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GPSmileパワーアップVietMap専用端末をWinCE汎用端末にする.
初稿:2007年8月26日
APVに付いてきたカーナビVietMapは,WindowsCEベースです.Wata的には自分の持っている機種の機能をじっくり知りたいということから,いじくってみることにしました.
2007年8月26日: 初稿作成
2007年10月16日: 「グーグルアースで軌跡を表示する」を追記
2007年11月8日: このページの仮終了宣言.
2008年1月14日: VietMap GPSmile53の地図がアップデート
2008年4月6日: VietMap GPSMile53の地図がアップデート
2008年6月24日: VietMap GPSMile53の地図がアップデート
2008年10月27日: VietMap GPSMile53の地図がアップデート
2008年11月24日: VietMap GPSMile53の地図がアップデート
2009年2月5日: VietMap GPSMile53の地図がアップデート
2010年4月3日: VietMap GPSMile53の地図がアップデート
2010年8月8日: VietMap GPSMile53の地図がアップデート
台湾のHOLUX社が販売しているポータブルナビゲーションデバイス(PND)です.ベトナムではVietMap社がベトナム国内のカーナビとして販売しています.愛車APVのリミテッドエディションに付いていました.市場での販売価格は500USD程度です.

パッケージの内容は,GPSmile53本体,SDカード512MB(データ入り),車載用アーム,シガーソケット用電源プラグ,外部アンテナ,ACアダプター,取り扱い説明書とCD-ROMです.
GPS以外にMP3プレーヤー,イメージビューワー,ビデオプレーヤー,ebookリーダーがついています.ただし,外部スピーカーやヘッドホンジャックが無いのでMP3プレーヤーとしての実用度はありません.素直にカーステを使ったほうが便利です.
GPSはSiRFstarIIIチップを使っています.ええか悪いかは置いといて良く使われているチップです.英語あるいはベトナム語で音声案内をしてくれます.走りながらベトナム語が覚えられるベトナム語学習デバイスとして使えるかもしれません. 本体にGPSアンテナと充電池を内蔵しているので本体だけでナビとして機能します. ナビゲーションソフトはMatlasテクノロジー社のPAPAGOです.ナビ起動画面で端っこのほうにPAPAGOの文字が見えます.地図は,VietMap社が実走して作成しているそうです. まだ全国の詳しい地図は出来ていませんが,アップデート版の地図がVietMap社のサイトからダウンロードできます. 現在の最新版は2007年8月16日版です.
本体を裏返すと「Win CE .NET 4.2 Core」と書かれたシールが貼ってあります.つまりWindowsCEベースでOSが見えないような設定になっているということです.
WinCEなら,ソフトの入れ替えで,日本やその他の国でのナビにも使えるかもしれません.
| モデル名 | Holux GPSmile53B |
| GPS受信機 | SiRFstarIIIチップ,20パラレルチャンネル |
| GPS精度 | 位置情報;90%で10m, 速度;0.1m/s |
| GPSアンテナ | 本体内蔵 |
| CPU | Samsung S3C2440A 400MHz ARM系 |
| OS | Microsoft Windows CE .Net4.2 Core Version |
| メモリー | 32MB NANDフラッシュ,64MB SDRAM |
| 重量 | 200g以下 |
| シガープラグ | 入力電圧DC11V,出力電圧5.5V±0.3V |
| ACアダプター | 入力電圧AC100-240V,出力電圧5V |
| 内蔵バッテリー | 2400mAh, 4-8時間使用可能 |
| 拡張スロット | SD,MMCカードスロット1 |
| ディスプレイ | 3.5インチTFT液晶,1670万色,タッチスクリーン,320X240 |
| オーディオ | 内蔵モノラルスピーカ,ソフトウェアボリュームコントロール |
| Mini-USBコネクター | DC電源,USBクライアント |
標準のソフトでは軌跡ログを出力するデータフォーマットが分かりません.NMEAという形式で出力できれば,グーグルアースで軌跡を表示するとか出来て楽しそうです.ナビソフトのPAPAGOにNMEA出力設定があるのか調べて出力できるようにする方法と,別のソフトを入れる方法と二通りの方法がありそうです.
地図データなどが入っているSDカードを取り出して,PCで読み込みました.MagaNaviというフォルダにUserフォルダがあり,そのなかにいくつかファイルがあるのですが,ファイル形式が不明で開けません.
また,PNDのいいところはソフトの入れ替えで,海外でも自分の使い慣れたナビが使用可能なことです.せっかくのWinCE機なのに今の状態では,ベトナム国内専用マシーンです.これを他のソフトもインストールできる状態にしたいものです.
GPSmileのハックネタはサイトで探しても見つかりませんでした.しかし,いくつか参考になる機種があります.
+MioC310: Mitac社のPNDです.
+ポケットポストペット: CEベースのポストペット専用機らしいです.
+ラジェンダ: カシオのPDAですがCEが隠されています.
これらに共通しているのは,すべてWindowsのシェルではなく専用のシェルが起動することです.そのため,WinCEが全く見えなくなります.WinCEが見えるようにするには,専用のシェルの名前を変更して,自分が使いたいアプリのファイル名を専用シェル名に変更するというものです.
ページトップへ戻るシェル変更を行うには,GPSmileとPCを接続する必要があります.SDカードだけでは何も出来ません.ユーザーマニュアルには,ミニUSBコネクターは充電用と記載されていますが,諸元にはUSBクライアントとなっているのでその辺にあるUSBケーブルでつないでみました.
が,ドライバがなく「不明なデバイス」やて.USBデバイスとしては認識されているわけです.あとはドライバの問題.
???............
WinCEをPCと接続するためのソフトといえば,ActiveSyncです.
+マイクロソフトのサイトからActiveSync4.5,あるいは4.2をダウンロードしてセットアップします.
+セットアップ後PCを再起動します.
+GPSmileのスイッチをONにします.
+USBケーブルでPCとGPSmileを接続する.
以上でActiveSyncがGPSmileを認識して,パートナーシップ設定画面が出てきます.同期するファイルはないのでゲストを選びます.
ActiveSyncのエクスプローラというボタンを押すと「¥Separateが見つかりません」というメッセージボックスが出ます.そんなことはほっといて,PCのマイコンピュータを開くと「モバイルデバイス」というのが見つかります.
コイツを開くと

