遠視とは何

遠視とは近視の人が強すぎる眼鏡を掛けている状態です。近視の人は過矯正眼鏡の不快感を自覚できますが、遠視の人は生まれながらの目であり、しかも良く見える目だから疲労があっても目が原因とは気づきません

遠視の簡易判別法
眼鏡を掛けている人は眼鏡を掛けたまま見て下さい
下の視標を約5mの距離から見てください
グリーンの枠内にある黒丸とレッドの枠内にある黒丸のどちらが濃く見え
ますか?グリーンの方の黒丸がはっきり見える人は遠視の疑いがあります。


どちらの黒丸も、同じ濃さに見える人は正視 レッドの方の黒丸がはっきり見える人は近視 グリーンの方の黒丸がはっきり見える人は遠視
裸眼で見た人 ほぼ正視の可能性があります。
(乱視があるためどちらがはっきりしているか良く判別できない人もあります。)
近視の可能性があります。
遠視の可能性があります
眼鏡を掛けてみた人 眼鏡を掛けている人は、眼鏡の度が完全矯正に近いといえます。
5m以上の遠方を見る場合は疲労を起こしませんが、3m以内程の距離を長く見れば疲労を起こすことがあります。年齢や目の使い方でちがいます。
近視の眼鏡を掛けている人は、やや弱めに合っているようです。
遠視の眼鏡を掛けている人は、やや強めに合っているようです。
斜位がなければ、疲労をおこしません。疲労があれば、斜位の検査が必要です。
近視の眼鏡を掛けている人は度が強すぎる可能性があります。

遠視の眼鏡を掛けている人は度が弱すぎる可能性があります。これは近視の過矯正と同じ状態です。

疲れます


眼光学系の状態を図式化しました

これが遠視状態
RED&GREEN
TEST
レッドとグリーンの黒丸はほとんど同じ濃さに見える レッドとグリーンの黒丸はレッドの方が濃く見える レッドとグリーンの黒丸はグリーンの方が濃く見える
眼光学系の状態 下図は全て正視状態
△人によって
疲れたり疲れなかったり
下図は全て近視状態
疲れない状態
下図は全て遠視状態
×疲れる状態
裸眼で見る 正視 近視 遠視
近視の眼鏡を掛けて見る 近視の完全矯正 近視の弱矯正 近視の過矯正
遠視の眼鏡を掛を掛けて見る 遠視の完全矯正 遠視の過矯正 遠視の弱矯正
疲労について 上図の状態は、斜位がなければ、遠方を見るときは疲労を起こしません。
年配の人は、室内では疲れることがあります。
上図の状態は、遠方が最もよく見える状態ではありませんが、斜位がなければ、疲労を起こしにくい状態です。 上図の状態は、神経を緊張させて見ていますので、疲労を起こします。
上図は模式図です、詳しい説明は下の遠視の説明を見て下さい。




遠視の説明
近視の強すぎ眼鏡を掛けているのと同じ状態が遠視です
順序として正視から説明します。

眼球の断面図と屈折図 説明
正視
眼球はカメラの構造に似ています。カメラのレンズにあたるのが水晶体で、フィルムにあたるのが網膜です。水晶体で焦点を網膜上に結ぶので像が見えます。左図のように遠方からの焦点が網膜上に結ぶのは正視です。
近視
水晶体でできる 像の焦点が網膜に届かない状態が近視です。像を網膜上に結ばないので、はっきり見えません。
どんなに目をこらしても焦点を網膜上に延ばすことはできません。神経の調節では焦点を合わすことのできない状態です。そのため神経は緊張せず疲れることはありません。
(遠方が見えにくいための心理的不快感は自律神経の話とは別になります。)
近視は凹レンズの眼鏡を掛けると焦点を後方へ伸ばすことができますので網膜上に焦点を結び、はっきり見えるようになります。
これは正視と同じ状態です。
近視の過矯正
近視の度が強すぎると焦点位置は網膜より後方へ行き過ぎてしまうという模式図になります。しかし、実際は下図のように焦点は網膜上にいきぼやけません
なぜなら、神経が水晶体を膨らませる働きで調節し、焦点を網膜上へもってくるからです。だから正視と同じようにはっきり見えますが、この神経の緊張が疲れとなって頭痛、目の疲れなどを起こします。
近視眼鏡の過矯正と遠視状態は同じ
近視の過矯正と同じ状態です。焦点が網膜の後へ行っています。
ただし、この図は神経が緊張していない状態の模式図であり、実際の遠視は下図のように神経の緊張で焦点を網膜上にもってきます。
神経が緊張し焦点を網膜上に合わせる調節を行います。これは、自分の意志とは関係なく自律神経が行っていますので、自律神経が疲れることになります。はっきり 見ることができますが神経の緊張状態をつくりだし、疲労を起こします。
 遠視は神経の疲労をおこします
近視の強すぎ眼鏡を掛けているのと同じように、神経の緊張で調節し、網膜上に像を合わせている目が遠視です。はっきり見えますが、疲労をおこします。これは脳の自律神経の疲労となり、自律神経失調を起こします。自律神経系の多岐にわたる症状です。