快適登山研究所


 

ようこそ快適登山研究所へ
 当研究所では祖母傾において快適な登山を目指すための調査研究するページです。いいアイデアがあったならぜひ当研究所へご一報ください。

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注意!!このコンテンツは過去、山では御法度と言われたことをたくさん試行しています。内容を十分お読みいただき使用に当たっては自己責任でお願いします。くれぐれも誤解なきよう、よろしくお願いします。

■汗ゼロを目指して■

 これは山で汗をかかないためのリサーチです。そうした既成概念を一度は疑って見ようというのがここの主旨です。さて山で汗はつきものです。ですがそれはしかたないのだろうか。汗をかかないで登ることはできないのだろうか。このページでは汗をかくことは大いなる無駄と考えている。エネルギーをできるだけ運動に使えるようにすれば山登りも大いに楽になる。汗は出さずに済むなら出さない方がいいに決まっている。

[山での大量発汗は危険です]

・循環器疾患のある方は心筋梗塞、脳梗塞のリスク大!
 大量発汗すればミネラル分が抜けるので、ナトリウム分の濃度を維持しようとしてさらに水分を体外に出そうとして汗が出ます。すると血液がドロドロ状態になります。よく山では心停止する人がありますが真夏では脳梗塞もあるらしいです。気をつけましょう。
・熱中症
・足がつる
大量発汗に注意。できるなら汗は出ないようにしましょう。

汗を減らすとこんなにメリットが

・着替えが不要
・虫が寄ってこない
・臭わない
汗に関する俗説 水分の補給に関して
これ見てわかるとおり、常にナトリウム分の補給、つまりポ○リなどのミネラルウォータの摂取が常に必要になってきます。でも汗かかなくなるとこんなめんどうなことしなくて済む。水場の水飲むだけで済みます。

[吸水速乾性素材への疑問1]

・わたくしがまだ若かった頃、多くは分厚いウールのニッカーに長靴下であった。最近はニッカーなんど骨董品扱いで今は吸水速乾性素材の服装が主流をなしている。でも一見涼しそうに見えてもやはり厚着である。その中で最新素材についてリサーチしてみました。

・実際最新の化繊を着て実験してみましたがこんなに暑いとは!!夢にも思いませんでした。しかもふだん着ているシャツとは3倍の値段です。というわけでどのくらい暑いのか温度計で測ってみました。

実験結果
  \温度外気温
吸水速乾素材26度22度
綿(コットン)24度22度

・山用の吸水速乾性が優れているというシャツと普通の綿のシャツを一枚のみ着てみて実験。
・シャツの中に温度計を入れ15分歩く。
・やはり2度の差は大きかった。

その結果やはり暑かったわけです。そこでなぜ吸水速乾性シャツが暑いのか色々調べると繊維を透かしてみると明らかに速乾性シャツの方が隙間が少ない。これは体から暖められた空気が逃げにくい構造になっているのでは。この部分についてあるメーカのカタログではこんな事が書かれていました。

汗をかいても繊維内に水分を溜めることなくすばやく肌の表面から水分を吸い上げて生地表面に拡散させるメカニズムは、そのまま乾燥時間の短縮につながります。これによって汗が気化する際に奪う熱量をより小さくできるので、濡れても冷たさを感じにくいという効果につながります。

まずこうした最新素材に対しての最初の疑問はこの暑い夏に保温性は必要なのかということです。生体が持つ体温調節機能を奪ってまで体を暖める必要はどこにあるのかという疑問です。いつまで経っても熱が出ないのでさらに生体は発汗を強めてまいります。水分もどんどん補給しなければならず、これは体にとって大きな負担です。これからの論点は夏はより涼しさに重点を置いてもよいのではないかという提言です。

・一般の綿シャツの場合は隙間が多く、空気の出入りが大きかった。そのことは水分をため込んで乾きにくい性質も兼ね持つ。でもこうした最新素材の熱せられた空気を逃がしにくい構造にも大きな問題もあると思う。
いろんな実験を通じてみなさんこんなに暑い思いをして登っているのだということがよくわかりました。


[吸水速乾性素材への疑問 2]

歴史的背景

・かつて厳冬期の南アルプスでの遭難では着ている素材で生死を分けたと言われる。その時は化繊を着ている者は助かったことから山での綿は御法度となった。理由は汗を吸ったまま乾かさないため熱伝導が上がり体温を奪ってしまったのである。山でのウエアの第一条件はいかに汗を飛ばすかである。そうして現在ではすぐれた吸水即乾素材、ウイックロン、ダクロンとか色々呼ばれるような素材が出ています。