おお!
Windowsフォルダがあって,プログラムファイルフォルダがあって,リサイクルフォルダ,マイドキュメントといっぱしのWindowsマシンだということが分かりました.
上のWindowsフォルダの中身を見るとAppLoader.exeとAppLoader.txtというのがあります.これが怪しい!ってことでAppLoader.txtをPCにドラッグアンドドロップでコピーしてから開くと
################################
config file.
[PATH] SOURCE=\SDMMC\UPDATE\
DEST=\ResidentFlash\
ShellExe=\ResidentFlash\HoluxShell.exe
UpdateExe=\SDMMC\AppUpdate.exe
################################
HoluxShell.exeというファイルがロードされているのがわかりました.
最初に起動する専用シェルのファイル名が分かったので,次はWinCEとして立ち上げるためのシェルアプリを準備します.
いろいろあると思うのですが,今のところ動作したのは,TillanoExplorerです.そこでTillanoExplorerを使って説明を進めます.
使うソフトはTillanoExplorerコンセプトデモ版です.(TillanoSoft.com)
TillanoExplorerのセットアップ方法
+ TillanoExplorerのZipファイルを開き,texplore.arm.cabを解凍します.さらにtexplore.arm.cabを開くとtexplore.001というようなファイルがあるので解凍します.拡張子.001を.exeに変更すると実行形式ファイルになります.
+ texplore.exeをモバイルデバイスのResidentFlashフォルダにコピーします.
+ HoluxShell.exeの名前をTrueShell.exeに変更します.(ほかの名前でも構いません)
+ texplore.exeの名前をHoluxShell.exeに変更します.
+ GPSmileのUSBケーブルを外します.
+ パワースイッチをオフにします.
+ 本体裏のメインスイッチをオフにします.
+ 本体裏のメインスイッチをオンにします.
すると,GPSmile起動画面が表示された後,TillanoExplorerが起動し,写真のように表示されます.
やりました!専用シェルをかわしての起動に成功!文字化けなんぞ些細なこと.豆腐文字はほっといて,スタイラスでWindowsフォルダに移動して,Explorer.exeを探してダブルタップします.
タスクバーも表示されました.コントロールパネルもあるし,とりあえずGPSmileカスタム化のスタート地点にたどり着きました.
GPSとして使用するときは,ExplorerでResidentFlashをダブルタップしその中にあるTrueShell.exeをダブルタップすることで本来のシェルプログラムが起動します.ここからGPSをたどれば,VietMapとして使用できます.
Explorerに戻りたいときには,AdvancedメニューからExitをたどれば戻れます.

