛は少陰に属します。下から脳をヤリで突き上げるような痛みがあります。
少陰は、経絡では手の少陰心経、足の少陰腎経です。
少陰病期は、元気がなくなり、ただうつらうつらと寝ています。
手足は冷たく、悪寒はしても熱汗は伴わない症状が出てきます。

厥陰に属する頭痛

この頭痛は厥陰に属します。頭の頂上に痛みがあります。
厥陰は、経絡では手の厥陰心包経、足の厥陰肝経です。
厥陰病期は、体力が消耗して、とても危ない状態です。
顔は上気して、下半身が冷え、咽が渇き、胸が痛み、飲食ができなくなります。最悪の場合死に至ります。
五臓(肝・心・脾(膵)・肺・腎)八虚(左右の肩・肘・股・膝の八つの関節)
現在の社会のなかで、病気になると、ほとんどの人々がかかる医療は、西洋医学が主流です。明治維新以来、国民も徐々に西洋医学の考え方が浸透してきて、今では東洋医学のもつ、身体に対する哲学的な思想は薄らいできているというより、一部の意識ある人以外の脳裏から排除されているようでもあります。
五臓と八虚

五臓の病変は、往々にして急性症状を示す部位が決まっています。

その部位は八ヶ所があり、これを八虚といいます。

虚とは空間のことで、関節のあるところに対応しています。

右図のように肩・肘・股・膝の四つの関節が左右で八つあるので、八虚としています。

五臓八虚
両腋から肩関節の痛み
肝臓の病ではしばしばこの部位に症状が現れます。
肘関節の痛み
肺と心臓の病は上肢の両肘に現れます。
股関節の痛み
膵臓の病は下肢の両股(髀)関節に現れます。股は髀(ひ:もも)
膝関節の痛み
腎臓の病は両膕(かく:膝裏のくぼんだ所)にそれぞれ異常が現れます。
このように、八虚(八つの関節)の痛みや違和感は、五臓との関わりがあり、単に関節だけを診るのではなく、内臓との相関関係を重視し、それを治療に生かしているのが東洋医学の素晴らしさです。
手の甲のツボで治療
頭頂点‥神経性頭頂部痛

前頭点・前頭痛・急性胃腸      炎・捻挫による膝関      節痛・足関節痛

頚頂点‥寝違い・鞭打ち症

肩点‥肩関節周囲炎・肩こり

鼻衄点‥鼻血

眼点‥急性結膜炎・緑内障に     よる眼痛

全頭痛‥頭痛・眩暈・膨満感

鼻痛点‥鼻の痛み

手の甲のツボ 片頭点‥片頭痛・胆石痛・肝       脾痛・胸脇神経痛

後頭点‥後頭痛・急性扁桃腺       炎・しゃっくり

会陰痛‥会陰部疼痛

脊柱点‥急性脊椎間靱帯損       傷・椎間板ヘルニア       手術後の腰痛・耳鳴       り

坐骨神経点‥坐骨神経痛・臀          部痛・仙腸関節          痛 

咽喉点‥急性扁桃腺炎・咽喉       炎・三叉神経痛・歯痛

腰腿点A‥腰痛

腰腿点B‥ぎっくり腰・腰腿神経       痛

手のひらのツボで治療
咳喘点‥気管支炎・喘咳・神       経性頭痛

胸点‥肋間神経痛・帯状ヘル     ペスによる胸痛

踝点‥捻挫による足関節痛

感冒点‥扁桃腺炎・歯痛

手のひらのツボ 夜尿点1‥夜尿・頻尿

夜尿点2‥泌尿器経の感染

心悸点‥心悸亢進・生理痛

多汗点‥多汗症

胃腸点‥消化不良・急性胃腸       炎・潰瘍性胃腸疾患

青山会OTMで行っている治療は、伝承医学といわれる分野に属し、インドのアーユル・ヴェーダ、中国の中医学、そして日本の指圧療法を取り入れ治療を施しています。そして治療を受けているその人の身体が、病気を治そうと変化し、良くなる方向へ誘導されるように仕向けていきます。現代医学のように病気を悪者扱いし、医学の力で病気を取り除いたり、叩き潰して治そうとするのではなく、その人の持つ免疫力や治癒力の増強によって、本人の力で病気が治っていくシステムを作り上げていく状態のお手伝いをしているのが、伝承医学の本来の優しく癒された治療で、これはまさにアート・芸術の世界の出来事にほかならないのです。

アーユルヴェーダの特色

伝承医学とは

伝承医学

補法と瀉法

トップページへ