『トゲソ』ってどんな魚でしょう?
トゲソはどんな魚でしょうか。五泉ではどのくらいの数が生息しているのでしょうか。まだ十分研究、調査が進んでいないこの魚について、わかっていることをみなさんにお知らせします。
11月3日(土)に生息地個体数調査を行いました。

トゲソは五泉市より北に生息する稀少淡水魚です。トゲソは、五泉市での呼び名です。トゲソのほかに、トギシともいいます。一般的にはイバラトミヨと呼ばれています。新潟県では、五泉市のほか、中条町(イシャジャと呼ばれています。)に生息しています。
五泉市の場合、主に湧き水の出る小川にいます。その水温は、1年を通して、おおよそ13から15℃に保たれ、冷たくてきれいな水を好むトゲソにとても適しています。 また、小川には、バイカモ、セリなどの水草が生い茂っています。そうした水草の間にひそみ、水生昆虫やヨコエビを餌として、トゲソは生きています。

トゲソは体長3センチから5センチほどです。背中のとげがあり、腹にりんばんがあります。下の絵を見てください。*五泉のトゲソは背中のとげが9本ほどのようです。

トゲソは巣を作る珍しい魚でもあります。その巣はピンポン球くらいの大きさで、そこにメスが200ほどの卵を産み付けます。
巣はオスが水草の破片などを使って作ります。また「ジグザグダンス」といわれる行動をとり、巣にメスをさそい、産卵を促します。
受精後、その巣を守るのはオスです。巣の中に産み付けられた卵に、むなびれを使って空気を送り続ける(あおり運動)のもオスの役わりです。
こうして、オスに守られて、稚魚が生まれます。下の写真は「営巣」の様子です。

現在、五泉市のトゲソの生息か所は、最近の生息調査から8か所が確認できています。 しかし、依然としてその数は多くはありません。私たちの子どもたちに美しい五泉の環境を残すことが出来るのか、それはトゲソを通して考えていくことができます。。
また。「水」環境をまもること、それは、大気を今以上に汚染しないことや水を蓄える森林を守るといったことと無関係ではありません。水、空気、森林などそれらの保護活動が根底になければ、いずれトゲソは姿を消していくのではないかと思います。
トゲソは小さな魚です。しかし、私たちに必死に環境保全を訴えているように思えてなりません。
生息地で確認されたトゲソの稚魚。
11月3日土堀地区で生息個体数調査を実施。3時間をかけて、湧水を中心として、約30メートルほどの水路で行いました。当地で生息していたトゲソの数は、150匹あまり。稚魚は少なく、成体が多く見られました。おおよそ、5センチから7センチ。やはり、湧水近くに数多く生息していることが明らかになりました。貴重種である「ホトケドジョウ」「スナヤツメ」の生息も確認できました。
個体の体長を計測し、記録。
個体調査のために捕獲したトゲソ。体高が大きい。体長も約6センチに達する成魚。
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