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丁度ヒット・チャートを熱心にチェックしている頃でしたが、ポーラ・アブドゥルというへんてこな名前のアーティストの曲が、ぐんぐんチャートを駆け上ってきました。(ポーラですから女性なんですけど、正直名前を見ただけでは女性なのか男性なのかグループなのか、判別がつきませんでした。)ほどなくベスト・ヒットUSAなどでお姿を拝見、モノクロの映像で、切れのあるダンスを披露しながら歌うちょっと愛嬌のある顔立ちの女性アーティストだという事がわかりました。ユーモラスな雰囲気もあるダンス・ポップなサウンドも気に入ったので、まずはそのシングル「ストレイト・アップ」を購入。今か、そのちょっと後でしたら即アルバムを購入するところですが、当時けっこう一発で消えそうなアーティストの曲はシングルで押さえることも多かったので、とりあえずといった感じでした。2曲目に収録されていた(後にヒットする)「冷たいハート」ともどもこのシングルは聞き倒し、次に出たシングル「フォーエバー・ユア・ガール」も大変気に入ったので、またまたシングルを購入、そして満を持して(こういう時に使わないかな?)アルバム『あいつにノック・アウト/Forever Your Girl』を手に入れました。そしてこのアルバムが、バーブラとかダイアナとかディオンヌとか別格ディーバの作品を除いて、リアルタイムで購入したアルバムとしては、最もよく聴きこんだ作品のひとつとなってしまったのでした。R&Bと流行のダンス・ポップを上手く融合させたサウンド、この作品により名をあげたオリバー・レーバイ、エリオット・ウルフ、上り調子だったベイビー・フェイスにグレン・バラード等のヒット・メーカーによる手堅い楽曲群、秀逸なビデオクリップの数々などいろいろ魅かれる要因はあったと思いますが、ポーラ・アブドゥル自身のもつスターのオーラとは一味違った親しみやすい輝きみたいなものが、一番わたくしとしては魅かれる原因だったように思います。 この大成功を受けて制作されたのが、バラエティ豊かなサウンドを展開した『スペルバウンド』。前作ではポーラの専門分野というべきダンスをフューチャーすべく、バラード系の作品は「ネクスト・トゥ・ユー」(これ名曲。)1曲だったんですが、今回はまずファースト・シングルにノスタルジー溢れるバラード「あふれる想い/Rush Rusu」をカット、5週連続という当時としては珍しい長期首位を獲得したこのナンバーで、新生面をアピールしました。勢いに乗ってNo.1を獲得したようなダンス・ナンバー「プロミス・オブ・ア・ニュー・デイ」の後、バラード・ナンバーとしては「あふれる想い」よりわたくしは好きだった秋風のような「ブロウイン・キッシズ・イン・ザ・ウィンド」の6位、トップ20に入ったハイパー・ダンス・ナンバー「ヴァイブをちょうだい」、恋人へのメッセージだったのかな「ウィル・ユー・マリー・ミー?」など、前作よりヒットの規模は小さくなりましたが、熱気溢れる良質な意欲作だったと思います。(当時、俳優のエミリオ・エステベスとの結婚&離婚により精神のバランスを崩し、丸々と太ってしまった時期がありました。何かの賞でのパファーマンスだったと思いますが、「ヴァイブをちょうだい」を露出の高い衣装でお肉をぶるんぶるんいわせながら踊っていた痛々しい姿が目に焼きついています。そんなポーラがとても愛しかったです…。) 4年のインターバルをとって発売された『ヘッド・オーバー・ヒールズ』は、オフラ・ハザをフューチャーした先行シングル「マイ・ラブ・イズ・フォー・リアル」が話題になりましたが残念ながら成功せず、以降は時たま賞のプレゼンター等で姿を見かける程度です。スーパー・スターとしての期間は短いものでしたが、マドンナやホイットニーのような強烈な自我を感じさせるタイプではありませんでしたので、これはこれで、仕方がなかったような気もします。ですが、あくまでわたくしにとってはいつまでも愛すべきフォーエバー・マイ・ガールなポーラ・アブドゥルさんなのです。 おすすめ 3枚のオリジナル・アルバムと、リミックス集、ベストが各1枚出ているだけなので、ヒット曲を押さえるならベストで良いと思います。1枚目や2枚目はあまりにも思い入れが強いので一般的な計測が不可能。3枚目もけっこう華やかなつくり&随所に悲しみに溢れた聴かせるナンバーの多い良い作品だったとは思うんですが、どうなんでしょうね。(なんて無責任…。) |
ポーラ・アブドゥル
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