吸水速乾性のしくみ

・ではどのようにして吸水するのかと言うと水の毛細管現象を利用しています。繊維間の隙間を細かくして吸水します。次の問題はその水分を飛ばすことです。繊維の表面に出てきた水分をどのようにして大気に蒸散させるかですが、繊維の表面に水分を拡散させて、かつ温度を上げるのですが、カタログでは体温そのものを利用してウエアと肌の空気を逃がさないようにしているものや、最新技術では体からでる放熱を利用したものもあります。

でも…

・いくら吸水が優れていても大量に出る汗の場合、果たしてどのくらい処理できるのかです。歴史的背景から見ると厳冬期の北アルプス(−15度〜−20度平均湿度50%)が中心となっています。しかし真夏の祖母傾(20度〜25度平均湿度80%)ですので湿度が高いためそんなには乾きません。もちろん日が当たればすぐに乾きますが、大量発汗だとベトベトしてきます。あのシャツは中部山岳地域なら快適に着られますが、祖母傾のような山では決して快適だとは思えません。北アルプスの様をそのまま祖母傾に持ち込むのはおかしいとは思いませんか。 暑い夏に保温は必要なのかという疑問である。疲労凍傷というきわめて低いリスクを防ぐため犠牲になる熱いという不快感と大量発汗という別のリスク。

人はなぜ汗が出るのか

・それは運動することによって発生する熱を放出するためである。ところがこの吸水速乾性素材は逆にそれを妨げる方向に向かってしまう。そのためさらに汗を放出しようとするのでやがて肌は濡れてしまう。濡れると冷却効果は落ちるというジレンマも。
・皮下脂肪の方は汗をかきやすい。
・ふだんからエアコンで汗の出ない生活している方は汗をかきやすい。
なぜ汗をかくのか…トップはからしら萬朝報 ミズノ


■涼しくするには■

熱の伝わり方

・涼しくする方法を述べる前に基本的なことをおさらい。
まず熱の伝わり方は蒸散、対流、熱伝導、放射という方法で逃げていく。吸水速乾性素材というのは体から熱が逃げていくのを蒸発だけに押さえたものを言う。これから述べるのは積極的に体から熱を逃がす方法を述べる。

1,薄着です。できるだけ薄い素材で一枚のみ

・御法度の綿でも薄いと乾きも早い、体の放熱も効率よくなる。つまり保温は重ね着である。むかしから夏にもかかわらず山登りだけがなんで厚着なのかいつも疑問に思っていた。山登りに一番近いスポーツはマラソンであろう。マラソンランナーは山とは考えられないほど薄着である。事実外国の人達も祖母山に登るがそのスタイルは実に軽装で、タンクトップにランパンもめずらしくない。高緯度なので虫や紫外線の心配はないのでそれでもokなのだろうが、日本も既成概念に囚われずそれに準ずる服装を、と考えている。

2,通気性を確保

・シャツの下はズボンの内ではなく外にだして、一見だらしなく見えるが山では機能の方が優先する。山ではより機能的な方が美。シャツをズボンに入れた場合と外にした場合の違いは、これだけのことだけど瞭然。選ぶときから通気性のよいものを、透かして見ればわかる。

3,綿+濡らして着る[危]

考え方…どうせ汗で濡れるので、最初から濡らしておく
・濡れた綿がいかに熱伝導がよいか実験してみた。まず沸騰した熱湯をアルミコップに満たしておき、それを乾いた綿と濡らした綿で触ってどれだけ長く触っていられるかの実験です。それによると
 乾いた綿…40秒、濡らした綿…5秒
・実に8倍もの熱伝導がよくなる。つまり濡れた御法度の綿は体温をどんどん奪っていくのである。そして黒金尾根登山道で実験してみると濡らしたシャツでは水を飲む量は1L→0.5Lとほぼ半分となる。

結局体を冷やせば汗の量は減る

・濡らしたポロシャツで試すと北谷国見回りだと300mlに減りました。大きなシャツより体にぴったりのシャツの方がより効果的です。表面に凹凸があったので外気と接する面積が大きいので効果的に体を冷やす結果に、さらにリュックと背中の間に隙間を空けたりも大きい。ただじっとしていると寒くなるので着替えは必要です。

[危]:は夏場の祖母傾のみに適応し、他の山域では適応できません。もちろん自己責任。

4,素材の選び方

・最後に各メーカから出ている素材についての解説、ま違えるとトンデモないことになります。

厳冬期用  発熱素材 ジオライン、クロロファイバ、ウィックロンハイバルキ
晩秋早春用 一般素材 ウィックロン、ダクロンQD、クールマックス
初夏夏用 吸熱素材 アイスタッチ

 厳冬期用…発熱素材はプレサーモと呼ばれています。これを着て夏に登ると灼熱地獄となります。くれぐれも注意のほどを。

5,アイスタッチなど吸熱放熱素材への期待

・むしろ体の熱を効率よく放熱する素材ができてもよいのでは、夏において。そのことで発汗を押さえ水分の補給が少なくなればもっと快適かつ楽になるのでは?