ここまで来ると,汎用マシンになったわけで,いろいろとアプリをインストールしたくなります.
日本語表示,レジストリエディタ,簡単なメモ帳,ランチャーなどが欲しいですが,まだ物色中です.
国内外に数多くソフトはありますが,WinCE用といってもCPUやバージョンによって動いたり動かなかったりします.また,セットアッププログラムではじかれるもの,はじかれないけど起動しないものなどあります.
ここでは,今のところ動作したアプリケーションを記していきます.
| TillanoExplorerコンセプトデモ版 TillanoSoft製のエクスプローラーです. 日本語の表示が出来ないので使いこなせていませんが,このソフトのおかげでGPSmileをWinCE機として起動することが出来ました. | ![]() |
| CaptCE Screen Capture Utility 画面キャプチャを行うためのソフト.伊藤 栄一郎さん作.本ページのキャプチャ画面はCaptCEを使用しています. | 上の画像のタスクバーの時刻の左側にカメラのアイコンがCaptCEのアイコンです.このアイコンをタップするとシャッター音がしてそのときの画面がキャプチャーされ,BMP形式でルートディレクトリに保存されます. |
| RegEdit for WindowsCE CE用のレジストリエディタです.このソフトもCaptCEを作った伊藤 栄一郎さん作です. このソフトでレジストリの各キーをエクスポートしてPCで開くと見やすいです. | ![]() |
| 四川省 for CE
牌取りゲームの四川省のCE版です. 上記リンクからARM用のファイルをダウンロードします. ハマリますな. |
![]() |
GPSmileの移動軌跡(トラックログ)をグーグルアースで表示する方法があります.いつどこにいたかが丸見えになるのでプライバシーはありません.
自分で走ったところを地球儀上で眺めてニヤニヤするくらいの用途しか個人利用では思いつきません.
会社のクルマに取り付けて,営業がいつどこにいたかを確認するのに使えそうですね.公務員の公用車に取り付け,私用で使用していないかを調べるなんてのもありかも知れません.
ゴルフコースを回るときにGPSmileを持ってあるけば,自分がどこに球を飛ばしたかわかりますね.ま,使い方は人それぞれとして本題に入りましょう.
A) GPSmileのログ取得オプションにチェックを入れます.
VietMapのメインメニュー画面から「Advanced」>「Display Setting」とタップします. 表示される「DisplaySetting」画面の「Track Log」にチェックを入れて「OK」ボタンをタップします.
これでログ取得を行うようになります.
B) 走ります.
走りましょう.走らなくてもログは取れますが,なーんにも面白くありません.だから走りましょう.ログは何秒か毎に点で記録されます.時系列でそれらの点をつなぐと線になります.画面上では青い丸点で表示されます.
C) ログのコピーペースト
ログはデータが一定量(56.2KB)たまると古いほうから順に消されていくようです.6時間程度で古いほうから消えていくようですが,具体的な時間は今のところ分かりません. そのため,6時間に1回くらいはログを保存していくのがいいでしょう.ログを保存するには,一旦,ナビから抜ける必要があります.
ナビから抜けるには,ナビ画面の地図上のどこかをタップし,メインメニュー画面に行き,「Advanced」>「右下向き矢印」>「Exit」の順にタップします.

