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「人の性格や行動パターンは目で決まる」こう断言するのは、イチローのオリックス時代、”目のトレーナー”を務めた視覚情報センター所長・田村知則氏だ。イチローがずばぬけた打者なのも、目に理由があるという。一体どういうことなのか?ズバリ聞いた。
イチロー選手の動体視力が優れているのは有名だが、それだけでヒットを量産できるわけではない。
「イチロー選手の目を調べたところ、ほとんど顔を動かさず、眼球だけの動きで上下左右斜めを見ていることが分かりました。周辺の動きにも目を奪われず、球にのみ集中して見ることができる。だからどんな球が来ても体勢を崩さず、力強く球をはじき返せるのです」
人は目の前で起きた現象を「肉眼」でキャッチする。その映像は脳に伝達され、どう対応するかを判断し、それに基づいた指令が出されて何らかの行動を起こす。ただ、肉眼でキャッチするすべてが行動の判断材料になるわけではない。
「その人の知識や経験によって、意識が”見る”ものは違う。私は肉眼を”外の目”、意識の目を”内の目”と呼んでいます。
たとえば、自分の前に女性が立ったとき、”胸フェチ”の人は何よりまず胸に目が行くだろう。このとき頭の中で「ブラジャーは何色?」と連想すれば、「外の目」は胸、「内の目」はブラジャーを見ていることになる。
一方、女性を見た瞬間に、恋人のA子と比べて「やっぱりA子の方がイイ女だ」と思えば、「外の目」は自分の前に立つ女性の全身を見ているのに、「内の目」にはA子が映っている。このように、同じものを見ていても、外と内の目の運動の仕方によって、どんな行動をとるか、どんな性格かが決まってくる。
「性格をガラッと変えることは難しくても、”外の目””内の目”の動きをコントロールすることによって、行動パターンを変えたり、心の動揺を静めたりといったことは可能です」
具体的にはこうなる。
1.40代以上で発想力に乏しくなった
「眼球は筋肉によって支えられていて、動かさなければ凝り固まります。すると自然と”外の目””内の目”も狭い範囲でしかものを見られなくなる。見なければ興味も起きません。そういうときは目玉を強制的に動かして、筋肉を柔らかくする。そうするとさまざまなものが目に入ってきて、これまで見えなかったものが見えてきて、興味を抱く可能性が出てくるのです」
2.重要な商談を前に緊張している
複式呼吸で息を吐き出しながら、目の前に持った手帳をしっかりと見る。手帳の傷や汚れなど、細部まではっきりと観察することで、”外の目”と”内の目”の見るものが同じになり、集中力が高まる。「今日は会議で発表しなければならない」「うっかりミスを減らしたい」といったときにも有効だ。
「より深い集中力が必要なときは、人差し指を目の前に立て、寄り目をするといい」
3・ゴルフのパットを成功させたい
まず、遠くに目をやり焦点をどこにも会わせないようにする。次に、カップインするまでのイメージを「外の目」と「内の目」で描く。
「”外の目”は楽にして、体の力を抜き、”内の目”でイメージを再生しながらプレーするのです」
4.上司のネチネチした説教に怒りが爆発しそうになった
中空に視線を泳がせる。焦点を合わせなければ、集中力が失われ、怒りの矛先があいまいになる。”眼力”のコントロールの上手下手が、仕事と人生を大きく変えるということだ。
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