6,リュック

 普通のリュックは背中にピッタリして実に背負いやすくなっている。実はこれが大きなあだとなっている。からしら萬朝報では背中は非常に汗の出やすい場所なので背中が通気性がないとたちまち大汗の元となる。そこで隙間を作ることによって、信じられないくらい汗が引いてしまう。背負いやすさは犠牲になるがあてがいをして隙間を作ってほしい。

背中とリュックの間に挟むメッシュパット使用して
 価格は約2000円です。しばらく登りつづけるとやはり熱くなった。使用しないときよりは熱い部分は少なくなるけど厚さが5mmなのでそれほど効果は期待していなかったが、その通りとなった。2000円ですから劇的な効果を期待するのは無理かもしれない。

7,靴下

山用の靴下は暑くてたまらない。通勤につかう薄い靴下に替えたら、足がずいぶん涼しくなった。一度試してごらんなさい。


[腰から下を涼しくするには]

・昨年の研究

・夏場山用ウエアで登ったら大変暑くて祖母傾には到底着られたものではないという結論に達しました。ではどれがいいかといろいろ試したら綿シャツでした。上は一応の結論に達したので本年は腰から下をリサーチしてみようと思います。

・運動すると最も熱を発する部位は足の筋肉の大腿四頭筋と三頭筋です。つまりこの部分を冷やせば汗はかかないのではと考えで、当然大きいダブダブのスラックスの方が通気性があり涼しいと思われた。ところが予想に反して暑かった。確かに足元は涼しくなったが腰回りは以前暑い。ジャージだとさらに顕著に暑い。もちろん濡らしてみたがやはり腰だけが暑かった。

・さらに腰回りだけはどうしても下着があるので2枚、つまり重ね着状態になるので特に日本人男性の多くがはいているトランクスは汗が出ると調子がよくない。まことに不快である。下着は、やはりシャツの時に述べたようにできるだけ薄い生地で体を包む面積は少ない方がよいと考えています。これも実験しました。いろんな下着を使っての実験は下着の実験にて。

なぜ太めのスラックスが暑いのだろうか。次のように考えられる。つまり足が熱した空気がスラックスから逃げずに熱く感じられるのではということです。下は靴下をはき、上はベルトで閉められて空気の逃げ場がないのである。そこで裾を解放した。

・今年の研究

 今度は細身のスラックスにしたら、意外とこれが涼しかった。細身のストレッチパンツを使用したら、思ったよりも涼しく快適であった。さらに細身ということで肌にピッタリ張りつくタイトフィットジーンズというのは女性ものしかなく男性ものがない。実験はここまでしかできない。そこで女性のみなさんに協力願いということで、街着であるストレッチジーンズを山で使用して見てほしいのです。

スラックスの図

 男性用で一番細身のジーンズ27インチで実験した。太股の部分を濡らしてみると劇的な効果が現れた。飲んだ水分は300cc。濡らすところはの部分です。足の付け根の部分は熱が発しやすいのでここを濡らして熱っせられた血液が上に上がらないようにする。また裾は少し広がったブーツカットというタイプがさらにいいようです。



・なぜ細身の方が涼しいのか考えられる理由
 これは肌の熱が生地を通して直接放熱できるからだと考えられる。わずかに汗かくと生地の熱伝導度がよくなり、気化熱とともに冷やされると考えられる。つまりボトムは通気性は意味をなさないことを示している。

・その他の涼しい服装 バミュダ+長靴下

 これはある登山者の服装です。バミュダは膝までの長さの5丈のパンツでかなりダブダブで通気性は十分確保されている。それに薄手の長靴下の取り合わせで限定的ながら使えそうである。本人に尋ねたらほとんど汗はかかなかったというから効果は期待される。

熱く感じたボトムの順位
1位…ジャージ
2位…山用トラウザー
3位…ポリエステル大きめのトラウザー
4位…綿の大きめのトラウザー

・大学生のみなさんが使っているジャージは夏場は非常に暑いです。汗たらたらとなります。部の方針もあるかもしれませんがタイトフィットのジーンズの方が涼しい。雨に打たれなければジャージよりいいと思う。


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