こういう画面に行き着きます.
エクスプローラーで\SDMMC\MagaNavi\USERにある「GTRACKMP.BIN」をタップして選択し,Editメニューからコピー,ペーストを行います. すると同じフォルダ内に「Copy of GTRACKMP.BIN」というファイルが作られます.
余裕があれば,Tracklog071010といったようにファイル名を西暦月日でつけておくと後々分かりやすいです.
ログ取りが終わったら,GPSmileの電源を切り,SDカードを取り出してPCのカードリーダーに差込みPCにコピーします.コピーした場所を覚えておいてください.
下の画像はGPSmileのSDカードを取り出してPCで読み込んだもの.

D) ログの変換
ログの変換は,インターネットに接続して行います.
PPC 私房菜さんのTrackLog 軌跡サイトで変換を行います.中国語と英語の2ヶ国語で構成されているページです.このページの説明は不要なほど,分かりやすいページなのでここでは説明を省きます.
PCにコピーしたログファイルを指定して,変換すると.KMZという拡張子のファイルが保存されます.
E) グーグルアースで表示
グーグルアースで表示するには,Dで出来たKMZ拡張子のファイルをダブルクリックするだけです.当然,グーグルアースがインストールされていなければいけませんが.
地球儀上に自分が走った軌跡が表示されました!!
例1)カンホア省北部 (赤字はWataが入れたもの)

例2)ニャチャン市内

ね,プライバシーないでしょ.
実を言うと,KMZファイルをダブルクリックするともっとごっちゃごちゃした表示になります.グーグルアースの場所ウィンドウで何を表示するかを選ぶことが出来ます.チェックを入れたり外したりしてお気に入りの表示セッティングを見つけてください.

ちなみにVietmapにはベトナムの地図しか入っていませんが,GPSでの座標取得は地図がなくても可能です.そのため,ベトナム以外の国でもログ取りは可能です.互換性のある地図欲しいですね.
(2007年11月8)
とりあえず,ここまでで出切るようになったこと
1:Win CEとして起動.
2:Win CEアプリを使用.
3:1,2によりPCなしで,トラックログのバックアップを取ることが可能に.
4:PAPAGO形式のトラックログをグーグルアースで表示できるKMZ形式に変換.
と
GPSのトラックログをグーグルアースで表示できるようになったので,GPSとしての遊ぶ目的はほぼ達成しました.
あとは,ログのバックアップをしなくても良いように,長時間のログ保存をする設定を探すとか,複数のログを一つにまとめるとかの作業が出来ればと思いますが,とりあえず,本ページは仮終了としておきます.
ページトップへ戻る 2007年12月29日版(291207)が最新です.
前のバージョンは2007年8月16日版(160807)
2008年3月27日版(270308)が最新です.
とりあえず,アップデートしましたが,どこがどう変わったのか良く分かりません.
2008年5月9日版(080509)が最新です.
これまではバージョンナンバー(日付)が日月年だったのが年月日に変わっていますね.
2008年9月9日版(080909)が最新です。
解凍すると080909_vietnam_PND.G12というファイルが出てきます。バージョンナンバーというかファイル名の順序がまた変わりました。この辺の統一感のなさはさすがにベトナミックです。
2008年11月12日版(081112)が最新です。
解凍すると081112_vietnam_PND.G12というファイルがでてきます。
2009年1月23日版(090123)が最新です。
解凍すると090123_vietnam_PND.G12というファイルがでてきます。
2010年1月版が最新です。
2010年7月3日版が最新です。
解凍すると100703_vietnam_PND.G12というファイルがでてきます。Viet Map 2010年7月版(VietMapR12_5253_1007.zip 39.5MB)のダウンロードページ
ZIP書庫を解凍して得たファイルを SDカードのMagaNavi\Mapフォルダにコピーします.